カセット.LD.ビデオ…

 住職室の本棚の整理の次いでに、「いつかは聞くだろう」「そのうち観るだろう」とこの25年録音録画していた、あるいは買ってあった媒体を整理した。膨大な量になった。
 カセットテープも、もやはきれいに聞こえる機材は無いくもっぱらデジタル録音になったし、、レーザーディスクの再生装置も何年も使っていないし、ビデオテープはDVDに取って代わられた……

 すでに3年以上聞いても、見てもいないものはすべて処分した。どう考えても、昔聞いたり見たりしたものよりも、これから新しく聞いたり見たりするものの方が圧倒的に多い筈で……
 だとすれば、タンスの肥やしにしかならない。
 誇大な資料室でもあれば、保存しておくのもいいだろうが、密蔵院ではそうはいかぬ……。

「断・捨・離」という言葉があるが、徐々に趣味の領域の保存しておくものは、すくなくしていこうと思う。
 坊さんは執着に通じるので、もともと物は持たないというのが基本。物を溜めるようになったのも、お寺に住むようになってからだろう。でなければ、引っ越しの時に大変なことになる(明治までは坊さんは次々にお寺を代っていった)。

 引っ越し上手の方は、たぶん物を増やさないというのがコツなのだと思う。

 この世からあの世への引っ越しも然(しか)りである。
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コメント
 
 
 
捨てるのも (白雪)
2009-03-01 12:34:11
けっこう勇気が要りますね。「足るを知る」と言われても…人間だもの…あはははは
 
 
 
驚嘆の声 (和尚)
2009-03-02 09:10:53
私の整理しているのを見ながら家内曰く
「私にはとてもあなたのような捨て方はできないわ。怖いくらいに捨てるのね」……だそうで。ぐははは。
捨てたものでも見たくなったら、ツタヤへ借りにいきます。
 
 
 
今日は、ありがとうございました。 (不器用道)
2009-03-04 21:05:05
今日は、梅の咲く暖かい横浜でお疲れ様でございました。
やっぱり御詠歌もお寺も記録媒体や遺産で残すより、生きて存在している方がいいと思いました。
 
 
 
お疲れさまでした。 (和尚)
2009-03-05 12:13:30
裏方さん、大変お疲れさまでした。
遠い所を、ありがとうございました。
おかげで素晴らしいご詠歌コンサートになりました。
 
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