みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

蕎麦粒山(1296.6m)(2023.2.12)

2023-02-25 | クラブ山行

クラブ山行報告

2023年2月12日(日)  天候 曇り  参加者 13名

CL 多賀さん

感想・雑記
 当日登山口駐車場に着くまで天候が気になる。雪ではなく雨、この季節にしては暖かい。
 登山口で下車。各自ストレッチ等準備をして定刻通り出発。間もなく大谷川の渡渉、川幅5m水深は膝くらいまであり、下見のときより若干水量が多いとのこと。厚手のナイロン袋を履き川底の状況を確認するように少しずつ進む。 
 ここから濡れた落ち葉の急登、無駄に滑る。標高800m辺りで積雪の為アイゼン、スノーシューを装着。先人のトレースに沿って歩むが、時おり腰までハマる。山頂への稜線に上がる。眺望はガスガスで先が見えない。至近距離で雪庇が現れた。危ない箇所は少し巻き、タムシバやシャクナゲを漕いで進んだ。
 やっと思いで山頂に着くとIさんのピッケルを柱にKさんの手作りの山名表札が設置された。その違和感のなさにびっくり。なんの目印もなかったのでみんなありがたく撮影する。
 山頂は狭くその上風が強い。軽く食事済ませ下山。もう少し達成感に浸りたいが名残惜しい気持ちを抑える。するとその気持ちが伝わったのか少しずつガスが薄くなり蕎麦粒山山頂、金糞山、麓の旧坂内村が見えはじめた。腰まで雪にハマっても来て良かったと感じた。
 何度も滑りながら、渡渉して無事下山。
 この会の山行は渡渉あり雪庇ありの雪山で、また一つ経験増えました。参加者全員の力で登れました。

(記録担当 藤井さんの報告より)

コースタイム
関5:00==道の駅織部の里もとす5:40~5:50==道の駅さかうち(トイレ、登山届)==蕎麦粒山駐車場(工事現場)6:35 ~7:00‥・大谷川渡渉7:05~7:15(木の下、対岸に赤布、ナイロン袋とゴムベルト)‥・標高1000m尾根分岐9:30‥・標高1075mピーク10:00‥・蕎麦粒山(記念撮影)12:00~12:25‥・標高1100m付近(昼食)13:00~13:20‥・標高1000m尾根分岐14:30‥・蕎麦粒山駐車場16:00==道の駅さかうち16:20~16:50解散==関18:20

 

(写真提供 古谷さん。松岡Tさん)

(GPS軌跡提供 古谷さん)

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関市役所P清掃 & 百々ヶ峰清掃登山(2023.2.5)

2023-02-16 | クラブ山行

クラブ山行報告

2023年2月5日(日)  天候 晴れ  参加者 52名 (関市役所P清掃3名含む)

CL 須田Kさん

雑記・感想 
 関市役所清掃は、予定の時刻より早くから始まり、早く終了した。落葉と雑草取りが中心である。山を愛する「みのハイク」は、山に登り心の掃除をして楽しい気持ちになって帰宅する。いつも使わせて頂いている関市役所の駐車場の清掃は、ささやかなお礼の気持ちである。皆さんの手抜きなしで清掃する姿に感心する。
 CLより、本日の説明があり、その後はGL中心の班行動になる。本日の清掃登山の場所の百々ヶ峰へ移動する。岐阜市の最高峰で峰々が連なっている市民の山である。駐車場はほぼ満車状態で多数の登山者で賑わっていた。さあ、ゴミはないか!5つのコースに分かれ、5方向から山頂を目指して登山開始。
 「あった‼」とゴミを嬉々として拾う。お菓子の包み紙、マスク、カイロ…。気を付けていても自分で気付かないうちに落としたのか?自分も気を付けようと思う。ただ、昼食場所の東屋の近くにはミカンやバナナの皮が散乱しており、マナーの悪さを感じた。ゴミの総量は、想像以上に多かった。登山者の多さに比例してゴミも出てしまうのだろう。
 ゴミを拾っていると地元の方々かと思われるグループの人に「ご苦労様」と声を掛けていただき「みのハイクです」と聞かれもしないのに声を返した。清掃登山であっても皆で取り組めば楽しい。道すがら自然とヤブコウジ、カンアオイ、ヒカゲツツジ、タヌキの貯めフン…等、発見。Kさんはずっとツルアリドオシを探し、実はないけれど蔓は見つかった。
 天気が良く、空気が澄んでいる。展望のよい所では、御岳山、恵那山、名古屋のビル群、長良川…と見える。Ⅽコースは、昼食後、解散となったので、源太峰まで行くことになった。元気いっぱいのMNさんは、前日から計画していたようだ。細い登山道を進み、尾根道を歩くと乗鞍岳、アルプスも見えた。自由な行動も許容されて楽しさが広がった。
 そして、今回のメインイベントは、「Sさんの新たな出発を祝う会」である。昼食時に行われた。

