ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

いんびじぶる・てぃあーず_7

2009-05-18 21:32:13 | 菊の名前異聞
「そういえばさぁ、このあたりだったよね。」
妻が、私の方向を指した。
先日、關東を去った友人夫妻が住んでいた七里ガ浜に来ていた。
海があり、そこを少しアガった高台に、彼らが住んでいたアパートが存在していた。
どうって事のないApart なんだけれども、彼らの亡命生活を顕していた。
少し涼しい秋の風が吹いていた。
私は、妻とともに付近を散策した。
遠くからギターの弾き語りの音が聞こえる。
「全く何にもないような場所なんだけれども。」
妻は辺りを見回していた。
「ああ。」
私はうなずいた。
遠くに富士山を望んでいる。
「彼らはどこに行ったのかな。」
と、妻は私に聞いた。
「どこだろうかな。上海かもしれないしhong kong かもしれない。」
私はそう答えた。
「hong kong か・・。中華圏は今渡るにはどうにも。」
妻はそう答えた。
「解らないな。意外とそっちかもしれないぞ。」
私は言い返した。
「彼らは神出鬼没だから、何處にいてもおかしくないね。」
妻は笑って答えた。
おわり
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いんびじぶる・てぃあーず/6 | トップ | 或熊本日記_1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

菊の名前異聞」カテゴリの最新記事