友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

「何をしたのかではなく、何のためにしたのか」

2014年02月05日 18時57分19秒 | Weblog

 寒さはいっそう厳しくなった。昼間なのに底冷えがする、そんな体験が子どもの頃にもよくあった。伊吹おろしの冷たい風が手足をしびれさせる。マンションの修繕のため、点検で回ったけれど、屋外は本当に寒かった。このマンションも建設されて40年近くなる。住民自治を貫き、自主管理でやってきたけれど、30代で入居した人たちも70代である。老人夫婦も多いし、老人のひとり住まいのところもある。近所付き合いがますます大事になってきている。

 東京都でも都心から遠い団地は空き家が目立つという。名古屋の郊外でも1戸建てを求めて移った人たちの都会帰りが起きている。郊外の爽やかな空気を求めた人たちも年老いて、生活に便利な都心のマンションへ戻ってきているのだ。私の住むマンションは外観がきれいだけれど、毎日の掃除も行き届いているし、給排水などのインフラもよく整備している。もう少し、後40年から60年はもたせたい。

 東京都の知事選に刺激されたわけではないだろうが、大阪市の橋下市長が辞任して市長選挙を行なうという。橋下さんは人の心の動きをよく見ている。「維新人気」は色褪せてきている。市民の関心を引き寄せる芝居が必要なのだ。けれど市長選挙を行なっても、「維新人気」の退潮に歯止めをかけることはできないだろう。人の心は移ろい易い。面白いと思っても、3日もすれば飽きてしまう。ましてや大阪都構想のイメージがつかめない。

 東京都の知事選で細川さんや小泉さんは「脱原発こそがテーマだ」と言うが、都民の関心は「景気と雇用」にある。政治で景気がよくなることは恐ろしい。「景気をよくします」と言う候補が当選する事態が危ない。目先の利益に関心がいくのは人の常だが、それでよい政治が実現されたことはない。大都会に住む恩恵を受けながら、もっとお金が入るようにというのは欲が深すぎる。テレビドラマでこんなことを言っていた。

 「何をしたかではなく、何のためにしたのか」。結果ではなくて、目的であり、その過程こそが問われるべきだということだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする