実は、東北の旅を終えて(1)というのを書いて、投稿した。
(2)を書こうとして、「終えて」ってかあ?、とちょっと「あれっ」
と思った。
終えてと言ったら、それで何かを終わらせようとしてるんかなあ。
日々いろいろ積み重ねてることって、やった途端とか、思った
途端とか、意識していないことでも自分のなかから一瞬出てきたり、
止めようもない、出てきてしまった、そんなときも、そこで終わらない
よね。そこからはじまるんだよね。
自分だけでなくとも、いろいろ起きていることって、そうだよね。
それで、思い切って「東北の旅からはじまる」と改題した。
* * *
あすくら相談室宮古のスタッフ石川雄治さんに7月9日、
宮古の街や浄土が浜に案内してもらった。
石川さんは、37歳独身。岩手山の麓で育った。
東京暮らしをを経て、昨年12月から相談室のスタッフになった。
2011年3月の震災・津波のあとの宮古には関心がある。
宮古の街は津波の跡はほとんど見えない。
津波がここの、この高さまできたという表示があちこちにある。
船が停泊している岸壁にある防潮提に案内してもらった。
「ここに津波が押し寄せて、それを越えて街を流した」
今では、そこに立っても、正直ピンと来ない。
最近、その時の宮古の画像を見て、津波の凄さをあらためて
思い知らされた。
石川さんは、浄土ヶ浜に連れっていってくれた。
その日は、晴れていて宮古湾が見渡せた。
「霧やませが出てくると、もう先が見えなくなるんです。
今日は、よかったですね」
透き通るようなエナメル色の湾のなかに、岩肌を見せた
岩の突起がいくつか突き出している。
白い砂浜から岩の方に視線を移している途中、”浄土”と
いうものがあるとすれば、こんなのかも、とちょっと思った。
思うぼく自身はここに立っている。へんな感じ!
今年1月から6月まで、「幸せの学び舎ーーあすくら学校」が
はじまった。
ともに繋がる暮らしのなかで、お互いがよりよく生きる知恵や
技を交流し、誰もが豊かに暮らせる地域社会を画く学校。
世のいろいろな試みをしている事例からも学びたい。
石川さんは、この学校をつくっていく役割りになった。
1月 木の花ファミリー
2月 トランジションタウン富士の
3月 分かち合い月3万円のビジネス
4月 アズワンコミュニテイ鈴鹿ーーやさしい社会の試み
5月 トランジッションタウン阿蘇
6月 地元で、畑仕事と自然エネルギーを体験しよう
4月のアズワンの企画のときは、小野雅司さんがアズワンの
紹介に宮古まで行った。
石川さんは、受け入れて、小野さんの話を聞き、直接にも
小一時間やりとりをして、アズワンの試みを支えているのが、
「サイエンズ研究所」と「サイエンズスクール」と受け取った
ようだった。
サイエンズスクールの入門コースの「マイライフセミナー」に
参加したいと、小野さんに申し出たと聞いた。
その後、「マイライフセミナー」には11月に参加したい。
それまでは、「あすくら学校」で繋がりが出来た人たちと、
それぞれの活動にかかわりながら、地域づくりのベース
づくりを描いていきたいという連絡がきた。
11月鈴鹿に来たときは、「マイライフセミナー」の参加だけでなく、
街のなかにあちこち暮らしながら、家族のように親しくつながっている
コミュニテイの実際はどんなものか、観察・研究をしたいという
気持ちでいるようだ。
ああ、そういう検討をこれから、やっていきたいと思った。