風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

節電の夏到来

2011-07-05 00:26:29 | 日々の生活
 7月1日から、節電が義務化され、多少不安の夏本番を迎えました。
 一部の自動車メーカーや保険会社では週末勤務が始まり、早速、どんな様子か、TVニュースがインタビューを交えて報道していました。それによると、共働きで子供を預けなければならないとか、家族と一緒に過ごす時間が減ると、こぼしながら、かかるご時世で、期間限定であることから、覚悟を決めているように見える一方、初めての週末勤務で、営業職の人にも戸惑いがあったのか、いつもなら早朝から飛び出したり直出したりするところ、朝、ゆっくりスタートして、じっくり打ち合わせが出来て有意義だったと評価する意見が事務方からあがったり、なかなか週日会えないお客様と、公式の出勤日のもとで堂々とお会いできることをポジティブに評価する声も営業職からあがって、意外に好意的に受け止められているようでした。
 とりわけ印象に残ったのが、通勤電車が混まないので、朝の始業時にいつもより元気だとコメントした人の明るく溌剌とした笑顔でした。確かに、汗だくで乗り込んだ電車が混んでいて、一時間前後立ちっ放しで、会社に到着する頃にはへとへとになり、オフィスの一日の始まりの時点で、一日のエネルギーの大半を既に費やしたかのような脱力感を覚えるのは、虚弱な私だけではなかったようです。日本の通勤環境は、オフィスでの生産性に相当のハンディを背負わせていると言わざるを得ません。
 その点からも、電鉄各社が、この節電モードの中で、電車内の冷房をいつも通りの温度設定にすると発表したのは、朗報でした。それだけ、通勤が過酷であることが共有されているという証左でもありますが、くれぐれも節電ファッショにならないように。
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