ちょっと前のテレビなんですが・・・
ディスレクシア(文字の読み書きが困難である発達障害)である男性の話を取り上げていました。
約25年前のこと・・・
小学校に入学したその方は、字が常にゆらゆらと泳いでいるように見えて、読み書きが上手くできなかったのですが、
そのことを親にも先生にも友達にも言わず、ずっと一人で苦しんでいました。
黒板の字を書きとることが困難なため、
友達にノートを借りたりして、なんとか小学校、中学校時代を乗り越えてきましたが、
高校に入ると、友達もノートが必要なため、思うようにノートを貸りることができなくなります。
それでもお願いし続けると「なんで自分でとらないの?」と「サボってたら自分のためにならない」と言われ、
その言葉に、今までずっと皆にサボっていると思われていたのだとショックを受け、
学校に行けなくなってしまいます。
それ以降、自分の部屋に籠る生活。食事も自分の部屋で・・・
心配する母親に暴言も吐いてしまう。
10日ほどして「自分は精神がおかしいから病院に連れていってくれ」と母親にお願いし精神科へ。
精神科の先生に、これまで読み書きが上手くできなかったことを始めて告白し、
母親もその時に初めて自分の息子が読み書きにずっと苦しんでいたことを知ったのでした。
精神科の先生は・・・
「君は受験が怖いんじゃないかな?そういう学生は多いよ。皆、大変なんだ。強い気持ちを持って学校に戻りなさい。君なら頑張れるよ」
男性はその言葉を聞いた直後、診察室で暴れ、
それ以降、家庭内暴力に発展し、大暴れしたり自殺を図ったり自暴自棄に・・・
当時は今のように発達障害が認知されていなかったので、病気とは診断されず、
単に疲れやストレスと判断されることが多かったのかもしれません。
その翌日ですが、また別のテレビで・・・
高校1年の時に、いじめを苦に自殺した女の子。
一命をとりとめたものの、2年経った今も植物状態です。
高校に入って友達ができて、楽しく学生生活を送っていたけれど、
ある時、仲間はずれにされ、孤立してしまう。
担任に相談すると・・・
「皆、友達のことでいろいろあるんだよ。いろいろありながらも皆、なんとか頑張っているんだよ。だから、頑張ろうね」
その後、先生が気にかけて彼女にメールしますが、それに返信することなく
翌日、首つり自殺を図ってしまいます。
精神科の医師と担任の言葉。
それをを聞いた瞬間、
あ~ぁ
と思ってしまいました。
頑張れないから相談しているのに・・・
助けてほしいからヘルプをだしているのに・・・
励ましの言葉は、その本人の心がある程度元気でないと、
励ましの言葉として受け取ることはできない。
頑張れ=頑張っていない子
気持ちがネガティブになってしまっている子は繊細です。
やっぱり、頑張れない自分はダメなんだ・・・と自分をますます否定してしまい
立ち直れなくなってしまう。
「それは辛かったね・・・」とただ共感してあげるだけでいいのに・・・
わかってくれる誰かがいるだけで、気持ちが救われて、
なんとか頑張っていこうと思えるかもしれないのに。
すごく残念です。
最初のディスレクシアの方のテレビはケン太と一緒に見ていました。
私が
「早いうちにヘルプを出しておけば、周りの皆も協力してくれたと思うし、
ひとりで苦しむことなかったのにね」と言うと、
はぁぁ
という顔で私を見ました。
「皆、普通じゃないことを、いじるんだよ。協力してくれる奴もいるかもしれないけど、いじる奴も絶対にいる。
だいたい日本は普通から外れていることをよしとしないんだからさ。自分から言ったりしないよ。最初に言えなかったんだからそれを通すしかないだろ」
と言ってました
まさしく「自分が普通でないこと」で悩んでいたこの方は、
高校を辞め、精神科で重度のうつ病という診断を受け入退院を繰り返しますが、
カウンセラーの
「私はあなたのことがわからないし、あなたも私のことがわからない。
人は皆、違うでしょ?普通なんてこと考えなくていいのよ」
という言葉に救われ、徐々に自分を取り戻していきます。
バイトやボランティア活動を通して、うつを克服していきます。
21歳の時に、自分がディスレクシアという発達障害であることを知り、病名がついたことによっても救われます。
今は、
SOSを出すのは恥ずかしいことではない。
子どものSOSを見逃さないでほしい。
という講演活動を続けているそうです。
皆もそうだよ・・・という言葉は、
普通はそうだよ・・・という言葉。
普通であることを求めて・・・
もっと頑張るように求めて・・・
ケン太が言うように、子どもがヘルプを出せなくなってしまう。
その言葉で子どもが行き場を失わないことを願うのみです。
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ディスレクシア(文字の読み書きが困難である発達障害)である男性の話を取り上げていました。
約25年前のこと・・・
小学校に入学したその方は、字が常にゆらゆらと泳いでいるように見えて、読み書きが上手くできなかったのですが、
そのことを親にも先生にも友達にも言わず、ずっと一人で苦しんでいました。
黒板の字を書きとることが困難なため、
友達にノートを借りたりして、なんとか小学校、中学校時代を乗り越えてきましたが、
高校に入ると、友達もノートが必要なため、思うようにノートを貸りることができなくなります。
それでもお願いし続けると「なんで自分でとらないの?」と「サボってたら自分のためにならない」と言われ、
その言葉に、今までずっと皆にサボっていると思われていたのだとショックを受け、
学校に行けなくなってしまいます。
それ以降、自分の部屋に籠る生活。食事も自分の部屋で・・・
心配する母親に暴言も吐いてしまう。
10日ほどして「自分は精神がおかしいから病院に連れていってくれ」と母親にお願いし精神科へ。
精神科の先生に、これまで読み書きが上手くできなかったことを始めて告白し、
母親もその時に初めて自分の息子が読み書きにずっと苦しんでいたことを知ったのでした。
精神科の先生は・・・
「君は受験が怖いんじゃないかな?そういう学生は多いよ。皆、大変なんだ。強い気持ちを持って学校に戻りなさい。君なら頑張れるよ」
男性はその言葉を聞いた直後、診察室で暴れ、
それ以降、家庭内暴力に発展し、大暴れしたり自殺を図ったり自暴自棄に・・・
当時は今のように発達障害が認知されていなかったので、病気とは診断されず、
単に疲れやストレスと判断されることが多かったのかもしれません。
その翌日ですが、また別のテレビで・・・
高校1年の時に、いじめを苦に自殺した女の子。
一命をとりとめたものの、2年経った今も植物状態です。
高校に入って友達ができて、楽しく学生生活を送っていたけれど、
ある時、仲間はずれにされ、孤立してしまう。
担任に相談すると・・・
「皆、友達のことでいろいろあるんだよ。いろいろありながらも皆、なんとか頑張っているんだよ。だから、頑張ろうね」
その後、先生が気にかけて彼女にメールしますが、それに返信することなく
翌日、首つり自殺を図ってしまいます。
精神科の医師と担任の言葉。
それをを聞いた瞬間、
あ~ぁ

