今日も一日中、ルーフバルコニーにいた。すると街宣車がひっきりなしにやって来る。民主党、維新の会、減税日本、共産党の政党名が聞こえた。他にも来ていたのかも知れない。選挙の告示は12月4日だから、今は選挙活動は出来ず、あくまでも何がしたいのか、どのような国にするのかという政治活動でなければならない。けれども聞いていると、政策を語る人はいなくて、名前の連呼である。最もひどかったのは民主党の現職で、「立候補のごあい」まで言って、同乗者に制止されていた。長年議員を務めていながら、政治活動と選挙活動の区別も出来ないのかと思ってしまった。
街頭演説をするのなら、もう少し政策を語って欲しいものだ。我が党がどのように考え、何を実現しようとしているのか、そうした政策も語らずに、「日本を変えられるのは我が党だけです」とか、「皆さんのご支援をぜひ我が党にお寄せください」とか、「頑張ります」「必ずやります」とか、こんな風にいつもと変わらない選挙でいいのかと思う。こういう有権者を馬鹿にした選挙が続く限り、やっぱり日本は変わらないのではないかと思った。
高校3年生の孫娘が大学に合格できたと浮かれている。面接で、「この大学を選んだ理由は何ですか?」と聞かれたのに、志望した学科についての回答を用意していたので、「地域に根ざした看護師を目指したいからです」と答えたと言う。根はいい子なのだがやはり国語力が足りない。面接の練習も繰り返していたけれど、私が面接官なら、「そんな紋切り型ではない本音を聞いてやろう」といじわるな質問をするだろう。孫娘に言わせると、「だって先生が前もって用意しておきなさいと言っていた」と言う。「それでその優等生の答えは自分で考えたの?」と聞くと、「ママに見てもらった」と答える。
「あなたの学校の特色は何ですか?」という設問に、「国際交流が‥」と言うので、「自由な風紀に満ちていて」と私が茶々を入れると、「そんなことを言ったら、先生に叱られてしまう」と誠に素直だ。言ってはならないこと、言った方がよいこと、その辺りは分かっているようだ。でも、粉飾になりようなことを話すよりも誠実に話すことの方がよいと思うけれど、まあとりあえず合格できたのだからここは素直に喜んであげよう。
大学に入ったらアルバイトをしてお金を貯めると言うが、「何か欲しいものがあるの?」聞くと、「特には無いけど」と答える。私たちの頃は大学生がアルバイトをするのは普通だったけれど、看護学科ではそんな時間的な余裕はないらしい、そんなことは知らないのだろう。これから社会へ飛び出していく若い人たちは大変だろうけれど、目標を見失わずに頑張って欲しいと思う。それにしても母親と同じ看護師の道へ進むとはね、血なのだろうか。