司会のMTさんの言葉 
 Sさんは、二〇二一年四月、禅を学ばれるために美濃加茂市にある正眼短期大学にご入学。千葉県から岐阜県にお越しになられました。
 ご入学後、勉学や生活が軌道に乗った頃、それまで楽しまれていた登山を再開すべく、同じ労山のクラブを探された結果、当クラブに二〇二一年十月に入会され、瓢ヶ岳の山行を初めに、本日までのクラブ山行に積極的に参加されました。
 また、先月の例会の勉強会では「幡隆上人の槍ヶ岳開山」というテーマで興味深い講和をして頂きました。ありがとうございました。学びの舎を来週にはご卒業。本日をもってみのハイキングクラブを退会されます。
 みのハイキングクラブを代表してTさんに「送る言葉」を捧げて頂きます。

送る言葉
 あなたの生き方に感銘を受けています。還暦を過ぎてなお勉学の意欲に燃え、正眼短期大学に入学して、異境の地で学業探求の道を歩まれました。早朝からの禅修行にもめげず、お経を暗唱されました。卒業論文の作成では幡隆上人の足跡をたどろうと自転車で或いは自らの足で、修行の地や幡隆名号碑を巡り、そのうえ槍ヶ岳にも一人で登られています。
 一昨年の瓢ヶ岳清掃登山から本日の百々ヶ峰クリーンハイクまで我がみのハイキングクラブの山行を共にされました。サブの会の岩登りでは手足が長いのを活かし、技術力が求められる難ルートでも軽やかに登られるその姿は注目の的で、指や足に吸盤があるかのようでした。
人間、一生勉強だと言われますが、心身を如何にして鍛えるか、長寿の時代に入った、長寿の時代に入った今、我がクラブにもお手本の先輩方が多数おられますが、あなたの生き方も鑑のようです。どこかの山での再会を楽しみにしています。   山仲間一同

 「みのハイキングクラブの歌」の歌詞に「山に入り 山思う 山に入り 友思う」とある。山行での仲間との絆は、自然に直ぐに深まる。2年間という短い間であったが、Sさんには多くの仲間ができ、山の話を沢山した。自分もその一人で、話した後、千葉の山に興味を持ち、青春18キップと久里浜からのフェリーで、千葉の鋸山へ行ってきた。桜の季節に。
 Sさんの生き方に拠る所が大きいが、みのハイクの仲間に対するwelcome精神もなかなかいいものだと感じた。この「出発を祝う会」にグッときた。仲間が増え、その人が去っていく淋しさか。その思いを「刃物の街 関市」の包丁をプレゼントという形にした。包丁の「名入れ」は、仲間のFさん。かなり立派な作品である。思いは伝わったと思う。いい清掃登山になった。心の清掃もできた。この山行を計画、実行して下さった皆様に感謝。

(記録担当 後藤Kさんの報告より)

コースタイム
関市役所清掃7:30~8:20==

Aコース 三田洞P9:07…東屋9:52…権現峠10:41…山頂11:05…昼食(鞍部)11:24~12:24…三田洞P13:16
Bコース 三田洞P8:45~9:00…山頂11:05…昼食11:40~12:25
Ⅽコース 三田洞P8:50~9:10…百々ヶ峰西峰10:03…真福寺山(反射板)10:13…山頂10:48…昼食と送る会11:10~11:50…源太峰13:41~14:03…下山口14:23…三田洞P14:56
Ⅾコース 古津P9:00…権現山10:30…山頂10:37…昼食11:00~11:47…古津P12:29
Eコース 古津P9:10…白山展望台10:00…山頂10:50…昼食11:10~

※昼食後、解散

 

(三田洞Pコース 写真提供 藤井さん)

 

(古津Pコース 写真提供 多賀さん)

 

(三田洞Cコース+源太峰のみ GPS軌跡提供 古谷さん) 

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第21回東海ブロック雪崩防止講習会(2023.1.14-15)

