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保健福祉の現場から

感じるままに

高額がん治療とがん保険

2025年04月30日 | Weblog
R7.4.30デイリー「青木さやか、肺腺がん治療のお金のリアル がん保険2つ入っていたのに「1つは全く出なかった」」(https://www.daily.co.jp/gossip/2025/04/30/0018929296.shtml)に目がとまった。R7.4.10朝日「高額化するがんの薬剤費、従来の10~50倍 月100万円以上も」(https://news.yahoo.co.jp/articles/3e0cf31fa5916c486ad01f60ab2ff23ccbf7340e)が報じられているが、R6.10.3健保連「令和5年度 高額医療交付金交付事業における高額レセプト上位の概要」(https://www.kenporen.com/include/press/2024/20241003_01_01.pdf)p7「悪性腫瘍については、従来の放射線治療等に加え、R元年度以降に保険収載された治療効果の高い高額医薬品の使用が目立ち、使用合計額の伸びも大きい」の実態はぜひ認識したい。そういえば、財政制度分科会(https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/index.html)のR7.4.23「持続可能な社会保障制度の構築」(https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20250423/01.pdf)p79「【改革の方向性】(案)高額薬剤への対応として、費用対効果評価制度等の一層の活用を含めた薬価制度上の最大限の対応はもとより、保険外併用療養費制度の柔軟な活用・拡大、民間保険の活用について検討を進めるべき。」とあり、民間保険の活用が図られるらしい。その際、どういう「がん保険」なのか、正確に理解しておく必要がある。さて、R6.4.9Web医事新報「【識者の眼】「高額な医療技術・医薬品の『保険外し』論には多面的な議論を」坂巻弘之」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=24072)の「がんや稀少疾患などで効果(臨床上の便益)があるものを、高額であるから、あるいは費用対効果が悪いから公的保険から外すというのは、共助でリスクに備える公的保険の役割そのものの否定ともいえる。自由診療や混合診療においては、情報の非対称性により、設定価格の妥当性を患者(消費者)が正しく判断できず、かえって不利益につながりかねないこともある。であるなら、公的保険のもとで管理し、適正使用をさせるべきであろう。」は同感であるが、PMDA「最適使用推進ガイドライン(医薬品)」(https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/review-information/p-drugs/0028.html)のような革新的薬剤が続くと、「高額療養費制度」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html)が危うくならないか、気になる方が少なくないであろう。R7.3.14日刊ゲンダイ「石破政権が掲げる高額療養費見直しのデタラメ根拠…「賃金・物価上昇ゆえに上限引き上げ」の論理破綻を野党指摘」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/368989/)の「賃金・物価上昇ゆえに上限引き上げ」だけではない。R7.2.18Web医事新報「【識者の眼】「高額療養費制度の見直し」山口育子」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=25955)の意見に賛同する方が少なくないかもしれない。
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