みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

第20回東海ブロック雪崩防止講習会(2022.1.15-16)

2022-02-06 | 自主山行

講習会報告

2022年1月15日(土)~16日(日)  天候 15日晴れのち曇り 16日晴れのち曇り 

講師 : 4名(森、水野、伊左治、宮田)  事務局(佐藤)  敬称略 

参加者: 合計13名
     みのハイク参加者4名(五十川、可児、河津、古谷) 
     その他、浜松労山2名、岐阜ケルン1名、東三河山ぽ会1名、山の会「くらら」3名、
     名古屋山岳同志会1名、若駒山岳会1名 

 

  

講習日程

第1日目 1月15日(土)
栂池ゴンドラリフト栂の森駅(上駅)から早大小屋~鵯と1930Pを目指す(今回は積雪が多く雪崩の危険性があるので栂の森駅近辺で実施
 9:00   栂池ゴンドラリフトで 栂池高原駅(下駅)(830m)から栂の森駅(上駅)(1575m)へ
 9:50   栂の森駅(上駅)で わかん、スノーシュー、スキーを装着    ビーコンチェック ダブル(送受信を行う)
10:00  講習地点へ出発(ラッセル) 移動中雪崩の跡、斜面の雪崩地形の特徴(斜度、大きさ、樹木、地形の罠)、山の形状、積雪の不安定性、天候(風、気温、降雪など)ハザードをおおまかに評価する。
10:30  講習地着 傾斜計で斜度測定 積雪4m以上
      積雪観察のためピット作成
      積雪層を調べる
              積雪層断面の温度測定(表層から積雪の内部温度)
      積雪の硬度の評価(ハンドハードネステスト)簡易硬度測定
    (F:こぶし、4F:4本指、1F:1本指、P:鉛筆、K:ナイフ、I:氷板)
    (プラスチックカードでも雪の硬さが簡易的にわかる)
      ルーペで雪の結晶観察、雪質と粒径の評価
     CTとECTの試験で弱層の位置と強度を推測
14:00 ビーコンの基礎講習
          ビーコンの電波特性、、ビーコンでの宝探し 
15:10 栂の森駅(上駅)から栂池高原駅(下駅)へ下山開始
16:00 宿泊の鷲の屋着

 

第2日目 1月16日(日)
 8:00  宿泊した鷲の屋を出て 第2駐車場に移動
 8:10  わかん、スノーシュー、スキーを装着
     講習地の雪原着
 8:20  プローブ(ゾンデ棒)の基本的な出し方、収納、持ち方、刺し方
     スパイラル、スポット、ポジション、ライン(25cm 2点プローブ)
 9:00  掘り出し テキストではⅤ字コンベアベルト法で先端1名だったが、今回の講習では先端2名の掘り出し方法となった。
10:00 雪崩遭難者捜索訓練(エアーポートアプローチ)
     雪崩で埋没しやすい場所 デブリの末端、傾斜が緩くなる場所、岩や木立ちの下部、雪崩の曲がる場所
     下流に向けてビーコンシグナル捜索  ファイン~クロス 
     複数埋没捜索 (マーキング機能付きのみ)
12:30 シナリオトレーニング
     雪崩埋没者(複数)捜索訓練 (雪崩救助要請があった場合、各自がどのような動きをすれば良いのか)
13:30 質疑応答、講評、反省会
14:00 講習修了、現場で解散

 

感想・雑記
 今回はリーダーを育てる研修である。『昔から可愛い子には旅をさせろ』と言う諺があるが他人の飯を食べてくるのも教育である。古くから現場で鍛える考え方が一般的であったが、最近では現場で指導者できる優秀な人材が少なくなったと感じる。クラブでも新しいリーダーを育てるため、優秀な指導者の下で講習を受させることが必要と思う。今回は4人の優秀な指導者の下で少人数での研修できたことは有意義であった。
 教えていただいたことを『何度も繰り返して自分のものにして、他の人に教えることができるようになることが肝要と思う』 人に教えることは難しい、よく勉強して理解しないと教えれない。今後のクラブ山行で安全な山行ができるように研修内容を少しでも伝えていきたい。
 伊吹山で1月4日の午後1時頃6合目から200m登った辺りで、斜面が幅約50m、長さ100mにわたり崩れた報道があった。4人巻き込まれ、3人は自力脱出、1人頭に負傷(意識あり命に別条なし)彦根地方気象台が当時、米原市に雪崩注意報を出していた。今までクラブでも何度も訓練で訪れた地点でもある。
 今回の講師の方からは今まで無かったからが危ない。一番の原因は人の入山による積雪への影響が大きいのではないかとのことであった。クラブとして検証が必要ではないか。 

 その他には、クラブの古いビーコンは複数遭難者を捜索できない。誤差があり新型で1mのところが0.5mになっていた。(遭難用には使えるが、捜索用には難しい) 
 スコップは取ってが短くなるものが良い。集団で急いで掘り出す場合スコップ同士が当たる。(クラブのスコップは短くならない)
 プローブ(ゾンデ棒)は目盛りの付いたものが良い。(深さをを調べることができる)
                         (五十川、可児、河津、古谷の報告より) 