2023-02-14 | クラブ山行

労山講習会報告

2023年1月14日(土)~15日(日) 宿泊講習(1泊2日)  天候 14日曇りのち雨 15日曇りのち雨

講師  森、宮田  事務局 佐藤  (敬称略)
参加者 6名   みのハイキングクラブ2名  多治見労山2名  山の会くらら1名  ふわく山の会1名
宿泊施設:鷲の家(長野県北安曇郡小谷村大字千国乙12840-1)
講習場所:(実技)初日 長野県栂池高原スキー場 栂の森駅周辺  二日目 スキー場第二駐車場

【初日(1/14土)】 

8:00 鷲の家に現地集合  
    オリエンテーション 挨拶 荷物チェック ウエアー・ヘルメットに名前貼付
    ビーコン装着・操作・電波チェック
9:00   栂池高原駅からゴンドラで栂の森駅へ  気温プラス5℃
9:30   駅の前の人の少ないところでワカン装着。ビーコン(センド⇔サーチ電源チェック)
10:00 講習地へ移動
移動中、雪崩の跡地の有無、地形の特徴(斜度、大きさ、樹木、地形の罠)、山の形状、積雪の不安定性、天候(風、気温、降雪など)を確認する。

講習地着

積雪観察のためピット作成
幅4~5ⅿ、深さ2ⅿ程度を掘り出し、積雪断面を観測する。
積雪はいくつもの層でできているので積雪層ごとにどのような雪質になっているかルーペで観測
(新雪、小しまり雪、しまり雪、霜ざらめ雪、ざらめ雪等)
積雪層断面の温度測定(表層から積雪の内部温度)
積雪の硬度の評価(ハンドハードネステスト)簡易硬度測定
 (F:こぶし、4F:4本指、1F:1本指、P:鉛筆、K:ナイフ、I:氷板)

弱層テスト
ショベルコンプレッションテスト
30㎝四方の四角柱をショベルとスノーソーで切り出す。切り出した四角柱の上面にショベルをあてて叩く。
積雪層が潰れたりずれたりしないか観察する。
エクステンデッドコラム(広幅角柱)テスト
高さ70㎝ 幅90㎝ 奥行30㎝の四角柱を切り出し、四角柱の上面の右端にショベルをあてて叩く。

ビーコンの基礎操作練習
装着の仕方、電源確認(センド(遭難者)サーチ(捜索する側))
ビーコンを隠して探す練習
14:00  下山 ゴンドラにて下山
19:00  宿にて今日の反省会と 掘り出し後の医療的措置について 翌日の説明等   

【二日目 (1/15)】
8:30   栂池高原スキー場第二駐車場近くの雑木林(ウッドチップロード)にて講習 

・コンパニオンレスキュー
 埋没者を早く助けるための判断と人の配置・行動指針。ビーコンの電波の特性(方向より示している距離)を意識して早く行動する練習
・エアポートアプローチ
 ビーコンにて埋没者を探す練習(ビーコンを雪の中に隠して探してみる)
・プロービング
 プローブ(ゾンデ棒)の基本的な出し方・持ち方・刺し方(斜面に直角・鉛直)
 (埋没者の位置に突き刺す)
・ショべリング(掘り出し)
 ショベルで埋没者を掘り起こす練習。ショベルの使い方、効率の良い掘方など
・シナリオトレーニング
 シチュエーション 登山中メンバー1人が雪崩に流され、6名で役割分担してレスキューする想定

 13:00 講習修了 現地解散

雑記感想 
 募集人数10名のところ、講師3名参加者6名。少ないのでびっくりしましたが、危険を避ける為には少ない方が良いとのこと。マンツーマンに近い状態で指導して頂けたので大変良かったです。講師3人方も大変親切でした。
 天気予報が悪く心配していましたが、二日とも午前中は曇り午後雨で、何とか午前中は雨にぬれずに済みました。コロナ悪化の中でもあり予定より早く切り上げました。
 参加申し込みをした時点では、私はビーコンもゾンデ棒も見たことがなく、ビーコンは地雷探知機みたいなもの、ゾンデ棒は釣り竿みたいなものくらいの認識でした。机上講習を受講した際は、講習内容がチンプンカンプンで心配でしたが、実地講習は机上講習の意味が分かり楽しかったです。特にビーコンで埋没者を探し出す練習が楽しかったです。隠したビーコンを自分のビーコンで探すのですが、ビーコンのサインは弧を描く(林檎型を描く)ので正面方向に埋没者がいても弧を描くように案内していきます。当たりを付けたところにゾンデ棒を突き刺して、のの字を描きながら25㎝間隔で突き刺して探し、刺した感触で埋没者の位置を特定する。簡単に思えてもなかなか発見できない。何度か繰り返すことで慣れていきました。少人数だったので再チャレンジが可能でした。とても楽しかったです。
 講習前は忙しく毎日寝不足が続き、研修当日も3時出発で寝不足、ショベルで雪を掻きだす肉体労働でしたので講習会後の夕食会はご飯のおかわり、21時にはバタンキュ~で爆睡していました。
 雪崩は偶然巻き込まれるのではなく、自分達が危険地帯に踏み込むことで刺激を与え発生する、自分が犯人になるのだということもわかりました。雪山行くときは意識して雪崩地形の確認しようと思います。傾斜が35度~45度で樹木がないところは危険!
 初心者丸出しでも親切に教えて頂けましたが、もっと予習をすべきだったと大反省しております。

