ブルーシャムロック

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シーサーと桜島_10

2010-08-08 18:32:33 | 信・どんど晴れ
「沖繩といえば、もともと私の島は沖繩の一部だったんだぜ。」
佳奈は得意に話した。
「知っているよ。琉球王国だよね。」
歴史が得意な久留実が答えた。
「そうだな。なんでも、私の父方の家系はノロだったらしい・・。」
こういったことに詳しい久留実に解るように佳奈は話していた。
「なんだか由緒正しい家系に思えないけれども。」
淡雪は、漬け物に箸を付けながら、口はへの字になっている。」
佳奈は真顔になりながら
「でさぁ・・・。1600何年かに薩摩が琉球進攻してきて、私らの島周辺は
薩摩に直轄地に組み入れられたんだ・・・。」
「1609年だね。」
久留実が付け加える。
いつも、あほなことばかり言っている佳奈がまじめな顔をしているので
同居人二人は聞き入っていた。
「私の実家はサトウキビ農家だけれども、薩摩藩の時代は酷かった。
税金で島民は過酷だったな・・・。」
佳奈の顏は本当に聞いてきたかのような感じである。
「私も本で読んだだけれども、本当に過酷だったんだ・・。」
久留実は絶句していた。
「ま、其れが私の実家の周辺な歴史だ。沖繩のそいつも
同じような感情を薩摩に抱いているな。」
確信的に卓袱台の上にあるロックGlassの黒糖焼酎を飲む佳奈。
同居人二人は、いつも焼酎とかを飲んでいる彼女の表情は
深刻な顔をしながら飲んでいるのが不思議に思う。
つづく








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