みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

薙刀山

2017-03-20 | クラブ山行

クラブ報

2017年3月19日(日)     天候 晴れ     参加者 16名

  

CL 泉谷さん  
 
薙刀山は、白鳥町石徹白と福井県境の山で、白山から南に伸びる山稜上の優美な山容の山である。青葉30山で、今回は積雪を踏み山頂をめざす。
 
まだ暗い関市役所に、16名が集合してCL挨拶後、4台の車に分乗して石徹白中居神社をめざす。途中、白鳥道の駅でトイレ休憩をしたが、強い冷え込みはなかった。千年杉に囲まれたパワースポットの中居神社に到着する。駐車場は満車状態で、他県からの車が多数あり、人気の野伏ヶ岳へ向かう人々か?
 石徹白川に掛かる橋を渡ると、霊峰白山を取り囲む春風(家来)の一つの薙刀山を目指す一歩の始まりです。今年は雪に恵まれてすぐに厚い雪道です。林道をショートカットしながら着いた和田牧場跡で休憩。広々とした丘が広がり、大パノラマの台地です。牛が遊んでいる昔日の風景が目に浮かびます。
 
ガスってはいるが、はるか彼方に薙刀の形をした目的地を捉える。真っ白な雪の上のトレースを辿る。小春日和の風がそよぐ、山毛欅の林を進む。膨らんだ新芽に春を感じつつ自然の息吹から元気をもらい、皆の足取りは軽い。稜線手前でワカンを履く。真っ白に聳える山頂までの稜線歩きは風も穏やかで快適である。黄砂なのか靄がかっている。予定時刻より1時間も早く山頂到着し、最高の景色と感動が、雪が解けるように心に溶け込んでいく。早めにランチタイムとし、今日が誕生日のUさんを祝い、Tさんがつくった横断幕を掲げ記念写真を撮る。人生の至福のひと時を皆で分かち合い山頂を後にする。
 
帰路は往路を戻る。強い日差しでないのが幸いして足を取られることも無く、快適な雪山歩行となった。和田牧場跡でワカンをはずして、中居神社までツボ足で歩く。16人全員の完登と無事の下山を、神社の泰澄大師と山に深く感謝とお礼をして帰路に着く。白鳥道の駅で、珈琲をいただき、リーダー挨拶後、解散となる。
                           (記録担当 森島さんの報告より)

 コースタイム 
関4.30=美濃IC=白鳥IC=白鳥道の駅=中居神社駐車場6.00 ~ 6:15・・和田牧場跡7:30・・稜線鞍部・・薙刀山山頂10:32 ~ 11:20・・和田牧場跡・・中居神社駐車場14:25

 
    
                                         (写真提供 前田さん)

                 
                                                                                                            (地図提供 前田さん)

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熊野古道

2017-03-07 | クラブ山行

クラブ報告

2017年3月5日(日)~6日(月)      参加者 30名

       

 CL 松尾Tさん
1日目 3月5日(日) 晴れのち曇り
  
 まだ暗い若草プラザを出発する。合計30人、バス1台乗用車1台に分乗して関ICから高速道に入る。バスは25人満席で点呼を取るのも分かりやすい。今日は長丁場、不安と期待が入り混じる出発です。眠気も忘れておしゃべりが続いていたが、何かおかしい。そろそろ来るはずの暖気がこないのだ。PAでバスを止めて点検をしてもらったが、原因がわからずそのまま走ることになった。持っているものを全部引っ張り出し着込んで見たものの、まだまだ寒い。早朝のマイナスの外気に襲われては眠ることもできない。
 たくさんの料金所を通過し、トイレ休憩をとりながらバスは一路、熊野を目指していく。高速を降りるとちらりちらりと海も見え出す。「みかんは年中食べられます」の看板もでてきて帰りのお土産はこれで決まり、との声も聞こえてくる。約4時間半のバスの旅も終わりになり、那智大滝駐車場のには8時35分に到着です。まずは滝の見学をすることになり長い石段を降りていく。程なくほとんど垂直の断崖に沿って落ちていく滝が見えてきた。落差133m、一段の滝では日本一ですが少し遠い、もう少し近くでみたい気がした。帰りの階段の登り返しでは、もう息が切れ先のつらさを思い起こされる。
 ここからは、A,Bの二班に別れ小口まで14.3キロの長い長い歩きはじめになります。程なくで熊野那智大社に到着し、参拝の後に那智山青岸渡寺に向かう。滝をバックに記念撮影を済ませ、寺の裏手から熊野古道歩きが始まる。
 石畳のゆるい登りが続き、ときどき急になってくる。スピードが自分のペースより少し速く、早くも先頭に遅れそうになる。温度も意外とあり、汗が吹き出てきたら那智高原に到着でした。余りに暑いのでここで余分なものは全部脱いでしまった。歩き始めて2時間で東屋のある舟見峠に到着です。早朝出発でエネルギー補給をお願いし、ここで昼食をとります。ここが唯一熊野灘が見られるところなんですが少し煙りぎみです。小さな島が点在し、晴れていれば素晴らしい景色がみられるはずです。行程表で確認をしても、まだ何分の一も来ていなくて気が重くなりますが、20分ほどで出発です。
 標高も上がり、急な登り下りを繰り返しながら行程をこなして行きます。杉や桧の美林が終始お供してくれる、よく手入れされた道が続きます。死者が赴くという高所で気が引き締まります。古代から延々と続く人間と自然の対話の場所です。道端に白い花が出て来ました。ミツバオウレンです。林を抜けた土手で白さが光ります。過去からのメッセージを伝えるかのように輝いています。茶屋跡を過ぎ、熊野三山の神々が談笑したとされる「円 座石」を過ぎるとようやくゴールの小口に到着です.
 
