みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

伊吹山(山の日登山)(2020.8.9-10)

2020-08-14 | クラブ山行

クラブ山行報告

2020年8月9日(日)~10日(月)  天候 曇りのち晴れ 

参加者  Aコース(マイクロバス)  17名
     Bコース(夜行登山)    12名   合計29名 

CL 木村さん

Aコース(マイクロバス)記録
 関で待つマイクロバスへは、マスクを付け、手指消毒をして乗り込み、窓を少しずつ開けて出発しました。CLのコロナ感染防止の注意事項と挨拶後参加費の集金を済ませました。コロナ渦とは言えマスクを付けても日頃の鬱憤晴らしにおしゃべりはやっぱり楽しい。伊吹山ドライブウェイ(全長17㎞)の料金所に山の天気晴、視界良好、温度20度、風速2~3mと表示した案内板がありました。高度を上げて行くと山頂方向にガスが舞っていて眺望を心配しましたが、スカイテラス(山頂)駐車場(標高1260m)に着いたらやはり視界良好で、既に多くの車が有りました。
 西登山道入口で今日は山の日と言う事で、地元ボランティア「伊吹山もりびとの会」から特別にお花畑植物ガイドが配られ、確実に花名が判り大変参考になりました。道幅が広く傾斜も緩やかな歩きやすい登山道で、琵琶湖の竹生島、比叡・比良の峰々が望め、伊吹山だけに見られる固有種「ルリトラノオ」と良く似た「クガイソウ」が共にお花畑に咲いていました。特に登山道西斜面のフェンスで保護された区画ではピンクのシモツケソウが美しく咲き誇り、今年はまさに「百花繚乱」でした。9合目でBコースの方々が前夜南面の三ノ宮神社から夜行登山をされた道と合流し、日本武尊像を経て山頂三角点に到着。集合写真を撮ってから近くの南弥勒堂辺りで昼食となりました。山頂は日射しが強く暑かったが、視界良好360度のパノラマで霊仙山はじめ鈴鹿の峰々、眼下には関ヶ原、東海道線が手に取る様に望まれました。下山前にCLから日本武尊伝説を聞き、階段の多い中央登山道を下りました。下山途中では、9月初め頃の最盛期に白い穂を揺らす「サラシナショウマ」が咲き始めてお花畑一面に拡がっていました。
 帰りのバスもマスクと手指消毒、窓を開けて醒ヶ井へ。中山道醒井宿には、伊吹山で難に遭ったヤマトタケルの熱を醒ました伝説の清水「居醒の清水」を源流とする地蔵川が流れていて、梅に似た白い小さな花「梅花藻」が清流の中になびいていました。「梅花藻」は水温14℃前後の清流にしか生息しない「湧水の妖精」とも言うそうで、絶滅危惧種の「ハリヨ」の産卵場所になるそうです。暑い最中なのに名高い観光地でもあり人出もかなり有りました。
 醒ヶ井水の宿駅でゆっくり休憩や買い物を済ませ、帰途の車中でCLの挨拶を受け、関へ帰着後解散となりました。諸役の方々、参加の皆さん大変お世話になりました。
                             (Aコース記録担当 水野Yさんの報告より)

 私の判った花名
  アカソ ルリトラノオ クガイソウ キオン サラシナショウマ メタカラコウ シモツケソウ イブキジャコウソウ カワラナデシコ コオニユリ ワレモコウ イブキフウロ 

コースタイム 
関7:25==道の駅池田温泉8:33 8:43==ドライブウェイ入口9:08==スカイテラス(山頂)P9:40 9:50・・日本武尊像10:40・・伊吹山三角点10:50 10:55・・南弥勒堂10:57 昼食 11:35・・スカイテラス(山頂)P12:10 12:15==ドライブウェイ出口12:45==醒ヶ井水の宿駅P13:10・・地蔵川バイカモ鑑賞13:20・・地蔵川源流・居醒の清水13:34・・醒ヶ井水の宿駅P14:00 14:25==道の駅池田温泉15:05 15:15==関16:35

 

                             (Aコース写真提供 水野Oさん)

 

                             (Aコース写真提供 水野Oさん)

 

 

