みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

労山無雪期搬出訓練 2024.7.7(日)

2024-07-14 | 講習会

クラブ山行報告

2024年7月7日(日) 天候 晴れ

岐阜県連 総参加者数 41

KANI 5名 大垣9名 岐阜ケルン8名 中津川6名 瑞浪2名 みのハイク11名

隊長  藤田Kさん(中津川) 講師 宮下Mさん/三浦Hさん(中津川)  

 

みのハイキングクラブ参加者11名(男性5名 女性6名)

CL 可児さん 

  感想・雑記

【午前の部の訓練】 大阪府岳連方式の確保訓練(同時歩行時の確保)

 始めに、中津川労山の講師の方から、ずいぶん前のことですが12月に岳沢から紀美子平を3人で登攀中に仲間が滑落死した悲惨な体験をされたお話があり、
岩場の山では落ちないようロープ技術を習得する等の訓練、また、山の厳しい内容を理解して登って欲しいと話されました。

訓練内容は、ロープを繋いで登山中に仲間が滑落した時の確保の方法です。

  1. 各自シングルエイトノットを結び、先のロープをハーネスに通し二重のエイトノットにして固定
  2. 余分なロープ(9m程は使用するため残す)は肩に回し最後をクローブヒッチでカラビナに固定
  3. 残したロープで左手に5,6回30cm位の輪を作り、端は親指に掛ける
  4. 親指に掛けたロープを肩から回し右腰に付けたカラビナに通す

お互いがこのようにロープを付けて5~6m離れて行動

  1. 1人が滑落

確保者は足を安定させ、左手に持った輪にしたロープを左足斜め45度方向に投げる。親指に掛けたロープだけをしっかりつかむ

  1. この時、足と右手に持ったピッケルで三点確保

前に伸ばした左手を徐々に身体右側に近づける事により確保

上記の動作を2人1組になり何回も練習しました。

【午後の部の訓練】 ザイルで担架を作って搬出訓練

 50mのザイルを編んで担架を作り、前後はロープ、サイドは120cmのスリングをザイルに通して持ち手を作り吊り上げる。
人を乗せて、前後2人サイド3人×2で持ち上げ、10m位の階段を往復して訓練を行いました。
一般参加で参加しましたが大変良い勉強になりました。無事故が基本、事前に山の情報収集する等、準備し、無理はしないで充分注意することを再確認しました。

(記録担当 S・Tさんの報告より)

コースタイム

 関7:00==恵那峡SA==中津川市役所西の河原P8:10~8:50==四ツ目川遊砂工(訓練場所)9:05…解散13:45==関15:20

  訓練 午前の部  9:30~11;50

     午後の部 12:30~13:25

(写真担当 F・Yさん)

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岩登り講習会 2024.5.26(日)

2024-05-31 | 講習会

クラブ山行報告

2024年5月26日(日) 参加者20名 (女性11名 男性9名) 天候 曇り

CL 圓戸さん

感想・雑記

 今年もこの日がやってきた。1年に1度のロープワーク、岩稜歩きの講習会。槍ヶ岳山行に参加希望者は受講が必須だ。
曇り空のもと、まずは東屋前の広場にてCLのご指導でロープワークの講習が始まる。次から次へと出てくる名称と結び方や作り方に頭が爆発寸前。
それでも、ひとつひとつ講習内容をこなしていく。皆さん、真剣な表情だ。
11時頃、第3ゲレンデへ移動し少し早い昼食。
その後、5班を2グループに分け、1グループは1ピッチへ移動。トップロープで確保してもらいながら上り、クライムダウンで下りる練習をする。
3点支持、岩に対する足の置き方(直角)、岩から体を離す、急がず確実に上り、下りる、など掛け声が聞こえる中、慎重に練習した。
2グループは第3ゲレンデにて、全員がマッシャーを使って山頂へ。その後、ムンターヒッチ(半マスト)で懸垂下降の練習。
懸垂下降時には不安定な足場にバランスを崩すこともあったが、無事に練習を終えた。
14時30分頃、全員で下山開始。東屋前でCLのご挨拶後、集合写真を撮り、解散となった。
 CLはじめ諸役の皆さん、事前にロープの準備をしてくださったFさん、Tさん、1グループで練習中ずっとビレイをしてくださったTさん、
Mさん、2グループで動作安全確認等をしてくださったCL、Uさん、Mさん、ありがとうございました。
「ロープワークは自分を助け、人も助けられる。知識なので荷物のように重くない。いつも持ち運べるように、ぜひ覚えてください」
というCLの言葉に「その通りだ!」と納得したが、1度で覚えられるものではないので、繰り返し練習をすることが大切だと感じた。

