友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

今晩はホワイトクリスマスになるのかな

2010年12月24日 11時44分39秒 | Weblog
 北風が強く吹いている。天気予報では「今晩は雪が降るかもしれない」とあった。ホワイトクリスマスになるのかな。クリスマスソングが流れ、暗い空からは白い雪がちらちらと降ってくる。ロマンチックな夜だ。恋人同士なら、寒さの中でしっかりと手をつなぎ、イルミネーションで輝く街を幸せ一杯な気分で歩くだろう。私も今夜は初めて、ホテルのクリスマスディナーに出かける。黒のダブルは持っているし、ネクタイもちょっと華やかな色合いのものがある。靴も礼装用の黒を履けばいいだろう。この寒さだから黒のオーバーコートが役立つはずだ。

 今日は誕生日会。皆さんでホテルのクリスマスディナーへ出かける。1万円以上はするだろう。いや2万円とか3万円なのかもしれない。生涯に一度のことだから、それくらいの出費は仕方がない。でも、そんなにお金をかけるなら、誕生日会のような宴会ではなくて、やはり男と女のふたりだけの方がしっとり来るのになあーなどと不埒なことを考えた。「クリスマスディナーって高いんじゃないの?」と聞いてみた。「確か5500円だったわよ」と言う。「えっ、ディナーでしょう?」と再度聞く。「ディナーでもバイキングよ。しかも2時間の制限付き」。

 何だそうだったのか。「じゃあ、ダブルの背広は必要ない?」「必要なし」。「ネクタイは?」「セーターでもいいわよ」。要するに普通の格好で、ホテルディナーが楽しめるというものだ。そんなのはホテルディナーではない気がするが、どうやら私の思い違いのようだ。そういえば、何時だったかホテルで昼食にしようと思ったけれど、どこへ行ってもバイキング形式だった。ホテルの中には専門店もあるはずだからと思って尋ねたが、専門店でもバイキングだと言われた。バイキングは好きなものが好きなだけ食べられるからその方が好評らしい。ところが私は、あのいちいち席を立たなくてはならないのが面倒で、好きになれない。

 ただ、お腹を満たすだけならコンビニのおにぎり2つで充分だ。わざわざホテルに来て食事をするということは、お腹を満たすためではない。ひとつの思い出作りだ。あの時、あのホテルでこんな話をしたよね。窓から見える景色はこんな風だったよね。満たされたいのは気分であって、お腹ではないと私は思っている。そんな難しいことを言う奴は出かけなければいいのだが、誕生日会だからそうはいかないと理屈をつけて、クリスマスの夜のホテルでのディナーバイキングを見てくるつもりだ。実はワインも楽しみにしている。

 午後5時からの部だそうだから、終わると7時だからずいぶんと時間が余る。なにしろ家でやるときは午前零時を超えてしまうことが常なのだ。すると、今晩はホワイトクリスマスの街を皆さんでそぞろ歩くのか。街中にクリスマスソングが流れ、それはいいかもしれない。すると、「そういう計画はない」と言う。ディナーの後はカラオケ店に予約が入れてあるそうだ。しかも「3時間だけれど、足りるかな」と心配している。そうかそうか、それもいいだろう。人生の終末に来て、まるで青春のよき思い出のようで面白い。

 今からもう、「赤鼻のトナカイ」や「ホワイトクリスマス」や「アベマリア」や山下達郎ソングが聞こえてきそうだ。

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