友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

日々同じことの繰り返し

2019年09月07日 17時50分35秒 | Weblog

 台風15号の影響なのか、朝方は陽が差していたのに曇ってきた。蒸し暑さは変わらないが、風が強いせいか涼しく感じる。姜尚中さんの『悪の力』を読み直している。姜尚中さんは政治学者の肩書だから、社会の構成や政治の仕組みを追求しているはずになのに、著書の多くは「人の心」の問題を扱っているような気がする。

 姜尚中さんにとっては、人間を捉えることから政治を分析していくことで、自分の学問の道を見つけ出しているのかも知れない。今しばらく、彼と共に私も歩んでみよう。75歳の私の到達点は、「歴史に任せる他ない」ということで、だからこそ「自分が求めるものを求めて生きていく」と考えている。各自がそれぞれに真摯に人生に取り組んでいれば、きっと新しい時代となると思う。

 真面目に生きてきたのに、晩年になって連れ合いから蔑まされたり、口もきいてもらえない、そんな寂しい仕置きを受けている人もいます。ひとりになってしまい、それならとシルバーカレッジに通ったり、ジムで身体を鍛えたり、友だちが出来て旅行や飲み会に出かけたり、そんな充実した日々を送っている人もいる。何が幸せで何が不幸なのか、他人が判断することは出来ない。

 今の私は何をするという目標はないけれど、それで充実感がないことは事実だけれど、空虚な思いに占められてはいるが、だからと言ってどうってことはない。毎朝、ルーフバルコニーに出て掃除をし、コーヒーを飲みながら本を読み、晩飯には酒を飲み、テレビを見ている。ほとんどその繰り返しなのに、これでいいという気持ちが支配している。何を食べようか、何を飲もうか、そんな些細なことに喜々としている。

 昨日、「新緑の里」で出会った女性がやって来た。彼女は冊子を作る仕事をしているので、私が出してきた年賀状をまとめて本にしたいと相談したので、その見本をもって来てくれた。年賀状をそのままパネルに貼り付けて展示しようとも考えたが、冊子にして欲しい人に差し上げることに切り替えた。たとえ、欲しい人がいなくても我が家の歴史の一片となるはずだから。

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