ブルーシャムロック

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加計呂麻島記_6

2011-01-16 18:04:29 | 信・どんど晴れ
「佳奈はどうかね。」
父親は、彰に聞いた。
「まあ、彼女とは學校も違うし、神奈川縣と立川じゃ、距離が違いますよ。」
父親は彰の発言に恐縮をした。
佳奈は、
「まあ、おやじは大阪より東には出たことはないから。」
とぼそりと言った。
「二人とも、あいつもそろそろ歸ってくるだろう。」
と佳奈の方向を見た。
「あいつっていったい誰なんだろう。」
と彰はきょとんとした顏をした。
「あいつとは、佳奈の弟になります。」
と彰に父親は説明した。
「弟さんか、どんな人かな。」
彰はうれしそうだった。
「イケメンだったら佳かったか?まあアイツはイケメンだ。でも彼女がいる。」
と現實を佳奈は説明した。
「まあ、それだけの人ならほっておかないとして・・。佳奈ちゃんみたいにひねくれ者
ではないことを考えているね。」
彰は、茶の間の方向を見ながら、相変わらずむっつりした佳奈を見た。
「海も、きれいなんでしょう?」
彰は父親に聞いた。
「きれいですよ。内地から來たお客さんも太鼓判を押すぐらい。」
佳奈とは違う表情で、答えた。
彰は
「絶対泳いでみよう。佳奈ちゃんこの前選んだ水着着てみてよ。」
とにやりとした表情で答えた。
「あれかよ・・・。」
佳奈は絶句した。彼女が一番気にしている大きな胸が強調されるのがとてつもなくいやだったの
だ。
つづく
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