自民党総裁選は、岸田文雄さんに加え、高市早苗さんと河野太郎さんが立候補し、ようやく役者が出揃った。それにしても、いずれもちょっと軽量級ではある。日経電子版(本日20時)が伝える緊急世論調査によると、次の総理大臣になるであろう自民党総裁に「ふさわしい人」は、首位・河野さん27%、2位・石破さん17%、3位・岸田さん14%で、高市さんは7%の5位ということだ。しかし投票するのは自民党員と議員であって、世間一般ではない。一部マスコミによれば「安倍-麻生」VS「菅-二階」に分かれて戦うかの様相だが、若手議員は派閥の締め付けに反発しており、決選投票を睨んだ合従連衡が水面下で模索されて、なかなか先が読めないのではないだろうか。
岸田さんの立候補は順当なところだが、私は深くは存じあげない(実は余り興味がない)ので控え目ながら、(ご本人には申し訳なくも)個人的には「良い人」には見えても総理・総裁に相応しい人とは思っていない。いや、それでも、かつての年替わり総理・総裁の如く、それなりに平穏なときであれば務まったかも知れないが、(私は党員ではないので選挙権はないが)今、投票することには躊躇してしまうのではないだろうか。
河野さんは、若者に人気があり(しかし党内では人気がない)、私も小学校の教員であれば「元気があってよろしい」と桜の花マークのハンコを三つくらい押してあげてもいいくらいだが、総理・総裁となると、どうもしっくり来ない。原発問題や皇統の問題など、主義・主張がブレて、信用ならないのだ(お父ちゃんの河野談話が、抜きがたく背後で脅かす)。
高市さんは、意外にも、女性総理の有力候補と騒がれてきた野田聖子さんや稲田朋美さんがもたもたしている内に、ダークホースとして躍り出た。偶々、出馬会見をYouTubeで半分ほど見たが(なにしろ丸2時間もあって見切れないが、最後まで丁寧に笑顔で対応されたのは立派)、なかなかどうして、よく勉強されており、受け答えはしっかりしていて、安定感があった。YouTubeを見たのは、元NHK、現TBSの膳場貴子アナとのやりとりが話題になったからで、ひと通り眺めると、どうやら部分を切り取って印象操作する類いの、マスコミにありがちの質問だったようで、高市さんにさらりとかわされて、なすすべもなかったようだ。会見最後の野次も、野次ご本人の弁明が記事として取り上げられるなど注目されたが、ただの(活動家もどきの)野次だった。
実は私は高市さんの若かりし頃の『アズ・ア・タックスペイヤー』(アマゾンによると1989年11月発売)という本を読んだことがある。ここに来て総理・総裁の椅子を狙うことになろうとは、30年という長々しくもあっという間の年月を感慨深く思う次第だが、だからと言って、特段、支持するわけではなく、頭の片隅に意識して来た人に過ぎない。舛添さんだったか、高市さんのことを「極右」と定義されていた。まあ、自民党内で最も右、というほどの意味だろうと想像するが、グローバル・スタンダードからすると、それほど極端に右に振れているとは思わない。それだけ世間(とりわけ左派マスコミ)が左がかっている証拠だろう。
結果、三人の間に決め手はない。このご時世に、コップの中の戦争とでも言うべき、内輪の論理だけで決めて欲しくない、パンデミックという有事であるからこそ国家観の確かさ、米中新冷戦と呼ばれるような状況で(かつての米ソ冷戦で「正面」になった欧州に代わり)「正面」になる日本として国際的な押しの強さ・見栄えも気にして欲しい、というのが正直なところである。
私は自民党内の政治力学に余り興味がないので、これ以上の話は出来ない。しかしマスコミは、自民党総裁選であれば公職選挙法の縛りがないので、好き勝手な論評ができて、大いに盛り上がっているようだ。そのあおりで、来月には衆院選があるというのに、立憲民主党などの野党は影が薄く、焦っているようだ。
それで、埋没してはならじと言わんばかりに、立民・枝野代表が公約第1弾7項目を発表するなど、自己主張に躍起になっているが、公平に見て、逆効果ではないだろうか。少なくとも私はそれを見てぶったまげてしまった(いや、立民については毎度のことなので、相変わらずやな、という反応でしかないw)。最初の三項目、補正予算編成や、新型コロナ対策司令塔の設置や、2022年度予算編成の見直しは、百歩譲って分からなくはない(詳細を見ないと分からないが、立民には荷が重く、的外れのような気がする・・・というのも、最近もゼロ・コロナを訴えていたし、衆院選に向けてバラ撒きのニオイがする)。それ以外の4項目(日本学術会議、スリランカ人入管問題、赤木ファイル、モリカケ桜)は、安倍さん(&スガさん)憎しは分かるし、大事な問題を含むが、左派マスコミの印象操作もあって、本丸の安倍さん追及には至らず、時間を浪費するだけではないだろうか(アズ・ア・タックスペイヤーとして問題である)。少なくとも今の国民の関心(優先順位)はそこにはないだろう。これらを「公約」に加え、本気で衆院選を戦おうとしているとは甚だ疑問である・・・