Bコース(夜行登山)記録
 今回の山行は、8月10日の『山の日』に合わせて企画された。Aコースはマイクロバスで伊吹山ドライブウエー山頂まで行き山頂を散策するコース。Bコースは夏の暑さを避け、ご来光も見みられる夜行登山コース。今回はBコースに参加した。

 9日の午後6時頃、雨が降ってきて心配したが、集合場所の池田温泉Pに午後11時に着く頃には雲の間に霞んだ月が見える程度に回復してきた。伊吹山登山口に着くと真っ暗で静まり返っていて、無人の駐車場にはすでに駐車した車があったが、我々の3台もギリギリ駐車することができた。
 CLの挨拶があり、夏の夜行登山の趣旨説明と、ヘッドライトのベルトで頭が痛くなるので帽子の上から付けるか、または手に持つ様に指示があった。
 午後11時50分、C班、Ⅾ班の2班に分かれて、ヘッドライトの光の集団が真っ暗の山に向かって出発。1合目までは林の中で風が無く、蒸し風呂の様に暑い。まだ歩き始めなのに汗が流れ落ちた。
 2合目に来ると林から抜け出て休憩。スキー場の跡地で遮るものが無くなり少し風が出てきた。夜空には雲の間に半月が見え隠れしていた。星も数個だが見える。
 3合目で休憩。鹿の被害を防ぐ柵がありその中に夕菅(ユウスゲ)が一面に咲いていた。昔の伊吹山に比べて最近は花が少ないという。鹿の被害か、または温暖化による環境変化だろうか。これから上は頂上までトイレが無く、また急斜面になり、登山道も落石等で荒れてきた。
 6合目付近の避難小屋の外で休憩。避難小屋は壁が石作りで頑丈、中には12人程度(密を防ぐと6名か?)は入れる。トイレ、水なしであった。
 8合目付近から高度差による気温低下と風が出てきて下の暑さが感じられなくなってきた。
 頂上には午前4時30分到着した。また、帽子の飛ぶような風の強さで、やや寒くなり合羽を羽織った。山の日のためか登山者も多い。ご来光を見ようと多くの人が待っていたが、残念ながら雲が出てきて見られなかった。
 風が強い為、開店前の建屋の間の風の遮る場所を探して朝食を取った。Iさん・Sさんが暖かいお味噌汁を作ってもらったので美味しく頂いた。頂上で冷たいビールを飲もうと思って買っていたが、寒さのためまったくその気は起こらなかった。暖かいお味噌汁が最高のご馳走であった。
 朝食後、午前6:30下山を始めた。山の日のためすれ違う登りの登山者が多い。頂上付近の登山者は涼しい顔で登ってくるが、登山口付近では暑さのため顔一面汗だくの登山者が多かった。私も同様で下山中なのに暑さで顔から滝のように汗が流れた。一合目付近のスギ林の中の蝉の声を聴いて、涼しかった頂上の記憶から夏の暑さの現実に戻った。登山口の駐車場に戻ると晴天になり猛暑となっていた。午前10時、神社の木陰でCLの挨拶後解散した。
 今回の夜行登山の印象は琵琶湖方面の長浜市街の赤色・黄色・青色・白色の様々な宝石の様な美しい夜景と、斜面の草むらの陰でヘッドライトの光に反射する多くの鹿の目、また、頂上の強風による寒さと下界の猛暑、そして夜の暗闇と昼の青い夏空といった対照ではなかっただろうか。
 夏の暑さに対して夜行登山の効果を実感した山行であった。CLを始め、諸役の皆様、参加された皆様お疲れ様でした。
                                   (Bコース記録担当 古谷さんの報告より)

コースタイム
9日(日)
関==池田温泉P23:00==伊吹山登山口(250m)23:35~23:50

10日(月)
・・・1合目0:25~35(トイレ休憩)・・・2合目1:00・・・3合目1:45~55(トイレ休憩)・・・五合目2:40・・・六合目避難小屋2:45~55(休憩)・・・七合目3:25・・・八合目3:55~4:05(休憩)・・・頂上(1377.3m)4:35~6:30・・・伊吹山登山口10:00 (解散)==池田温泉P==関

 

                               (Bコース写真提供 三輪さん)

 

                                   (地図提供 古谷さん)


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