「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

バスク地方へ

2021年08月21日 | パリから足を伸ばして
フランスとスペインにまたがるバスク地方に行きました。フランス語でPays Basque(バスクの国)と称されるように、独特の文化・言語が今でも残っている文化圏です。パリ・オルリー空港からの国内線が到着するビアリッツ空港にも、Pays Basqueの文字がありました。

空港から、バスク地方の主な街を結ぶL3バスで30分、海沿いのリゾート地・Saint Jean de Luzに到着。観光客と地元客でにぎわっている朝市に入ると、美味しそうなパエリアや海産物の炒め物、ガトーバスクが売られていて食欲をそそります。

なぜかYAKITORIと書かれた串焼きもありました。

海産物がおいしそう。パエリアにも大型のエビがたっぷり。
それもそのはず、この街はきれいな遠浅の砂浜が広がるリゾート地で、小さな町なのに夏は大賑わい。中心部の街路は原宿の竹下通りのように混んでいました。
もともと、クジラと鱈の漁業で栄えた街のようです。ただ、一方で土地が低い沼地で、嵐により大西洋の荒波に浸食され手街は18世紀には衰退したようです。
 
歴史を紐解けば、17世紀のスペインとフランスの戦いは、フランスの全盛期の太陽王ルイ14世とスペイン王家の王女マリー・トレーズがこの町で結婚式を挙げた婚姻により終わったようで、その教会がこの町の中心にあります。こじんまりとしていますが、ベルサイユ宮殿にあるような壁画や、結婚式を多くの人が見守るために設けられた桟敷が目を惹きます。
  
海辺のリゾートを楽しむ観光客でにぎわう街を歩くと、特産のバスク唐辛子を干している風景に出会いました。
 
この干しトウガラシのすだれ?を装飾にしているお菓子屋は、この地方独特のマカロンが有名だそうです。
 
街には、ルイ14世とマリア・テレーザ王女が結婚式の前後に滞在した建物が、王の館、王女の館として残っています。王の館の外壁には、堂々とした王の肖像画が。


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