ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

ほんのちょっと「光」を見せてあげて・・・

2020-01-19 23:56:06 | 私(みぃみ)
いよいよ受験も大詰めですね。

私の時代は、時代なのか地域なのかはわかりませんが、
クラスのほとんどが公立高校希望で、学校で1~2番はトップ高。クラスの5番くらいまではここ。10番目まではここみたいな?
自分の順位でだいたい決まるので、そんなに悩むことなく、ほぼ皆、その通りに収まりました。
経済的に私立が厳しかった私は、公立1本で、ここならまず大丈夫だろうという高校を選んで入りました。
大学に行かず専門学校を選びましたが、推薦で早々と1月には決まっていたと思います。

受験生らしい緊張感?を覚えることなく終わってしまったように思います。

ケン太は、一時期、中学受験をする予定だったけど、不登校で挫折。
高校は面接と作文のみの通信に入り、大学には行かなかったので、
受験とは縁遠いところにいました。

ですから、私はセンターの仕組みもあまりわかっていないんです。
受験生を持つ友達の話を聞いていると、大変そうだなぁ~と思います。


受験といえば、思い出したことがあるんです。

高校受験ですが、欠席が30日以上あると、受験できない高校がありますよね。
はっきり募集要項に明記してあるところも結構あったように思います。
今はあくまでも「基準」ということになったようですが、
30日を超えると不登校だと国が定義していますから、その方はご遠慮くださいということですね。

中3の1学期、ケン太は行ったり行かなかったり、かなり不安定な状況でした。
このままだと、あっという間に30日を超えそうです。
多分、ケン太は知らない。
これは伝えておかなければと、話したことがあります。

ケン太は「まずい・・」と思ったようです。
聞いていた時の表情でわかりました。

「あと何日?」と聞いてきました。

この時に、高校には行きたいんだなと確信しました。
何日だったか忘れましたが、
残り日数を伝えると、「わかった」と。

『欠席日数を増やさない』

これがケン太の登校へのバネになったようです。
ちょっと持ち直したように見えました。

しかし、どうしても、ポツリポツリと休んでしまいます。
とうとう1桁のカウントダウンに入ってしまいました。

それでもケン太は確認してきます。

「あと3日だっけ?」
「あと2日・・・」

すでにこのあたりから、諦めムードが漂っていました。

そして、ついに・・・

その日からケン太は受験のことを一切聞いてくることはありませんでした。
完全に諦めてしまったようでした。
そして、もう学校に行くことはありませんでした。

バネが効いているうちはいいのですが、バネが折れてしまうと
ほんと脆いです。
その反動でかえって落ちてしまいました。


30日を超えてしまっても、考慮してくれる学校はあるのですが、
勉強をしていない。できない・・・今の自分は点をとれない。
もう自分には入れる高校はないんだとケン太は思ってしまったようでした。

それから高校の情報を集めた私は、
テストを受けなくても入れる高校があると知り、ケン太に伝えると、
ケン太の表情がさっと明るくなったのです。

ある学校のHPを見せると、食いついてきました。

ケン太は高校を諦めていたわけではなかった。
ただ、もう自分が入れる高校はないと思っていただけだったのです。

そういえば、一時期、
「学校の勉強なんて何の意味がある?」とか?よく語っていましたね。
もう無理だと思っていたから、精一杯、虚勢を張っていたんだということも、この時にわかりました。

不登校の時の言葉って、そのまま信じてはいけませんね。

その後、そのHPの寮のある学校のオープンキャンパスに参加し、
それをきっかけに、3、4校を訪問したと思います。

そして、最終的にここだという学校に巡り合えました。

まあ、結果的には、そこでも崩れてしまうんですけどね。
でも、入学当初から友達にも先生にも恵まれ、キラッキラッな学生生活を送れましたら。
学校斡旋で、住み込みバイトをやったり、今に繋がる貴重な経験をさせてもらいました。



もう動きがないように見えるお子さん・・・
自分で動けなくなっていても、
決して完全に諦めているわけではないと思います。
動くきっかけを待っているかもしれません。

ほんのちょっと「光」を見せてあげることができたら・・・と思います。


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