保健福祉の現場から

感じるままに

労災病院

2013年02月07日 | Weblog
読売新聞「鹿島労災14医師退職へ」(http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20130205-OYT8T01543.htm)。<以下引用>
<神栖市の鹿島労災病院(神栖市土合本町)で、今年度内に常勤医22人の半数以上が退職する。新たな医師確保は難航しており、診療体制の縮小は避けられない見通しで、地域医療に深刻な影響を与えそうだ。同病院によると、3月末までに退職する医師は外科5人、整形外科5人、神経内科3人、内科1人の計14人。多くは千葉大学の医局に戻る。同大などからの新規派遣はなく、代わりの医師が確保出来ないため、同病院では4月以降、約200床あるベッド数を半減させ、外科、整形外科、神経内科では新規入院患者の受け入れを停止するとしている。同病院は鹿嶋、神栖など鹿行南部地域で、輪番体制を組んで救急診療にあたる4病院の一つ。昨年、鹿島地方事務組合消防本部が救急搬送した患者5644人のうち、約15%の868人を受け入れた。鹿行地域では、人口10万人当たりの医師数が県内で2番目に少ない上に、海や霞ヶ浦に囲まれているため他地域との連携が取りづらい。鹿嶋市によると、2011年度の平均救急搬送時間は約51分。07年度と比べて10分以上長くなっている。救急車が到着しても搬送先が見つからない事態は頻発しており、脆弱(ぜいじゃく)な救急診療体制が市民生活に影響を及ぼし始めている。今回、鹿島労災病院で医師が一気に退職することで、鹿行南部地域で救急診療にあたる4病院の常勤医数は85人から71人に減少する。県医師会の諸岡信裕副会長は「地域の救急診療体制が完全に崩壊しかねない」と危機感を強めている。県は、1月11日に同病院と協議するなど、対応を検討しており、病院が非常勤医師を雇用した場合に一部経費を負担する制度などを活用し、医師不足に歯止めをかけたい考えだ。鹿島労災病院の広瀬彰病院長は「医師の間で生活環境の良い都会での勤務を希望する声は強く、地方部の医師確保を一病院で対応するのには限界がある」と話した。>

医療経営専門家のツイッター(http://twitter.com/takashiosa)。<以下引用>
<訪問して見ると いきなり廃院状況の様相だった。旭中央病院への集中は必至 周辺病院との一体経営しか選択肢はない。>
<鹿島労災 広瀬院長は正直だ「生活環境の良い都会で勤務したい」 遠隔地 索漠たる大工業地帯で魅力ある経営体質でないことには同意です。千葉大が 崩壊承知の上での大量引き上げは 大学間で仁義なき戦いが勃発しそうだ。 押し寄せ必至の旭は大改革を断行することになるでしょう。>
<鹿島労災病院によると、3月末までに退職する医師は外科5人、整形外科5人計14人。多くは千葉大学の医局に戻る。 正直に千葉市立青葉など2病院に移籍すると言わないのか?核心に触れた報道がされていない。 医師会幹部は崩壊の恐れというが崩壊している。 2・8旭委員会で講師の意見伺います。>
<千葉市病院事業管理者 守谷秀繁 先生に質問です。茨城県 労災鹿島病院の整形外科医が 8人一斉退職し、千葉市立青葉病院に転籍されたのは、千葉市長と千葉大学の要請ですか? 鹿島労災300床の常勤医は3~4人です。 旭中央病院に協力して頑張っていたのですが、真実を教えてください。>

昨年2月、「国立病院・労災病院等の在り方を考える検討会」報告書(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000022ldg.html)が出ていたが、今回の動きは、そんな枠組みではなさそうである。一つの病院の動向は、周辺病院にも大きな影響を与えるのは間違いない。県域を超えた動きに注目である。ところで、多くの病院で、団塊世代の勤務医師が数年以内に定年を迎えるが、後任は大丈夫なのであろうか。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 保健所と市町村 | トップ | 風疹の行方 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事