クラブ報告
2016年10月23日(日) 天候 曇り少し晴れ 参加者 22名
CL 永井Hさん
「藪もない、ほとんどが自然林の素晴らしい山」「稜線はさながら〈トトロの森〉のよう」「超絶美林の山」・・・。先輩の方々が書かれたブログを拝見すると、こんな言葉がおどっています。超絶・・・とはちょっとオーバーじゃないの、という気がしないでもありませんが、考えてみると、このくらいの高度の美濃の山々を思い浮かべると、笹や灌木に覆われていて、人の立ち入りを拒むような所がほとんどであることを考えると、そうやなぁという気分にもなります。
芋島の山神様横にある小広い空き地に5台の車を止め、登山準備やストレッチをした後、150mほど北側へ行った小谷を渡って、北西に立ち上がっている尾根にとりつきました。傾斜は平均で40度くらいか。自然林ではあるけれど、細い立木はまばらで、足元は落ち葉も混ざったザレ。だから登行には結構神経も使う有様でした。高度差にして約530mほど登りようやく主稜線に到達しました。
ここから山頂まで、直線距離にして約1キロメートルの稜線がその超絶帯でした。山頂との標高差はたったの70mほどですが、もちろん紆余曲折やアップダウンがあります。稜線はわりと広く、目印の赤布は欠かせません。ブナなど広葉樹の大木も多く、シロモジも黄色くなり始めてはいましたが、全体として紅葉はまだこれからというところでした。
すでにこの山の経験者も数人おられましたが、三角点への最後の詰めでは、「あっちだったかな」「こっちだったかな? 」という場面もありました。でもそこはみなさんがベテラン、予定していた時間よりだいぶ早く頂上に着きました。本来なら頂上からは北面に大きく川上岳が見えたり、稜線からは白山なども見えるはずなのですが、濃いガスに覆われていて展望はありませんでした。
下山にかかると北面はいっそう小暗くなり冷たい風も吹いてきて、これは時雨れてくるのでは・・・と思うほどでしたが、稜線を離れて北西尾根の下りになるとまた少し明るくなり、お天気の心配はなくなりました。
もっとも、この尾根は登りでさえ神経を使ったほどなので、みんな慎重でした。足がずるっとなって落石を起こす人もありました。この山にはきちんとした登山道どころか、踏み跡もあまりはっきりとはしていませんでした。ところが稜線にはこんなに明るく広々とした、大木もある所があるなんて。登山者として初期にこうゆう所へ立ち入った人たちはすごいと思いました。山登りを楽しむ原点がここにあると感じました。
最後になりましたが、体調を崩されていたにもかかわらず、無理をし、がんばってCLの任務を全うされたNさんに、心からの敬意と感謝を申し上げます。
(記録担当 澤田Zさんの報告より)
コースタイム
関6:30=道の駅明宝7:30~7:40=馬瀬芋島・駐車場8:05~8:20日・・・東南より北西への尾根を急登し、主稜線1.165m地点へ10:05~10:15・・・上ヶ洞山頂11:10~11:50・・・駐車場13:45~13:55=道の駅明宝(休)=関15:50
(写真提供 前田さん)
(地図提供 前田さん)