日本では「V7・ストーン」で比較的知られてるイタリアの老舗となる「モトグッチ」から昨年の2022年より販売されてる「V100」シリーズの中でも最高峰に
あたる「V100 Mandello S」のご紹介です。まず見た目のデザインですが、いわゆるアドベンチャーの様なイメージを持たせつつも、実はかなりスポーツバイク
に寄せた内容のモデルで、それだけにスポーツバイク好きにとっては非常に使い勝手の良いオートバイであり、かなり「個性的なフォルム」をしてると言うところ
です。特に注目したいのはガソリンタンク横のフロントカウル部分で、オートバイとしては世界初となる走行速度に反応する「アクティブ・エアロダイナミクス」
と言う装備です。これは選択したライディングモードや走行速度からカウルのディフレクター部分にあたるところが「自動で変化」する仕組みで、これにより高速
時の時、ライダーを「風圧から守る」事が出来る構造となっています。要するにロングツーリングを得意とするコンセプトから搭載されたもので、実際に乗って
みると効果は抜群だったりする様です。また搭載されてるエンジンは水冷式4ストV型2気筒DOHC4バルブを横置きに搭載たもので、正式な排気量が1.042cc、この
エンジンは同世代のモデル「V85TT」(853cc)よりコンパクトに出来ており、オイルの潤滑方式もウェットサンプを採用してる所が大きな特徴となっています。
また最高出力は115ps、最大トルクが10.5kg、車重は233kgで、キャブはフューエルインジェクション式、フレームはスチール製のチューブラス式で、フロント
フォークは倒立式、リアはシャフト駆動で方持ちのスイングアームとなっています。更にフロントディスクはダブルで標準装備としてブレンボーのキャリパーを
ラジアルマウントに搭載、おっと、言い忘れる所でしたが、この「V100 Mandello」には他に限定生産となる「Aviazione Nanvale」ってモデルも存在しており、
販売台数が世界で1913台、日本では28台の販売となっいます。こちらの新車価格が2.42.000円(税込)となっており、ハイエンドである「V100 Mandello S」が
2.64.000円(税込)です。何故か限定生産のモデルの方が安いのですが、これは基本ベースが標準の「V100 Mandello」となってるからと考えられます。で、お話を
「V100 Mandello S」に戻し、更に装備を紹介しますと、TFTカラー液晶メーターに、比較的真っ直ぐになってるアップ型のハンドル、また電子制御システムも
ふんだんに装備しており、セミアクティブサスペンションなど快適なツーリングを楽しむことが出来るオートバイとなっています。で、繰り返しになりますが、足回り
やエンジンに関してはかなりスポーツバイクの方向に振られてるのですが、見た目のスタイルはアドベンチャーと言う不思議なモデルで、カスタムすればどちらの
方向にもイメージを変更する事が出来そうです。個人的にはそこに魅力を感じますね。最後に現在の中古市場ですが、大体安いもので260万円から、高いもので280万円、
但し見てみると全て中古店で販売されてる新車です。さて、今日はそんなモトグッチの「V100 Mandello S」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)