風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

東京マラソンへの道(2)

2012-10-26 00:14:31 | スポーツ・芸能好き
 先週の日曜日、秋晴れの絶好の行楽日和に、荒川・河川敷のハーフ・マラソンを走って来ました。「タートル・マラソン」という、フル・マラソン完走に向けたオジサンの復帰第一戦には相応しい、ほのぼのとした名称で、マイナーな大会と思いきや、1万400人余りが参加して、日本のマラソン人気を思い知りました。私も気合いだけは十分でしたが、残念ながら空回りに終わりました。前半70分のスロー・ペースに加え、後半は完全にバテてしまいました。太陽は私ばかりをじりじりと焼きつける・・・などと妄想に囚われるほどの暑さのせいばかりとは言えません。どこか関節痛か筋肉痛があるわけでもないのに、脚が前に出ない。余りに走るペースが遅いので、暫く歩いて、気を取り直してインターバルのようにまた走り始めるなど、走り方を変えてもみましたが、続かない。結局、俄か仕込みでハーフを走り切る体力が全く出来ていない、という基本的な事実を思い知らされた一日でした。
 課題は、過去半年でようやく週一回・5キロを走れるようになったジョガーが、ハーフ・マラソンを走り切るには、どれくらいの練習量をこなさなければならないか、その走り込みにあったのですが、今年の残暑は厳しかったこともあり、あるいは心のどこかでハーフだと楽観していたこともあり、練習距離を10キロ以上に伸ばしたのは、つい二週間前のことでした。1キロ6分という、マラソン初心者が先ずは目標に掲げるスロー・ペースすら、最後まで一度もクリアすることが出来ませんでした。もう一ヶ月早くに始めていれば・・・と悔やまれるものの、後の祭りです。勿論、直前の練習量ばかりの問題ではなく、年齢的なものや、どれほどの期間、本格的な運動から遠ざかっているか、仮に本格的な運動をしていなくても、階段の昇降や少し足を延ばして歩くことを厭わないなど、普段の生活でのちょっとした心掛けの有無(それが心肺機能に繋がる)や、更には暴飲・暴食や煙草を手控えるなどの基本的な飲・食生活習慣(それが内臓機能に繋がる)などにも影響されたことでしょう。
 もう一つの課題は、レース・マネジメントの一つとして、ハーフだから余り考慮していなかったエネルギー補給にあったと思います。私の基礎代謝は男性一般よりも高く、最近購入したばかりのヘルスメーターによると1650キロ・カロリー前後あります。かつて14~15年前にフル・マラソンを何度か走った時にも、一番苦労したのはレース中のエネルギー補給で、キビ団子ならぬバナナを腰にぶら下げて走ったものでした。当時、25~30キロを過ぎた当たりから急に身体が動かなくなる、所謂ハンガー・ノックの状態に襲われ、途端にペースダウンするのですが、その時に慌てふためいても既に手遅れで、予め20キロ以前にエネルギー補給していなければなりません。今回も、10時にスタートしてから、12時30分過ぎにゴールする迄に、エネルギーが枯渇してしまったような脱力感に見舞われました。ハーフとは言え、スタート時間によっては侮れません。
 こうして炎天下に肉体を酷使して、季節外れの日焼けをし、喉が渇いて、2.5キロ毎の給水所のたびに、水をがぶ飲みしたにも関わらず、ゴールした瞬間、急に視野が狭くなる脱水症状の兆候まで表れて、爽快感やら達成感とは無縁で、疲労困憊するばかり。帰る道すがらも、何度か自販機で甘いジュースをラッパ飲みし、昼食代わりにコンビニでチョコレートを買ってぱくつき・・・マラソンが健康に良いなどとはとても信じられないような惨状でした。昨日までの三日間、太腿の筋肉痛を引き摺りながら(今日になってようやく和らぎましたが)、直前の一週間、涙をのんで禁酒までした甲斐もなく、自分の甘さ加減が情けなくなりました。サブフォーで走ったことは過去のこととして、謙虚な気持ちで、来月の大会に向けてまた走り込みを続けます。東京マラソンへの道は、遠く険しい。

(参考)過去ブログ
 東京マラソンへの道(1) http://blog.goo.ne.jp/mitakawind/d/20120928
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