風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

中華三昧

2011-03-03 00:34:14 | グルメとして
 著名な高級インスタント・ラーメンのことではありません。先週の台湾・香港出張では、ちょうど一週間前の水曜夜から金曜夜まで、中華料理三昧で、すっかり食べ過ぎてしまいました。
 水曜夜は、台湾料理を堪能しようと、かつてよく通った台北・林森北路の「梅子」へ出掛けました。日本円で2000円もするフカヒレ・スープを奮発したら、ぶつ切りのフカヒレがたっぷり入って、必ずしも洗練されてはいないものの、素朴な味つけがなかなかに美味しい。続いて前菜のイカ団子に塩をまぶして頬張ると、熱々でぷりぷりの歯ごたが幸せです。そしてメインの、空心菜のガーリック炒めと、広東風ごま油による魚蒸しを、同行者と二人でシェアしました。仕上げは片手の平に乗るほどの一口サイズの台南・担仔麺で、これも素朴な味わいが、なんとも懐かしい。ちょっと食べ過ぎながら、全ての味に大満足の一人5000円で、すっかり20年前にタイム・スリップしたような、贅沢な夕食でした。
 金曜夜は、ホテルのコンシェルジェお勧めの広東料理の店「鴻星海鮮酒家(Super Star Seafood Restaurant)」を訪ねました。香港・尖沙咀のど真中にあって、日本人観光客から聞かれたら恐らくワンパターンでこの店を勧めているのであろう、大通りに面して見つけやすい、味には定評のあるレストランで、階段には、いちいち確認しませんでしたが、アグネス・チャンや倉田保昭(ちょっと古い)や岡本夏生をはじめとする日本の芸能人や良く知らない地元の有名人の写真が所狭しと貼られていて、人気のほどが察せられます。しかし値段はモデレートと言われただけあって、リーズナブルで、味は文句なし。マテ貝のガーリック炒め(時価で、一個300円)に始まり、写真で見れば椎茸に紛れてアワビの薄切りが実はほとんど入っていないことが判明した餡かけ豆腐、レタスの土鍋炒め、そして牛肉入りビーフンと、全ての味が、台湾料理よりも洗練された磨きがかかって、大満足でした。実際にメニューに添えられたコメントを見ると、数々の香港料理大賞に輝いていることが知られ、こうした料理もさることながら、彫皇という8年モノのChinese Wine(所謂、紹興酒)が常温ながらコクがあって美味しく頂けて、料理を一層引き立てました。
 昼は、台湾・香港ともに、期せずして飲茶を楽しみましたが、台湾のファーストフード牛肉麺や、庶民派レストラン「餃子大王」の水餃子を試せなかったのは残念でした。中華料理と言えば大人数で豪勢に・・・と行くべきところですが、今回は少人数でささやかながらそれでも少人数なりに中華料理を堪能した二日間でした。
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