頑張れないから相談しているのに・・・
助けてほしいからヘルプをだしているのに・・・
励ましの言葉は、その本人の心がある程度元気でないと、
励ましの言葉として受け取ることはできない。
頑張れ=頑張っていない子
気持ちがネガティブになってしまっている子は繊細です。
やっぱり、頑張れない自分はダメなんだ・・・と自分をますます否定してしまい
立ち直れなくなってしまう。
「それは辛かったね・・・」とただ共感してあげるだけでいいのに・・・
わかってくれる誰かがいるだけで、気持ちが救われて、
なんとか頑張っていこうと思えるかもしれないのに。
すごく残念です。
最初のディスレクシアの方のテレビはケン太と一緒に見ていました。
私が
「早いうちにヘルプを出しておけば、周りの皆も協力してくれたと思うし、
ひとりで苦しむことなかったのにね」と言うと、
はぁぁ

「皆、普通じゃないことを、いじるんだよ。協力してくれる奴もいるかもしれないけど、いじる奴も絶対にいる。
だいたい日本は普通から外れていることをよしとしないんだからさ。自分から言ったりしないよ。最初に言えなかったんだからそれを通すしかないだろ」
と言ってました

まさしく「自分が普通でないこと」で悩んでいたこの方は、
高校を辞め、精神科で重度のうつ病という診断を受け入退院を繰り返しますが、
カウンセラーの
「私はあなたのことがわからないし、あなたも私のことがわからない。
人は皆、違うでしょ?普通なんてこと考えなくていいのよ」
という言葉に救われ、徐々に自分を取り戻していきます。
バイトやボランティア活動を通して、うつを克服していきます。
21歳の時に、自分がディスレクシアという発達障害であることを知り、病名がついたことによっても救われます。
今は、
SOSを出すのは恥ずかしいことではない。
子どものSOSを見逃さないでほしい。
という講演活動を続けているそうです。
皆もそうだよ・・・という言葉は、
普通はそうだよ・・・という言葉。
普通であることを求めて・・・
もっと頑張るように求めて・・・
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その言葉で子どもが行き場を失わないことを願うのみです。
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