土地の文明 地形とデータで日本の都市の謎を解く 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2005-06-11 |
「土地の文明 -地形とデータで日本の都市の謎を解く-」
竹村公太郎さんという、
国土交通省の元官僚だった方が書いた本です。
ある方に貸していただいた本で、本の帯は、荒俣宏さん。
「『知力』がどんどん湧いてくる本だ。」
たとえば、第1章~第3章 「徳川幕府百年の復讐」 は、
皇居の正門は、半蔵門であって、
『忠臣蔵』は、徳川幕府の復讐劇ではないかというお話です。
(「ダヴィンチ・コード」より面白いかも。)
そして、この徳川幕府の話を思いついたのは、
天皇陛下が半蔵門から出るところを目撃したことからだった
という『目の付け所の良さ』に驚いてしまいます。
ふと思いついたさまざまな「謎」を
地形やデータを駆使して、丁寧に説明していきます。
●北海道 石狩川を執念深くショートカットして真っ直ぐにした理由
●鎌倉 頼朝が異常に狭い土地に幕府を開いた理由
●奈良 ホテル・旅館客室数が全国最低の理由
●滋賀 県民一人当たりの製造業付加価値が最も高い理由
●大阪 五・十日渋滞の理由
●福岡 川も食料も資源もないのに大都市である理由
どの話も興味深く読むことができました。
最後のソウルの「清渓川復元事業」では、
公共事業のあり方について深く考えさせられました。
「日本の秘湯」も紹介していただいたのですが、これは既に私も持っていました。
この本の中の1軒に宿泊すると、スタンプ1個がもらえて、スタンプが10個たまると、1軒に無料宿泊できるというシステムになっています。
(現在、3軒目の無料宿泊を狙っていますが、ここのところ全く行けてなくて、タイムオーバーになりそうです・・・。)