                                   (記録担当 E・Aさんの報告より)

コースタイム

関7:30==創造の森8:00~8:15・・・東屋広場でロープワーク~11:00・・・

第3ゲレンデ移動、昼食、練習11:10~14:30・・・東屋広場で集合写真14:45==関15:30

 

  • ロープワーク講習概要 

1.ハーネスの作り方:チェストハーネス、シットハーネス

2.ロープの結び方:エイトノット、インラインエイト、ラビットイヤー、ボーライン

3.ロープ連結の仕方:ダブルフィッシャーマン、シートベント、オーバーハンド

4.カラビナへの連結:グローブヒッチ、ムンターヒッチ、ガルダーヒッチ

5.ロープへスリングの結び方:クレムハイスト、マッシャー及びマッシャートレ

 

(写真担当 F・Yさん)

(地図提供 N・Mさん)

 

 

 

(地図提供 F・Yさん)

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労山救急救命講習会 2024年2月18日(日)

2024-02-27 | 講習会

 


 労山救助隊積雪期搬出訓練(救急法講習)

 

 2024年2月18日(日)  天候 曇り

 労山参加者総数 (34名)

 大垣労山 3名 アルパインKANI 6名 岐阜ケルン7名  
 多治見ろうざん 4名 瑞浪山の会 2名 中津川労山 1名 
 みのハイキングクラブ 10名

 

講師

  • 【心肺蘇生法】岐阜中消防隊員5名 
  • 【止血法・三角巾法・搬送法・その他】入野K 労山救助隊長/佐藤Mさん 

                                      

講習内容

9:00

全員和室に集合。挨拶の後A・B 2班に分かれ『心肺蘇生法』『止血法・三角巾法・搬送法・その他』の講習を受ける事となった。
みのハイクは中津川・多治見・瑞浪の方々と一緒に総勢17名で『心肺蘇生法』の講習から受けた。

9:05

防災会議室に移動。岐阜市中消防隊の「一次救命処置は勇気をもって実践して欲しい」等の挨拶の後、
胸骨圧迫の展示指導を受け、人形を使って100回~120回/分の速さ・5cmの深さでの胸骨圧迫を2分間連続で行うよう指示があり、行う。
結果2分間がとても長く思えると共にいかに体力を使うかを実感!

10:10

AEDを展示指導後、一次救命処置のフローチャート(安全確認→大声で応援を呼ぶ→・・・)にそい、練習。
AED装着時も「離れて下さい」のアナウンスがある時以外は胸骨圧迫が必要と指導あり。

10:45

気道異物除去について、咳が出来るようであれば、まずは咳を促す。背部叩打法を練習した。
最後に日本人は欧米諸国の人に比べ引っ込み思案な人が多い。積極的に一次救命処置に参加してほしい。山ではAEDも救急車も間に合わない。
山に登る前に何か変だなぁ?と体調に異常を感じたら引き返す勇気をもって欲しいと締めくくられた。

11:00~13:00

昼食・休憩

13:00

和室に移動 入野隊長とSさん(両名共、岐阜ケルン所属)より指導を受ける。
止血法・間接圧迫止血(患部より心臓に近い動脈を強く圧迫する)を学ぶ。
パルスオキシメーターで止血出来てる事を確認しながら指・上肢の止血を指の根元・肘・上腕・腋窩の動脈を圧迫して練習。

