保健福祉の現場から

感じるままに

感染対策と経済活動の両立

2020年12月01日 | Weblog
12.1NHK「経団連 出張指針を事実上“緩和” 感染対策と経済活動の両立を」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201201/k10012741081000.html)。<以下引用>
<経団連は新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、企業が事業を続けるためのガイドラインを見直しました。感染対策と経済活動の両立を意識して、急ぎではない場合は見合わせるとしていた出張の指針は「地域の感染状況に注意する」などと変更し、事実上、緩和しました。このガイドラインは政府の専門家会議の提言を踏まえて、ことし5月に経団連がオフィスや製造現場向けに作成して会員企業に示していましたが、今回は感染対策と経済活動の両立を図ろうと見直しを行いました。この中では会話などによって生じる飛まつは「顔の正面から2メートル」と明記したうえで、マスクの着用を徹底し、仕切りのないところでは対面で座ったり座席を配置したりしないよう改めて呼びかけています。そして前回のガイドラインで「急ぎではない場合は見合わせる」としていた出張の指針は「地域の感染状況や出張先の感染防止策に注意する」に変更し、事実上、緩和しました。一方、経団連は、トイレで手を乾かすためのハンドドライヤーについて「使わない」というこれまでの指針を見直すとしていましたが、協議中だとして今回は変更しませんでした。経団連の古賀審議員会議長は記者団に「感染対策と経済活動は二者択一ではない。企業は両立に向けてこのガイドラインを参考にしてほしい」と述べました。>

①データに基づくリスクコミュニケーションの徹底、②検査と社会活動とのリンク、③新型コロナ診療をインフルエンザ診療に近づける、の3策(https://blog.goo.ne.jp/miraikibou/e/1747ca1a39370eddaa3f2f7b18d7ff4d)がなければ、感染対策と社会経済活動との両立は容易ではないように感じる。「すでに市中にありふれた感染症になっているが、重症はわずか(特に若年)で、治療法も確立され、死亡率もそれほど高くなく、人口動態の全体の死亡数は増えているわけではない」が、当面の医学上の出口戦略となるかもしれない。5.29新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/jyoukyou_bunseki_0529.pdf)p23「検査体制の拡充とあわせ、早期診断により患者を軽症段階で確実に捕捉し、早期の介入によって、重症者・死亡者の発生を防ぐ。 ⇒過度に恐れずとも済む病気に変えていく。」にどれほど近づいているかどうか、である。3.30朝日新聞「タレントの志村けんさん死去 70歳 コロナ感染で入院」(https://www.asahi.com/articles/ASN3Z3D71N3TUCLV004.html)、4.23FNN「岡江久美子さん(63) 肺炎で死去 新型コロナに感染 「悔しくて悔しくて」夫・娘・芸能界から悼む声」(https://www.fnn.jp/articles/-/35680)、5.13日刊スポーツ「高田川部屋の勝武士さんがコロナ感染死 28歳」(https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202005130000226.html)の頃と明らかに違うであろう。重症者増対策は、病床確保と感染予防徹底だけではないと感じる方が少なくないかもしれない。そういえば、12.3NHK「米CDC 濃厚接触者の隔離期間 検査や症状により短縮可 指針変更」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201203/k10012743351000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_058)では「CDCは、旅行する場合は、出発の1日から3日前にウイルス検査を受けたうえで、旅行を終えた3日から5日後にも検査を受けることを推奨するガイドラインも新たに公表しました。」とある。
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