ブルーシャムロック

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たいようとせんりつ_4

2016-07-20 19:51:59 | 逆襲の藤隆
朝岡蓮次は、東横線の横浜方面に行く電車に乗っていた。
中吊り広告が風に揺れている。
現在は、そこまで車が混んでいるわけではない。
ゆらゆら揺れている中で、渋谷のファッションビルの広告に混じって
ある小説アンソロジーの広告が見受けられた。
「ふーん。ゴジラ・ウルトラマン・東映特撮のアンソロジーか・・・。」
こういうアニメ方面では、ベタな定番の演目だ。
「僕も、こういうの嫌いじゃないけれども、ある面ではこういう世界観を
作って、興味ない人への壁になるのはすごく嫌いだ。
一番好きなのはプリキュアと東映特撮だけれどもね。」
蓮次は、歯を食いしばった。
この前何気なしに見ていた映画かドラマでこういうセリフを耳にした。
「プリキュアとか東映特撮みたいな音楽ばかり聞いていると恥ずかしい。
いろいろ聞かないと、面白くないよ。誰もがバランスを取らなければいけない。」
セリフの主は、チャラ男として知られる俳優だったから笑える。
でも、彼の本音だったんじゃないかな。
電車は、武蔵小杉をまだ過ぎたばかりだ。
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