命がけの読書

四か月ほど封印していた『定本講談名作全集』の最終巻7を開いた。いよいよ「忠臣蔵」だ。相変わらず、「いつか使ってみたい表現」に付箋を貼りながら500ページを読み進む心底。しかし、読み始めてすぐ眠気を催し、横になって読むことにした、が、甘かった。この本、重さが一キロと100グラムあるのだ。とても寝ころんで持ち上げて読める重量ではない。こういう本を寝ながら読むのは命がけである。あやうく顔面に落しそうになったところで、そっと胸の上において目を閉じた、のはいいが、こんどは胸が重苦しくて起きた。

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