ワインと言えば一般にはフランスだが、日本ではその知名度の高さ故、従いプレミアム価格の高さ故、滅多なことでは買って飲もうと思わないし、余程気取ったときでもない限り注文しないのは、私ばかりではないと思う。コスト・パフォーマンスで言えば、欧州ではイタリアやスペイン、そして南アフリカ、呑み助の間では南米チリやアルゼンチンが人気で、実際に昨年のワイン輸入量で、チリ産ワインがフランス産を抜いて初めて1位になったらしい。
日経ビジネスによれば、チリ産ワインの輸入量は、この10年間で実に7倍の規模に拡大し、既にイタリアやスペインを大きく上回っていたらしい。チリのワイン産業の歴史は浅いものの、豊かな国土とブドウの栽培に適した冷涼な風土に加え、政府の手厚い振興策もあって成長を続け、日本だけでなく世界各地で需要が増え、チリにとって重要な輸出品目だという。とりわけ日本では、2007年に経済連携協定(EPA)が発効し、ワインの関税が段階的に引き下げられ、もともと価格競争力が高かったチリ産ワインの輸入が促進されたということらしい。かつて10数年前に南米に駐在していた知人の商社マンも、高級チリ産ワインを楽しんでいたというから、いよいよ本領発揮というところか。
私も、カリフォルニアとシドニーにそれぞれ1年滞在したときには、地元の旨いものを・・・との名目で(実のところ、現地ビジネスのリストラが課題で、憂さ晴らしに酒に逃げていたのだが)、コスト・パフォーマンスの良いワインを求めて、安いものから順に片っ端から試し飲みし、カリフォルニアでは25ドルくらい、シドニーでは40豪ドルくらいに落ち着いたものだった。円換算ではいずれも2500円相当、日本に輸入されればその倍の5千円、レストランで注文するときには更に倍の1万円と考えれば、驚きはない。しかし、日本に戻って、そんな大枚をはたいて飲む余裕はなく、再び安いワインから順に試した挙句、諦めかけていたところ、知人(彼も南米駐在経験がある)から騙されたと思って飲んでみろと勧められたチリ・ワインが実に美味いので、ワイン生活が再開した。「アルパカ」というブランドで、店によっては税抜き500円を切りながら、コクには欠けるものの安いワインにありがちのザラザラ感や渋みがなく、実にすっきりまろやかで後味が良く飲みやすい。
こうして貿易は極力自由に、国々がそれぞれ強みを活かしながら棲み分ければいいじゃないかと、実に古典的な発想に囚われてしまうのである。
日経ビジネスによれば、チリ産ワインの輸入量は、この10年間で実に7倍の規模に拡大し、既にイタリアやスペインを大きく上回っていたらしい。チリのワイン産業の歴史は浅いものの、豊かな国土とブドウの栽培に適した冷涼な風土に加え、政府の手厚い振興策もあって成長を続け、日本だけでなく世界各地で需要が増え、チリにとって重要な輸出品目だという。とりわけ日本では、2007年に経済連携協定(EPA)が発効し、ワインの関税が段階的に引き下げられ、もともと価格競争力が高かったチリ産ワインの輸入が促進されたということらしい。かつて10数年前に南米に駐在していた知人の商社マンも、高級チリ産ワインを楽しんでいたというから、いよいよ本領発揮というところか。
私も、カリフォルニアとシドニーにそれぞれ1年滞在したときには、地元の旨いものを・・・との名目で(実のところ、現地ビジネスのリストラが課題で、憂さ晴らしに酒に逃げていたのだが)、コスト・パフォーマンスの良いワインを求めて、安いものから順に片っ端から試し飲みし、カリフォルニアでは25ドルくらい、シドニーでは40豪ドルくらいに落ち着いたものだった。円換算ではいずれも2500円相当、日本に輸入されればその倍の5千円、レストランで注文するときには更に倍の1万円と考えれば、驚きはない。しかし、日本に戻って、そんな大枚をはたいて飲む余裕はなく、再び安いワインから順に試した挙句、諦めかけていたところ、知人(彼も南米駐在経験がある)から騙されたと思って飲んでみろと勧められたチリ・ワインが実に美味いので、ワイン生活が再開した。「アルパカ」というブランドで、店によっては税抜き500円を切りながら、コクには欠けるものの安いワインにありがちのザラザラ感や渋みがなく、実にすっきりまろやかで後味が良く飲みやすい。
こうして貿易は極力自由に、国々がそれぞれ強みを活かしながら棲み分ければいいじゃないかと、実に古典的な発想に囚われてしまうのである。
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