13:20

患部洗浄 ペットボトルの蓋に画鋲等で穴を開けて流すと、少ない水で洗浄出来る事を確認。

13:25

三角巾の使い方 前腕・下腿・膝関節・距骨関節(足首)・胸部・頭部固定法の練習。

14:20

搬送法 肩を貸して歩かせる・背負って運ぶ・後ろから引いて運ぶ方法。ザックを使っての背負い方。
寝ている人の背負い方。「ストック2本・タオル・テーピングテープ」で松葉杖作り。
「ストック4本とテーピングテープ」「ツエルト・ストック4本」「カラビナ・スリング・ツエルト」での3通りの担架作りと搬送を体験。
皆さん午前中の緊張感から解放されたか、笑顔でイキイキとした表情で午後の講習を受けて見える様に感じられた。

15:20

終了の挨拶時、みのハイクのMさんが荒島岳を登山中に、救命処置中の現場に遭遇した体験談を話してくださった。
通りかかった看護師さんが指示を出していたが、救命処置への積極的な参加をためらって傍観しておられた方がみえた。
頑強な男性への胸骨圧迫は5cmも押すことが困難だった。

この体験談で今日の講習の意味を深く感じると共に、一次救命処置を皆が出来る様にならなければと思った。


                                 (記録担当 I・Yさんの報告より)











 

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労山雪山歩行技術講習会 母袋烏帽子岳(1,340m) 2024.2.4(日)

2024-02-19 | 講習会

 

山行報告

2024年2月4日(日)天候 晴れ 岐阜勤労者山岳連盟 総参加者 25名

 大垣労山 8名 多治見労山 7名 アルパインKANI 5名 みのハイキングクラブ 5名 

感想・雑記

  母袋烏帽子岳にて開催された雪山歩行技術講習会に4団体25名が参加しました。初めにアルパインKANIのK遭対部長の挨拶があり、
事前天気予報の関係と雪不足により疑似埋没体験と滑落停止訓練は中止となり歩行訓練のみを行う説明がありました。
 また、アイゼンやワカンの装着未経験の方をたずねられ、アイゼンについては全員経験済みでしたが、ワカンの装着~歩行未経験者は1名おられました。
しかし、いずれも今シーズンの装着が初めてという方が数名おりました。
その後、登山道を進み積雪量によりアイゼン~ワカンを装着しましたが、
全員が装着完了するまでの時間はアイゼンが約15分、ワカンは25分程掛かりました。
また登山道は積雪が少なく、特に傾斜地は地面の露出箇所が多いため器具を装着した状態での歩行はとても困難でした。
そして段差などでは小股で歩くよう指導を受け、山頂へは12:30分に到着しました。
30分の休憩後下山を開始。
駐車場手前でアイゼンを外し、14:40分全員無事に下山することが出来ました。今回の訓練での発生事例と注意点をまとめてみました。

  事例1  アイゼンの調整不足により歩行中2回ほど外れてしまった。
  注意点 アイゼン、ワカンの点検を事前に行うこと。
  事例2  器具の装着に時間が掛かった。またバンドの末端処理方法がわからない。
  注意点 アイゼン、ワカンの装着を事前に練習すること。
  事例3  アイゼンを持って来たが車内に忘れてしまった。
  注意点 現地到着後、出発前に忘れ物がないか再度確認を行うこと。
  事例4  下山間近でアイゼンを外し、片手に持ちながら歩いた。
  注意点 歩行バランスを取るもの以外は手に持たないこと。
                いずれも事故やケガに結びつく可能性がありますので、安全に配慮をする必要性を改めて感じることが出来ました。
      以上、今回も貴重な体験を行うことが出来ました。
ありがとうございました

【追伸】

母袋烏帽子岳の眺望について、当日は晴れて山頂からは御岳山、ピーク手前では乗鞍や白山などを楽しむことが出来ました

(記録担当 M・Mさんの報告より)

行程

美濃市小倉公園前P7:30==アウトドアイン母袋駐車場8:40講習会9:00~14:40 
雪山装備を使用して母袋烏帽子岳へ・歩行訓練、アイゼン、ワカン装着しての雪山歩行アウトドアイン母袋駐車場15:00==美濃市小倉公園前16:10

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