ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

転校する?

2018-06-07 23:50:07 | 不登校のこと
新しい環境で何か問題が起きたり、馴染めなかったり・・・

学校に行けない状況に陥ると、このまま家に居続けるよりも、
早めに『転校』した方がいいのでは・・・と考えたりすると思います。

高校生は『留年』の問題が起きてくるので、切実ですね。


ケン太ですが・・・

小学校5年で、学校を行き渋るようになった時、

「学校に行けないのなら、転校するか?明日、転校手続きをとってあげる」と主人が言うと、

「家出する」と。
それを止めたら過去最大級の修羅場になってしまいました。

「殺す!お父さんと決闘して、負けた方が死ぬ。包丁もってこい」
殴る、蹴るで、大暴れし、手が付けらなくなりました。

いろんな物を倒し、引きちぎり、
布団の上に飲み物、食べ物をまき散らし、

「お茶を持ってこい」と主人に命令し、
うなだれていた主人の頭にそのお茶をかけました。

学校に行けないなら、
転校すればいい。

そんな簡単なことではなかったのです。

それにケン太が「転校したい」と言ってきたわけではありません。
親の先回りでした。

「転校したいわけじゃない!」という叫びだったのか、
「転校すればいいと思っているのか!」という嘆きだったのか・・・

「何もわかっていない!」という怒りだったのかもしれません。



「転校したい」

そう言う子もいます。

でも、転校したけど、また行けなくなる。
そういう子は決して少なくはありません。


ケン太が、転校していたとして、
転校先でも、きっと同じことを繰り返していたと思います。

ケン太の場合は学校に要因があるわけではありませんでした。

友達が嫌い。先生が嫌い。

そんなことを理由付けにしていましたが、
学校に戻ったら、友達が好き。先生が好き・・・になりました。

真に受けてはいけない言葉でした。

ただ、ケン太は決して嘘を言っていたわけではなく、

友達なんて・・・先生なんて・・・
というネガティブな精神状態に追い込まれていたのだろうと思います。

原因は親にありました。

学校に問題があったわけではないのだから、
学校を変えることに意味はない。

ケン太の場合はそういえます。


一番の原因は、家庭内の問題でした。
親子関係の崩れです。

休み始めは、親への当てつけです。
親が困る行動を起こしたのですね。

休むことにより、本当に行けなくなってしまうわけですが。


ケン太は休んでしまったことにより、
戻るきっかけを失ってしまったのですが、

それは、クラスの子の視線が気になるからでした。
「なんで休んでいたの?」と聞かれるのが怖いからでした。

嘘がつけない真面目なケン太です。
休んだ理由は言えないし、誤魔化すことももっとできなかったのです。



そんな子がもし転校したとして・・・

途中からクラスの一員になること。
それだけでも注目を浴びることです。

「なんで転校してきたの?」と聞かれるかもしれない。

いろいろ考えすぎて動けなくなる。
それがケン太です。

そこに飛び込んでいく勇気はなかったように思います。



陰湿ないじめを受け、『転校』により救われる子もいます。

ただ、今の状態から逃げたいだけの場合もあります。

逃げの場合、また逃げてしまう場合もあるけど、
案外、そこで落ち着く場合も。

「きっかけ」があることで動けたりするので。


その子によるし、
何がいいとも言えませんが、

ただ、判断の材料として

なぜ学校に行けなくなったのか・・・

そこにヒントがあるように思います。



ランキングに参加しています!
ポチしていだだけたら嬉しいです
     ↓
にほんブログ村







この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 家にいる子の気持ち・・・ | トップ | 読んできた本・・・子どもに... »
最新の画像もっと見る

不登校のこと」カテゴリの最新記事