ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

タイムテーブル攻略! フジロック初日編

2015-07-15 08:13:41 | フジロック
MOTÖRHEAD / NO SLEEP 'TIL HAMMERSMITH

フジロックまであと10日を切りました!ワクワクしますね~!皆様も日夜タイムテーブルとにらめっこをしてはシミュレーションに没頭しているのではないですか?もちろん私もです!!という訳で、今回は「ルーツな日記」的タイムテーブル攻略、その初日編です!


24日金曜日。この日、個人的にもっとも楽しみなのがモーターヘッド! ヘヴィメタルの権化のようなバンドですが、根っこはピュアなロックンロールなんです。元祖爆音ロックンロールと言ったところでしょうか。モーターヘッドがフジに出演すると聴いただけで驚きましたが、まさかグリーン・ステージとは。あそこにレミーが立ち、吠える姿がいまだに想像出来ません。だからこそ必見!! この日はモーターヘッドに照準を合わせて動きます。

*上の写真は80年代初頭、モーターヘッドの黄金期を捉えたライヴ盤。極悪ライヴという邦題通りに荒々しく疾走するリフに次ぐリフとレミーの咆哮が凄まじい!これがグリーンの爆音で体験出来るなんて!!!





さて、この日は序盤からフレッシュなロック勢の並ぶレッド・マーキーが魅力的。特にストーン・ファンデーション、ザ・ディストリクツには注目。



NOLAN PORTER WITH STONE FOUNDATION / LIVE AT THE 100 CLUB, LONDON, 7TH, JULY 2012
レッドの口火を切るストーン・ファンデーションは英国から登場のソウルフルなモッズ系グループ。先日リリースされたばかりの最新作も話題になっておりますが、こちらは2012年7月、ロンドンのTHE 100 CLUBにて収録された、ライヴ盤で、ノーザン・ソウル系のシンガーとして知られるノーラン・ポーターとの共演盤。オルガンやホーン隊を絡めたソウルフルなグルーヴが格好良い!昨年の来日公演でもその演奏力やメロディーセンスは実証済み。 いわゆるディープファンク系とはまた一味違う、ヒップなポップセンスが魅力的。(ちなみに、残念ながらノーラン・ポーターはフジロックには来ませんけどね。)https://www.youtube.com/watch?v=0cqgwsipu58



THE DISTRICTS / THE DISTRICTS - EP
米フィラデルフィアから登場のザ・ディストリクツ。今年リリースされた2ndアルバム「A Flourish and a Spoil」は、今後の飛躍を期待させる快作でしたが、彼らの根っこにアメリカーナが横たわっていることは、昨年リリースされたこちらのEPにより明らか。エッジーでありながら芳醇な音像は、まるでカントリーやソウルの旨味を衝動的にオルタナロック化したかのようなピュアネス。高い演奏力とエモーショナルなヴォーカルはライヴでの爆発力を想像させる。このバンド、スローナンバーがまた良いんですよ!ライヴが楽しみ! https://www.youtube.com/watch?v=fTLqyoVV9EU


レッドではこの後に控えるドレンジも注目株ですし、グリーンに登場のヴァクシーンズ等も併せて、この日の前半は旬のロック勢を思いっきり楽しみたいですね!


そして夕方になるとフィールド・オブ・ヘヴンにキティー・デイジー&ルイスが。



KITTY, DAISY & LEWIS / THE THIRD
ロンドン生まれのダーラム三兄弟によるヒップなレトロ・ロックン・ロール・バンド。08年にデビュー作を発表した当時は平均年齢17歳だったとか。そんな若過ぎる彼らが、古き良き時代のロカビリーやブルース、カントリー、ヒリビリー、さらにハワイアンまでをもヴィンテージ感たっぷりにカヴァーするんですから、いったいどういう育ち方をしたのやら。2010年にはフジロックに初出演していますが、まだあどけなさの残る容姿で、ギター、キーボード、ドラムスはもちろん、ジャンベ、ウクレレ、ハープ、アコーディオン、スティール・ギター、バンジョー等々、ほとんど1曲ごとに楽器を持ち替えながら曲を披露していく姿に、ヘヴンがざわついたのを覚えています。そんな3兄弟もこの最新作となる3作目ではミック・ジョーンズのプロデュースの元、全曲オリジナル曲による新たな魅力を開花しています。先の単独来日公演も大成功に終わったそうですから、フジロックでもさらなる成長を遂げた姿を見せてくれることでしょう。 https://www.youtube.com/watch?v=18vpqyNYNKw