毎度の捨て台詞・・・日本の政治は大丈夫だろうか(溜息)。お隣・中国のような一党独裁とは一緒にして欲しくないばかりに、弱小野党が蠢いているだけ・・・というのでは余りに寂しい。
岸田さんの立候補は順当なところだが、私は深くは存じあげない(実は余り興味がない)ので控え目ながら、(ご本人には申し訳なくも)個人的には「良い人」には見えても総理・総裁に相応しい人とは思っていない。いや、それでも、かつての年替わり総理・総裁の如く、それなりに平穏なときであれば務まったかも知れないが、(私は党員ではないので選挙権はないが)今、投票することには躊躇してしまうのではないだろうか。
河野さんは、若者に人気があり(しかし党内では人気がない)、私も小学校の教員であれば「元気があってよろしい」と桜の花マークのハンコを三つくらい押してあげてもいいくらいだが、総理・総裁となると、どうもしっくり来ない。原発問題や皇統の問題など、主義・主張がブレて、信用ならないのだ(お父ちゃんの河野談話が、抜きがたく背後で脅かす)。
高市さんは、意外にも、女性総理の有力候補と騒がれてきた野田聖子さんや稲田朋美さんがもたもたしている内に、ダークホースとして躍り出た。偶々、出馬会見をYouTubeで半分ほど見たが(なにしろ丸2時間もあって見切れないが、最後まで丁寧に笑顔で対応されたのは立派)、なかなかどうして、よく勉強されており、受け答えはしっかりしていて、安定感があった。YouTubeを見たのは、元NHK、現TBSの膳場貴子アナとのやりとりが話題になったからで、ひと通り眺めると、どうやら部分を切り取って印象操作する類いの、マスコミにありがちの質問だったようで、高市さんにさらりとかわされて、なすすべもなかったようだ。会見最後の野次も、野次ご本人の弁明が記事として取り上げられるなど注目されたが、ただの(活動家もどきの)野次だった。
実は私は高市さんの若かりし頃の『アズ・ア・タックスペイヤー』(アマゾンによると1989年11月発売)という本を読んだことがある。ここに来て総理・総裁の椅子を狙うことになろうとは、30年という長々しくもあっという間の年月を感慨深く思う次第だが、だからと言って、特段、支持するわけではなく、頭の片隅に意識して来た人に過ぎない。舛添さんだったか、高市さんのことを「極右」と定義されていた。まあ、自民党内で最も右、というほどの意味だろうと想像するが、グローバル・スタンダードからすると、それほど極端に右に振れているとは思わない。それだけ世間(とりわけ左派マスコミ)が左がかっている証拠だろう。
結果、三人の間に決め手はない。このご時世に、コップの中の戦争とでも言うべき、内輪の論理だけで決めて欲しくない、パンデミックという有事であるからこそ国家観の確かさ、米中新冷戦と呼ばれるような状況で(かつての米ソ冷戦で「正面」になった欧州に代わり)「正面」になる日本として国際的な押しの強さ・見栄えも気にして欲しい、というのが正直なところである。
私は自民党内の政治力学に余り興味がないので、これ以上の話は出来ない。しかしマスコミは、自民党総裁選であれば公職選挙法の縛りがないので、好き勝手な論評ができて、大いに盛り上がっているようだ。そのあおりで、来月には衆院選があるというのに、立憲民主党などの野党は影が薄く、焦っているようだ。
それで、埋没してはならじと言わんばかりに、立民・枝野代表が公約第1弾7項目を発表するなど、自己主張に躍起になっているが、公平に見て、逆効果ではないだろうか。少なくとも私はそれを見てぶったまげてしまった(いや、立民については毎度のことなので、相変わらずやな、という反応でしかないw)。最初の三項目、補正予算編成や、新型コロナ対策司令塔の設置や、2022年度予算編成の見直しは、百歩譲って分からなくはない(詳細を見ないと分からないが、立民には荷が重く、的外れのような気がする・・・というのも、最近もゼロ・コロナを訴えていたし、衆院選に向けてバラ撒きのニオイがする)。それ以外の4項目(日本学術会議、スリランカ人入管問題、赤木ファイル、モリカケ桜)は、安倍さん(&スガさん)憎しは分かるし、大事な問題を含むが、左派マスコミの印象操作もあって、本丸の安倍さん追及には至らず、時間を浪費するだけではないだろうか(アズ・ア・タックスペイヤーとして問題である)。少なくとも今の国民の関心(優先順位)はそこにはないだろう。これらを「公約」に加え、本気で衆院選を戦おうとしているとは甚だ疑問である・・・
毎度の捨て台詞・・・日本の政治は大丈夫だろうか(溜息)。お隣・中国のような一党独裁とは一緒にして欲しくないばかりに、弱小野党が蠢いているだけ・・・というのでは余りに寂しい。
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