昨日、鳩山さんの「友愛」に触れたので、ついでにもう少し感じるところを書きます。昨日は憎まれ口を叩きましたが、言い直します。理念としては結構ですが、「友愛」そのままに無防備に「友愛」を目指すのではなく、その理念を実現するためには、現実的でしたたかな実行戦略があって然るべきでしょう。
その「友愛」が導く国家目標の一つとして、鳩山さんは、Voice9月号に特別投稿した論文「私の政治哲学」の中で、「東アジア共同体」構想を唱えました。この論文は、通しで読むとそれほどの違和感はありませんが、英訳されて、ある意図を以って抜粋され、「A New Path for Japan」とタイトルされてNew York Timesに掲載されると、「日本は米主導の市場原理主義、グローバリゼーションに晒され、人間の尊厳が失われている」「イラク戦争の失敗と経済危機でグローバリズムの時代は終わりに近づき、多極化の時代に向かっている」などと、センセーショナルな箇所ばかりが強調され、東アジア地域での通貨統合や恒久的な安全保障の枠組み構築がアメリカ外しを意図しているのではないかと、アメリカの猜疑心を煽り、アメリカ政府筋から猛反発を食らうことになったのはご存知の通りです。鳩山さんに悪意はなかったとは言え、脇が甘かったと言わざるを得ません。
まだ外交・安全保障政策が公式に表明されていない発足当初の鳩山・民主党政権への強烈な牽制球だったわけですが、アメリカは、この心理戦に勝利し、先週のオバマ大統領訪日の際、東アジア共同体構想にアメリカの関与は不可欠だとの鳩山さんの言質を引き出すことに成功しました。アメリカがアジア・パシフィック国家であることは認めてもいいですが、東アジアと呼ぶには無理があります。しかし、アメリカ大陸東海岸に漂着した移民が、西へ西へとフロンティアを広げて西海岸にまで到達し、更に太平洋を越えて中国大陸に渡って、戦争を冒してまで日本を叩いたアメリカは、ここにきて再び日本の譲歩を引き出し、東アジアへとフロンティアを広げる戦略をあくまで貫いたものと言え、天晴れです。
アメリカだけではなく、東アジアには、中国という明白な覇権を目指す大国があり、中国・韓国といった日本と歴史観を異にする頑迷な国があり、それ以外にも文化や宗教や言語を異にし、また経済の発展段階を異にする様々な国を抱え、東アジア共同体と言うは易く、現実にはEUと違って実現には多大な困難が予想され、「友愛」の前途は多難です。鳩山さんのしたたかな戦略とやらを聞いてみたいものです。
なお、件の論文は、鳩山さんのHPにも掲載されています。日本語だけでなく、英語と韓国語にも翻訳されています。何故、韓国語なのか?
最近、やけにパチンコ台のテレビCMが目立ちます。私が日本にいなかった4年間で様変わりしたような気がします。パチンコ店の場合は風営法によって規制されるはずですが、パチンコ台はせいぜい業界内の自主規制しかないということでしょうか。パチンコそのものを否定するつもりはありませんが、ギャンブルの一つである以上、テレビで射幸心を煽るようなCMは控えて欲しいと思います。そしてご存知の通り、パチンコ業界の90%は在日韓国・朝鮮人だと言われています。このパチンコ台のテレビCMと言い、昨日の外国人への地方参政権付与法案推進と言い、先の鳩山論文と言い、韓国の影が付きまとうのに別に意味はないのでしょうが、どうも「友愛」には脇の甘さや危なっかしさを感じてしまいます。
上の写真は、マレーシア・クアラルンプールにあるペトロナス・ツインタワー。88階建てで高さ452mは、二十世紀の高層建築としては最も高く、2003年に台湾の台北国際金融センターに世界一の座を譲りましたが、ツインタワーとしては依然世界一の高さを誇ります。東アジアの開発独裁を象徴するようです。
その「友愛」が導く国家目標の一つとして、鳩山さんは、Voice9月号に特別投稿した論文「私の政治哲学」の中で、「東アジア共同体」構想を唱えました。この論文は、通しで読むとそれほどの違和感はありませんが、英訳されて、ある意図を以って抜粋され、「A New Path for Japan」とタイトルされてNew York Timesに掲載されると、「日本は米主導の市場原理主義、グローバリゼーションに晒され、人間の尊厳が失われている」「イラク戦争の失敗と経済危機でグローバリズムの時代は終わりに近づき、多極化の時代に向かっている」などと、センセーショナルな箇所ばかりが強調され、東アジア地域での通貨統合や恒久的な安全保障の枠組み構築がアメリカ外しを意図しているのではないかと、アメリカの猜疑心を煽り、アメリカ政府筋から猛反発を食らうことになったのはご存知の通りです。鳩山さんに悪意はなかったとは言え、脇が甘かったと言わざるを得ません。
まだ外交・安全保障政策が公式に表明されていない発足当初の鳩山・民主党政権への強烈な牽制球だったわけですが、アメリカは、この心理戦に勝利し、先週のオバマ大統領訪日の際、東アジア共同体構想にアメリカの関与は不可欠だとの鳩山さんの言質を引き出すことに成功しました。アメリカがアジア・パシフィック国家であることは認めてもいいですが、東アジアと呼ぶには無理があります。しかし、アメリカ大陸東海岸に漂着した移民が、西へ西へとフロンティアを広げて西海岸にまで到達し、更に太平洋を越えて中国大陸に渡って、戦争を冒してまで日本を叩いたアメリカは、ここにきて再び日本の譲歩を引き出し、東アジアへとフロンティアを広げる戦略をあくまで貫いたものと言え、天晴れです。
アメリカだけではなく、東アジアには、中国という明白な覇権を目指す大国があり、中国・韓国といった日本と歴史観を異にする頑迷な国があり、それ以外にも文化や宗教や言語を異にし、また経済の発展段階を異にする様々な国を抱え、東アジア共同体と言うは易く、現実にはEUと違って実現には多大な困難が予想され、「友愛」の前途は多難です。鳩山さんのしたたかな戦略とやらを聞いてみたいものです。
なお、件の論文は、鳩山さんのHPにも掲載されています。日本語だけでなく、英語と韓国語にも翻訳されています。何故、韓国語なのか?
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