高校野球を観ていると、読めない姓の選手がいる。全国にはこんなにもいろんな姓名があるのだと感心した。多分、その地方に行けばよくある姓名かも知れないが、初めて目にすると、どう読めばいいのだろうと考えてしまう。
苗字よりもさらに読めないのが名前だ。私たちの頃は、勝利とか勝彦、幸子とか愛子、そんな名前が多かった。けれど、選手の名前が表示されても、これってどう読むのだろうと思う。漢字通りに読めばいいのか、それも分からない。
「統一教会」の文鮮明総裁の妻の名前は鶴子という。名前からは大空をゆったりと舞うように羽ばたく美しい鶴を連想させる。熱心なキリスト教徒での家で育ち、祖母は韓国独立を願う愛国者のようだ。それに霊感の鋭い子どもだった。
私は朝鮮の歴史をよく知らないが、日本よりも早くキリスト教が伝来し地方に広がったようだ。基本的には日本と同様に、生活の基本は儒教にあって仏教は定着せず、土俗の信仰がキリスト教と結びついたような気がする。
「文総裁と私は、神様の祖国光復のために一片丹心の生涯を生きてきました」(自叙伝より)と言う。どこでどう間違ったのか、「あなたの苦しみは、あなたの先祖の苦しみ。サタンを追い払うために、全てを神にささげなさい」と教えるようになった。
私が聖書を読む限りでは、イエスはそんなことを言っていない。イエスは「敵を愛し続け、迫害する者のために祈りなさい」「神が完全であるように、あなた方も完全でありなさい」と教えている。心の優しいイエスが、人の不幸を喜ぶことはない。
「世界平和統一家庭連合(前統一教会)」は世界平和を前面に打ち出しているが、宗教団体であることに変わりはない。どのような教義があるのか知らないが、聖書のような経典はあるはずだ。どんなことが書かれているのか、興味深い。