長かった道のりを振り返りながら今宵の宿、小口自然の家に向かいました。宿は中学校の跡とは思えないほど清潔で、夕食も質素ながら手作り感が十分に伝わる懐かしいものでした。CLの配慮で二次会も催され、楽しく、つらく、長い一日が終わりました。
                              (記録担当 鷲見Mさんの報告より)

 コースタイム 
若草プラザ4.00=関IC4.15=那智大滝駐車場8.35・・那智大滝8.50・・出発9.05・・・熊野那智大社・那智山青岸渡寺9.23・・那智高原10.10・・登立茶屋跡10.50・・舟見峠(昼食)11.35~12.00・・地蔵茶屋跡13.10・・越前峠14.00・・小口16.00・・小口自然の家16.15

 

2日目 5月6日(月) 雨時々曇り
 今日は、天気予報通り朝から雨が降っていた。昨日の夕食の時に雨ならば、歩くのは断念してバスで熊野三山を巡ることになっていたので、ゆっくりと朝食をいただきバスに乗り込んだ。皆さん、熊野古道は昨日充分満喫されているので、今日はすっかり観光気分で本宮大社に向かう。最初は、熊野本宮大社の旧社市地、大斎原に建っている日本一の大鳥居をくぐり、本宮大社に参拝する。主祭神はスサノオノミコトであり、イザナギノミコト、天照大神もお祀りしてあり、立派なお社である。
 その後、和歌山自然遺産センターで、展示物、映像など見て、熊野三山の歴史や素晴らしさを体感したり、別ルートの熊野古道も行ってみたくなったりした。
 その後、クアハウス熊野本宮へバスで向かって温泉に入り、自然の家で頂いたおにぎりの昼食を済ませた。飲用の温泉もあり、持参のポットに入れて、帰りのバスの中で楽しんだが、くせもなくて温度もちょうど良いおいしい泉質だった。
 熊野三山の一つ、速玉大社に向かう途中に、ミカンのおいしいお店があるということで、寄っていただけた。さすが、みかんの一大産地和歌山県、色々な柑橘類があって試食させていただくと、どれもおいしく皆さん両手にぶらさげてバスが大丈夫かと思うほどだった。
 速玉大社は、イザナギノミコトが主祭神で、朱塗りの華やかなお社である。
 鬼ケ城に到着した頃には少し雨が降り出し、傘をさして奇岩の連なる海岸線を散策した。
普段あまり海を見る機会のない私は、波が打ち付け砕ける様子を見るだけでうれしくなってくるし、ザラザラした岩の道を波の音を聞きながら、ここはボルダリングできそうだなどと考えながら歩く、ワクワクしたひと時だった。(ごめんなさい、時間オーバーしてしまいました。)
 バスで向かった始神テラスは、熊野の海の幸、山の幸が豊富に取り揃えられ、皆さん夕食やおみやげとして、またまた沢山のお買い物ができた。その後御在所サービスエリアに寄り、無事予定よりかなり早く関に到着することができた。
 今回の山行は、CLさん、諸役の方々のお骨折りで、山歩きあり、観光あり、名産品の買い物ありの充実した2日だった。本当にありがとうございました。
                              (記録担当 中島Mさんの報告より)  

  コースタイム
小口自然の家8:30=大斎原(日本一の大鳥居)9:10・・本宮大社9:20~10:15=クアハウス熊野本宮10:30~11:35=速玉大社12:35~12:50=鬼ケ城13:25~14:10=始神テラス2:45~3:05=御在所サービスエリア16:30~16:50=関若草プラザ18:10

 

             
                                                                                      (写真提供 前田さん)

 

      
                              (地図提供 前田さん)

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