かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

はじめて作った味噌汁

2011-11-24 14:31:06 | わがうちなるつれづれの記
 ある朝、思いついて味噌汁を作った。生まれてはじめてじゃないかなあ。
 作り方は、前もって妻から聞いておいた。

 お椀に2杯分水を鍋に入れて、火にかけた。
 湯が湧いてきた。冷蔵庫から煮干しの粉末を出して、極小の匙にすり切り一杯を
鍋に入れた。
 冷蔵庫にあった豆腐を適当な大きさに切る。
 冷凍庫にあった油揚げを適当に切る。
 鍋に入れた。
 弱火にした。味噌を大匙一杯を入れる。
 妻が現れて、「味噌はお玉にだし汁を入れて、溶かしながら入れるのよ」と言った。
妻は、鍋の中でダマになっている味噌をすくって、お玉の中で溶かして入れ直した。
 出来あがった。
 妻に「飲んでみて」と勧めた。「いいんじゃない」
 次に飲む。
 実にうまい。味噌汁って、こんなに美味しかったのか。

 あまりにも簡単にできた。
 ポイントは、味噌はだし汁で溶かして入れる、その時の火加減は弱火か、止めて。

 粉末の煮干しは、妻がずいぶん前に作ったという。
 煮干しの頭とハラワタを一つづつ取る。ミキサーにかける。
 そういえば、寒いころだった、居間でそんな手仕事をやっていた。

 嗜好が違ってきているのを感じる。
 ご飯がおいしい。
 ちょっと塩がきいたおむすびは、さらにおいしい。
 梅干しの入ったおむすびがすきになった。
 梅干しとご飯の絶妙な組み合わせ。
 梅干しのすっぱさが、とても苦手だったのに。

 ジャコがおいしい。噛んだあと、口の中に滲みでてくる旨み。
 ジャコに酢を多めに、醤油少なめにかけると、またおいしい。
 この時の酢は、飲んでしまう。

 この間、湯がいたブロッコリーが夕食にのぼった。
 軸のところ、やわらかくて、ほんのり甘かった。
 旨みを感じた。
 「これって、やさいのお店に規格外で出ていたの」と妻。

 肉は好きだ。
 頭のなかは、大好きだ。
 実際は、美味しく食べているが、あまり量を求めていない感じ。

 甘いものが好きだ。
 でも、以前のように、甘いものを渇望しなくなっている。
 妻が、普段に和菓子の製作にいそしんでいることと
なにか関係があるか。

 嗜好が違ってきているのは、一過性のものか。
 わからない。
 小学生のころ、朝ご飯は、毎日毎日、ご飯と味噌汁と納豆だった。
 今頃の季節には、白菜の浅漬けが添えられた。
 味噌汁は、豆腐と油揚げの組み合わせがとっても好きだった。
 母に感謝というより、それらの絶妙な組み合わせの味にうっとりか、うっかりか、
全身浸っていた。