そしてグリーン・ステージではいよいよモーターヘッド! そしてフー・ファイターズと続く。この日の個人的メインは先程も書いたようにモーターヘッドなんですけど、案外フー・ファイターズも気になっていたり。先日デイヴ・グロールが足を骨折したというニュースを知って、心配していたのですが、その後、怪我を逆手に取ったような、とんでもない車椅子に乗ってステージに登場したという写真を見て、これでフジに来るなら見てみたいかも?なんて思ったり。ですがホワイト・ステージのロイヤル・ブラッドからルディメンタルという流れも強力。さてどちらを見ようか?




FOO FIGHTERS / SONIC HIGHWAYS
現行ロック・シーンを代表するバンドの一つ、フー・ファイターズの最新作は、ニューオーリンズやナッシュヴィルを含むアメリカ各地で録音された、フー・ファイターズによるアメリカ探訪のような作品。だからと言ってもちろんルーツ回帰な作品ではありませんけどね。ですがこの作品から溢れ出るエネルギーはまさに純度100%のアメリカン・ロック。アメリカ音楽史を受け継ぎ、繋いでいく姿勢にこのバンドの巨大さを感じさせられます。文句無しに格好良い!! そしてこのアルバムのドキュメンタリーはWOWOWでも放映されましたが、シカゴ、ナッシュビル、ニューオーリンズなど、音楽の聖地を訪れる内容は、ルーツ音楽ファンにとっても大変楽しめるものでした。https://www.youtube.com/watch?v=fIcjDwTJQI8


モーターヘッド~フー・ファイーターズというベテランが並んだグリーン、ロイヤル・ブラッド、ルディメンタルという新進気鋭を揃えたホワイト、そしてヘヴンの奥田民生さんも含めて、流石にトリの時間帯になると何所も豪華ですよね。でも一番熱いのは、数あるステージの中でも最も小さなステージの一つ、苗場食堂だったり。チリのロックンロール兄弟、ペロスキー。そしてスウェーデンから再登場のジプシーパンク・バンド、レーベン。この2組は3日間、色々なステージに登場予定であるゆえに、何所で目撃するか?何所までも追いかけるか?悩みどころではありますが、苗場食堂のような小さな異空間でこそ最も濃密な時間が味わえるのではないでしょうか。しかもこの2組を続けて観れるんですから!



PERROSKY / TOSTADO
チリが生んだロックンロール兄弟、ペロスキー。正直、フジロックに出演がアナウンスされるまでまったく知りませんでした…。こちらのアルバムはニューヨークで録音された2010年作だそうです。恐ろしくチープなロックンロールに面食らいますが、そのチープさがクセになると言いますか、そのチープさから得体の知らない魔力が滲んでくるよう。人を喰ったようなガレージ・パンク「Todos quieren llegar」、ジョン・リー・フッカーばりのブギ・ナンバー「No pidas nada」、フォーキーに始まり終盤スライドギターが泥臭く唸る「Luz」など、一筋縄でいかない楽曲といかがわしいセンスに溢れた演奏が痛快。このアルバム、ジョン・スペンサーのプロデュースだそうですね。なるほど~。フジで旋風を巻き起こすか?https://www.youtube.com/watch?v=_8v-AjhLltw



RÄFVEN / Bring Back The Dinos
09年にフジロックへ初出演した際には、連日至る所でライヴを繰り返し、民族的且つ祝祭的でありながら現行バンドらしいミクスチャー感覚で、フジロックの面白さを一手に体感させてくれた奇跡のグループ。それがレーベン!!今回はその時以来となる待望のフジ2回目。まさに待ってました!のフジ帰還。そしてこちらは来日に合わせたようにリリースされた彼らの5作目となる最新作。ジプシー・バンドらしい華やかな躍動感と異境の哀愁。まさに期待を裏切らないレーベン節がたっぷり。ですがやっぱりこのバンドはライヴを観なくては始まりません。しかもシチュエーションごとに違った魅力を見せてくれることでしょう。やはり色んな所で観たいですね!
https://www.youtube.com/watch?v=rnAnulEZO1c



深夜にはクリスタルパレスでレーベンやキティー・デイジー&ルイスもあったり。いつ寝れば良いんでしょう?