かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

心が満たされる

2012-03-03 10:25:57 | アズワンコミュニテイ暮らし
 おととい、家の郵便ポストにハガキ大の封書を見つけた。
 開けたら、「介護保険被保険者証」というのが入っていた。
 あまりうれしい気持ちにならなかった。
 説明を読むと、これから受給する年金から”天引き”すると
書いてあった。
 「”天引き”ねえ・・」
 年金は、今年の4月から受給。
 家賃に当てたら消えてしまう。雀の涙、その上、天からの恵み。

 きのうの朝は、小浪は「ちらし寿司しようかしら、お雛さま
だし」と言った。
 午後、台所をのぞくと、茶碗蒸しの用意をしていた。
 「いいねえ」とつぶやく。
 「きょうは、桃子らもいっしょよ、声かけたの」と小浪。

 娘桃子と孫たちが6時過ぎ風呂に入りにくる。
 風呂が沸くまで、娘と小四の孫娘が居間のストーブの周りで
一休み。孫娘は、学校で歌詞をみんなでつくったという歌を
披露してくれた。

 娘たちは、風呂。
 小浪が「フリマに行ってくる」と言って、出かけた。
 7時すぎても帰らず。

 娘が「なにしたらいいかな」と台所。
 茶碗蒸しは、4人分、蒸し器のなかにある。
 小浪はなかなか現れない。
 娘がいろいろ準備始めたところに、小浪が帰ってきた。
 台所から、「わあ、なにこれ!」とか大きな声が聞こえてきた。
 娘がなにか変なことしたのか、小浪自身がおかしなことしたのか、
わからなかったけど・・

 ちらし寿司に茶碗蒸し。
 これで十分にご馳走。
 「わあー」とかおもっていたら、小浪がマグロとサーモンの
刺身を花びらのように皿盛りしたのを食卓にのせる。
 いっぺんに、食卓が華やいだ。
 孫娘は。目が輝く。
「海鮮ちらしよ」と小浪。

 桃子が、ネギに豚肉を巻いた料理をもってきていた。
 「焼けたよ」とそれも加わる。

 孫の晴空(はるく・6歳)は、「豚肉食べない」という。
 「ネギ、嫌い」という。
 ネギを抜いた豚肉をあげると、「ネギじゃないもの、入れたい」
という。
 ちらし寿司にそえるインゲンを豚肉の筒に入れるのに没頭。
 大好きな刺身には、目もくれない。
 「そうか、そいうものが食べたかったのか」とおもってみていたら、
「ママは、ネギ嫌いなこと知っているのに、ネギばかり入れてきた」
と晴空。
 「そこかあ・・」と口にだしたら、小浪が「そうよ、気持ちの
ところよ」とえらく反応した。

 晴空はそう言ったあとぐらいから、目の前の刺身にも手を出した。
 
 孫娘の風友は、おもいっきりお寿司に刺身をのせていた。
 茶碗蒸しも「めっちゃおいしい」と言っていた。

 桃子がチーズケーキとチョコレートケーキを買ってきていた。
 食後、雄一くんがコーヒーを立てた。
 ケーキを食べながら、コーヒーをすすった。

 娘たちが帰ったあと、「きょうの誕生日会はなんとなく味があった」
とおもった。

 孫の晴空のこと、ぼんやりかんがえた。
 豚肉のネギ巻きは、「ママはぼくのことわかってくれない」と不満
だったかな。
 こんなとき、じぶん中にでてくるもの。
 「甘ったれ」とか「わかってほしいと人に求めるのでいいのか」とか
「こんなんで大きくなったらどうなるのか・・」とか。
 
 「わかてほしい」というのに、なにか問題があるのかな?
 小浪は「気持もことよ」とか言った。

 気持というところからみたら、なにか昨日は一人ひとり、その人らしく
気持が表れていた。
 晴空も、「おじいちゃん、誕生日やろ」」と眉毛を”へ”に字にして
問いかけてきた。
  FACEBOOKでは、ふだん音信のないブラジルの友から、メッセージ。
 
 東京の整体師さんから、中島純菜さんに「宮地の左手を触っておいて
くれ」と
連絡があり、きのう左上腕から指の間まで触ってくれた。
 薬指と中指の間の付け根を抑えられて「痛てえ」と叫んだ。
 「ここ、身体の毒がぬけるところなの」という。
 なんのことか、まったくわからないけど、東京の人がぼくのからだの
ことを心配りしてくれてるなんて・・・

 日系のボサノバ歌手に小野よう子さんという人がいる。
 その人が「心が満たされる」という言葉を使っていた。
「心が満たされる」って、どんなことだろう、これからまじめに
みていきたいな。