長女のダンナのお父さんの忌明け法要に参列した。お父さんやお母さんの兄弟あるいは従弟に当たる人々が多い中、血のつながりのない婿や嫁や私たちは話題に欠ける。長女がダンナと結婚したことを契機に、お父さんたちとの付き合いが始まり、1年に何回か我が家まで足を運んでもらって酒宴を開いた。
お父さんは私より年上だがそんなに歳の差がなかったこと、私もカミさんもそこそこにお酒が飲めたからお父さんの相手を務めることが出来た。「同じくらいの家柄でよかった」と口癖のように言われたが、そのためお父さんは気持ちよくお酒が飲めたのかも知れない。あの時代のヤンチャモンらしく、高校時代からジャズに熱を上げていたと聞いた。
「家では勝手気ままな人」であったかも知れないが、葬儀の時、大勢の友人・知人が来て、私の知らない時代の話をされていた。お父さんと付き合いのあった人やお父さんに世話になった人は、子どもたちが想像していた以上に多かったのではないだろうか。ジャズバンドのコンクールにも出場するくらいの実力も備えていたのだから。
大勢の親族の中で、小3の孫娘がただひとりの子どもだから、みんなが可愛がってくれる。孫娘の無礼な振る舞いを許してくれるから、あの子は無意識のうちに横柄になっている。小3だからまだ大人への意識が無いのだろう。小学校も高学年になっていけば、何をすることが恥ずかしいか理解するようになるだろう。人の美しさは内面の成長が欠かせない。
私の周りを見ると、姉が最年長でその次は私で、どんどん年下になっていく。当然そういう歳回りになってきた訳で、私が子どもの頃や大人になってからも、70歳過ぎの大人は数少なかった。いつまでも子どものような気分ではいられないのに、子どもではないとしても、実感として年寄りにはなかなかなれない。困ったものだ。