友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

古本屋のアダルトコーナー

2020年09月17日 17時33分03秒 | Weblog

 マスメディアは揃って菅内閣の誕生を報じた。新内閣が発足したのだから、メディアとしては当然のことなのだろうが、これで安倍政権が犯してきた問題は全て帳消しになったような勢いである。台風の後の青空がいっこうに見えないように、今日もいつ雨になるか分からない曇り空だ。

 気候のせいなのか、なんとなく鬱陶しい。古本屋へ行ってみた。特に目当てのものがある訳ではないが、背表紙を眺めて歩くのは好きだ。奥の一角がアダルトコーナーになっていて、入り口に注意書きが貼ってあるので、一度も入ったことが無かった。もういい歳だから恥ずかしがることもないと、勇気を出して入ってみた。

 ヌード写真集ばかりか、発禁物ではと思えるようなものがずらりと並んでいる。本だけでなくビデオやDVDもある。先客が3人いて、それぞれが品を吟味している。中年の男性が籠に品物を入れている。レジで金を払う時、どういう顔をするのだろうと思ったが、その様子は見なかった。見てはいけない気がして、本棚ばかりを見ていた。

 私と同じくらいの高齢の男性もDVDをかごに入れていた。もうひとりは若い人で、熱心に品物を探していた。私は店内をひと回りして、何も買わずに店を出た。ついでに、比較的大きな書店に寄った。古本屋よりは人出が多い。こちらも最近、アダルトコーナーが拡張された。裸の表紙がいっぱいあるが、中身は見えないようにビニールひもで結んである。

 中年の男性が3冊買っていた。あんな本をいつどこで見るのだろうと思ったら、駐車場の車の中で見ていた。私はここでもきわどい本が買えなくて、佐藤優氏の『人類の選択』と『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するⅡ』(ともにNHK出版新書)を買った。けれどもまだ、なんとなく虚しさから抜け出せないでいる。


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