山川、域を異にすれども・・・

唐の国の偉いお坊さんに日本に来てもらって、戒を授けていただこう----そんな目的で中国に渡った日本人の僧侶が、「どなたかお弟子さんを日本に派遣していただけませんか」と頼んだのは、名僧の誉れ高い鑑真和尚。

居並ぶ弟子たちに向って鑑真は言う。
「山川(さんせん)、域を異(こと)にすれども、風月、天を同じゅうす。」--聞けば日本も聖徳太子以来の仏教の教えに厚い国。さすれば、少なからず縁のある国である。だれか、この法事(ほうじ、仏教の教えを伝え守る事業とでも訳せばいいだろうか)に名乗りをあげる者はいないか、と。

 この冒頭の言葉、私はえらく気に入っている。

「住んでるところは違っても、空はつながっている」を、このような格調高い言い回しで、サラリと言って、何か行動に起こしたいものだ。

 「山川域を異にすれども、風月天を同じゅうす」の心で、コンビニやらどこかで、ハイチの地震の募金をしようと思う。
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