 (講習会参加者 森Mさんの報告より)

 雪崩講習会、机上ならびに実技講習会は雪崩とはなんぞやから始まり、道具を理解し使いこなし、自分の身を守り仲間も助ける。
 最終日の最後に行なったシナリオトレーニングは、その集大成の様な内容で全ての役割を把握した上でさらに状況判断する、人命を救うにはどの判断がベターなのかを考えさせられました。
 自分に足りてない知識、体力だけでなく冷静さ決断力も必要だと感じざるをえません。他の山岳会の方々との交流もできこれもまた良い経験ができました。大変貴重な経験させていただきました、今後の山行活動に少しでも活かしていければと思いました。

(講習会参加者 藤井さんの報告より)

 

  

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蛇峠山(1664m )(2023.1.29)

2023-02-11 | クラブ山行

クラブ山行報告

2023年1月29日(日)  天候 晴れ   参加者 27名

CL 須田Kさん

感想・雑記
 今日の山行は蛇峠山という少し恐ろし気な名前の山でした。ところが調べてみると、麓の農家に住んでいた蛇が大きくなりすぎて、わざわざ挨拶をして山に登って行ったという何とも律儀な蛇のお話が残っているそうです。
 朝起きると夜中に降った雪が白く積もっていて、道路が心配でしたが皆さん早めに集合され、予定どおり市役所を出発。道路脇の並木や山の木に樹氷が付き、もう山に行かんでもいいなの声も聞こえるほど、素晴らしい車窓の眺めでした。恵那サービスエリアでトイレ休憩を取り、治部坂高原駐車場に到着。
 出発が15分ほど遅れましたが、CLさんの今日は時間がゆったり取ってあるので、ゆっくり行きましょうのお話に安心して出発しました。出だしはゆるやかな道路を歩きました。しばらくすると登山道に入り、木々に付いた霧氷が青空に映え、時々傾斜を増す道も余り気にならずに登ることができました。
 グループリーダーさんの、もう少しで平らな所に出るよの声に励まされ出たところが馬の背で、霧氷の木々越しに南アルプスが望めました。少し先に国土地理院の電子基準点があります。そこから美しい霧氷を眺めながら蛇峠山遊歩道をさらに進みました。いくつかの電波塔や鉄塔を見ながら進んでいくと、狼煙台跡に到着。見晴らしが良く、戦国時代に狼煙台があったそうですが、現在もパラボラアンテナが地の利を活かして建っていました。そこから少し下り、登り返した所が蛇峠山山頂でした。展望台がありましたが、破損している部分があるようで止めてありました。
 狼煙台跡に戻って、南アルプスをバックにして集合写真を撮り昼食を取りました。風はそれほど無かったのですが、やはり寒く少し早めに霧氷と南アルプスの素晴らしい眺めにお別れをして下山を始めました。今日は雪の量、質共に歩き易く、快調に下山をしました。馬の背では、最後に南アルプスをもう一度眺めたいと思い、看板のところまで行きました。
 後はノンストップで予定より1時間以上早く下山し、駐車場でそれぞれお茶をしてCLさんの挨拶の後解散しました。
 CLさんはじめ、諸役の方々ありがとうございました。今シーズンの雪山歩きの良いスタートがきれたと思います。

(記録担当 中島Mさんの報告より)

コースタイム
関7:00==恵那SA7:50~8:15==治部坂高原P9:00~9:30・・馬の背1457m10:30・・狼煙台跡11:12・・蛇峠山山頂11:40・・狼煙台跡11:50~12:40・・馬の背13:04・・治部坂高原P13:40~14:10==関16:20

 

(写真提供 古谷さん)

 

(GPS軌跡提供 古谷さん)

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