保健福祉の現場から

感じるままに

精神科病院の情報公開

2020年12月28日 | Weblog
12.28東洋経済「精神病院「情報開示に消極的」な姿勢への大疑問 公的にも自主的にも隠し、患者には評価できない」(https://toyokeizai.net/articles/-/398941)に目がとまった。医療法に基づく医療機能情報(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/teikyouseido/index.html)に関して、2019.3.14通知「医療機能情報提供制度実施要領の一部改正及び医療機能情報提供制度の実施に当たっての留意事項の一部改正」(https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2019/190416_4.pdf)に示すように、精神科医療機関では、前年度1日平均患者数(外来、入院)、前年度平均在院日数、職種別従事者数、対応することができる疾患・治療内容などの詳細な情報が公表されている。また、「医療機関地方厚生局届出情報」(https://caremap.jp/cities/search/facility)では、個別医療機関の厚生局届出情報が公開されているように、精神科病院の情報公開がなされていないわけではない。ただし、一般病床又は療養病床を有する医療機関には、医療法に基づく「病床機能報告」(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055891.html)があるのに比べると、やや見劣りはするかもしれない。医療計画(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/iryou_keikaku/index.html)では、精神疾患も柱の一つであるが、地域医療構想(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000080850.html)での機能別必要病床数では精神病床は除外されている。精神病床についても一般病床・療養病床と同様に、機能別の必要病床数を打ち出し、「精神保健福祉資料(630調査)」(https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/shofuku/seishin/630.html)(http://www.ncnp.go.jp/nimh/keikaku/data/)(https://630survey.ncnp.go.jp/)を活用して、病院・病棟単位の情報公開を行っても良いかもしれない。まずは、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム構築支援情報ポータル」(http://mhlw-houkatsucare-ikou.jp/)や地域精神保健福祉資源分析データベース(https://remhrad.jp/)を通じて、自分たち地域における精神科医療がどうなっているか、把握しておきたい。
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