風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

青梅への道ふたたび(3)

2015-11-23 15:34:54 | スポーツ・芸能好き
 週末、「つくばマラソン」を走って来た。この歳になって、週一かせいぜい週二しか練習しないぐうたらの私にとって、11月後半というシーズン前半にフル・マラソンを走るのは一種の冒険であり、申込みのときには相応の覚悟をしたつもりだったが、走り込み不足は否めず(半年のブランクの後、9月半ばからの二ヶ月間に練習は僅かに12回、走行距離146キロ)、シーズン初め特有の膝の痛み(走った後の軽い痛みとも言えない張り)も重なって、不安を抱えてのスタートとなった。しかし蓋を開けたら、過去に課題だったガス欠や靴擦れをなんとか回避し、4時間30分と、この時期の私にしては上出来で、4シーズン目に入って、ちょっと自信になった。
 ウェーブ形式で9時10分スタート、いつもは行けるところまで行こうと突っ走るところ、今回は5キロ30分程度の抑え目のペースを落とさないことを心掛けた。昨シーズンの横浜マラソンでは、エネルギー切れで悔しい思いをしたため、ウエストポーチにジェル3個(10キロ経過毎に取得)持参した上、給水所のアンパンやバナナやキュウリは全て頂いた(そのため昼飯は不要なほどだった)。また、一昨年シーズンの板橋マラソンでは靴擦れで悔しい思いをしたため、勝負靴のアシックス・ターサーは再び封印し、練習靴のまま、紐をしっかり締め、それでも25キロ過ぎで右足の指のつけ根に違和感を覚えたため、右足を気遣って騙しだまし走って、1円玉程度のマメが出来たきりで、大事には至らなかった。ただ、走り込み不足のせいで筋肉がガチガチになり、最後の2キロの追い込みでは、ふくらはぎがつりそうになってスピードを抑えたため、4時間半を切ることが出来なかった。
 会場までは、読売旅行が企画する東京駅発着のバスを利用した。片道1時間程度(帰りは渋滞にはまって2時間半もかかったが)で、都心を離れ、雄大な自然に抱かれて、伸び伸びと走ることが出来る。筑波大学をスタート&ゴールに折り返すコースは、昨年まではフラットで記録を出しやすいレースとして知られていた。今年はコース・レイアウトが周回コースに変わり、適度のアップダウンがあったが、それでも走りやすかった。1万5千人が参加する大きな大会だが、沿道の給水も、アンパンやバナナやキュウリやミカンなどの給食も、トイレの備えも、ほぼ完璧で、well-organizedされていて、人気のほどが分かる。
 あらためて大会ホームページを見ると、今年のテーマは筑波大学と協力して「大会を科学する」とある。一つ目は「スタートを科学する」もので、これまで通り申告した予想タイム順に並ぶものの、10分刻みで三段階に分けてスタート(号砲も三回)する方式を採用し、一斉スタートに見られる混雑がかなり解消されていた。二つ目は「景観を科学する」もので、距離表示や給水所看板など、コース上にある表示物をより見やすく、また、ランナーの心理状態に合わせて、例えばスタートから10キロまでは、緑茶色(黄緑~緑)で周りに流されずに落ち着ける形にし、10キロ~20キロでは寒色系(緑~青)にして加速したくなる気持ちを抑え、20キロ~30キロでは暖色(黄~オレンジ)で快調、軽快な雰囲気をつくり、30キロ~ゴールでは派手な色(オレンジ~赤、ピンク)を使うことでラストスパートの応援の効果を狙う、というように、色表示を工夫していたようだ。三つ目は「交通規制を科学する」もので、交通量の多い主要幹線道路を中心に交通量調査を実施し、地元住民やドライバーにとって出来るだけストレスにならない「交通規制」を考えて行くのだそうだ。これらの取組みは、広いスペースが取りにくく、また道路は狭くて交通量が多い日本にあっては、ある意味で当然とも思える配慮であり、他の大会にも広がりそうだ。
 ゴール地点にゲスト・ランナーの増田明美さんが待ち構えていて、握手してもらった。高橋尚子さんはしっとりとした肌の潤いがあったが、増田さんの手は年齢のせいかちょっと皺しわが目立った(なんて言うと怒られちゃうな)。その隣に(ゲストランナーに名を連ねていなかった)川内優輝さん(に似た人)がいて、ついハイタッチをしたが、今日の読売新聞のトップ10結果を見るとやはり名前が出ていないところを見ると、紛らわしいそっくりさんだったか(本人も成り切っていた)。
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