 

                            (写真提供 古谷さん)

 

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猿ヶ馬場(1875m)(2021.3.27)

2021-03-30 | 自主山行

自主山行報告

2021年3月27日(土)   天候 晴れ   参加者 12名

CL 松尾Cさん

感想、雑記 
 青葉30山完登まであと少しになったMさんの為計画された猿ヶ馬場山に、未踏破の8名を含めて12名参加、今日は、雲一つない晴天で絶好な登山日和です。
 駐車場から歩いて、「であい橋」を渡り白川郷の集落を直進して白川八幡神社の横の林道を進み、林道最終手前から山に入る。日本三百名山だが案内板もテープも無い、冬季限定の藪山だから標識はないのか?でも人気の山なので踏み跡だらけである。雪は締まって固く滑るため途中でアイゼンを付けて登る。
 標高差約600m直登して8:00林道に出る。林道を約400m進むと谷コース、尾根コースの分岐があり、分かりやすい尾根コースを登る。ここからも標高差約500m急登、足が攣る人、ゆっくり登る人、少し差が出るため待ちながら広いブナ林ゆっくり登る。積雪は2m位ある。右側に真っ白な雪山が繋がっている、三方岩岳~野谷荘司山~妙法山~白山に続く稜線である。
 10:00~10:20帰雲山 全員元気に登頂。ここから猿ヶ馬場山までは少し下って標高差約400mの登りだが、距離が2km位あり中々着かない。シラビソ平では、シラビソの緑が雪に映えて美しい。途中展望が開け、真白な白山がドーンと見え思わず歓声が上る。強健な登山者も「今年一番の白山」と言ってみえるのが聞こえた。ラッキーです。
 猿ヶ馬場山11:20~12:10 全員元気に登頂。休憩12:50まで
 頂上からは北アルプスの長い稜線が見える、御嶽、乗鞍、穂高、黒部五郎、薬師、立山連山、剣岳・・・白山方面は、別山、白山、笈ヶ岳、大笠山、人形山、籾糠山、金剛銅山・・・名だたる山々繋がっている。青空と雪山、最高の景色に出会えた。大パノラマを満喫しながら頂上でゆっくり過ごす。
 下山は、帰雲山~小屋のある辺りまでは歩きやすく楽しめたが、そこから先は想像以上の急斜面となり、至る所に大きな踏み抜きがあり、雪も緩んで滑り歩きにくく、大変苦労した。全員揃うまで待ちながらの下山で少し時間がかかったが、参加者全員が無事に下山できて、大成功の登山でした。歩行距離約18km 累計標高差1595m
 猿ヶ馬場山、今日も「登れたことに心から感謝する」山行となりました。
                               (記録担当 清水さんの記録より)

コースタイム
中濃総合庁舎西P3:30==美濃IC==荘川IC==白川郷P5:30・・白川八幡神社・・林道登山口6:00・・帰雲山10:00~10:20・・猿ヶ馬場山11:20~12:50・・帰雲山下トラバース13:35・・林道登山口16:20・・駐車場16:50(解散)==中濃総合庁舎西P18:20

 

                           (写真提供 松田Nさん・古谷さん)

 

                        (GPS軌跡提供 多賀さん)

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蝶ヶ岳~常念岳(2020.7.31~8.1)

2020-08-23 | 自主山行

自主山行報告

2020年7月31日(金)~8月1日(土)  天候 曇り時々晴れ

参加者 : 蝶ヶ岳日帰り   8名
      蝶ヶ岳~常念岳  5名   合計13名

CL 佐藤Yさん

蝶ヶ岳日帰り(7月31日) 記録 
 3:00 若草プラザ出発 4:40駒ケ岳SAにて10分間休憩。この時点ではまだ雨は残っていた。スマホで雨雲の位置を確認するリーダー。
 午後から天気は回復、天気予報を信じ車は進む。5:30辺りだったか空を見上げると灰色の雲の間から青空が見え隠れするではないか。5:35安曇野インターを降りる。ついに太陽が顔を出す。
 6:06三股駐車場に到着。既に20台位の車があった。和泉、名古屋、広島、群馬などのナンバーの車が並ぶ。岐阜ナンバー3台が加わる。
 本来ならバスでの到着であった。長距離運転をして下さった方々に感謝申し上げます。
 Aコース「蝶ヶ岳~蝶槍ピストン」B コース「蝶ヶ岳~常念岳縦走」蝶が岳ヒュッテに宿泊しての山行の予定であったが、7月度例会において天気の心配もあったが何よりもコロナの感染が再び拡大の様相を呈している、この時期の山小屋泊を危惧する意見があり、中止の決定がなされ、転進となったものである。
 7/31(金)「蝶ヶ岳日帰り」同7/31(金)「蝶ヶ岳~常念岳縦走」8/2(日)人形山日帰りが新たに計画された。
 蝶ヶ岳日帰り参加8名、縦走参加5名、人形山参加5名が決定した。 6:30駐車場出発 6:40登山者カード提出 夏山常駐パトロール隊の方に体温測定を求められ従う。簡単な説明を聞いた後6:50登山道に足を踏み入れる。皆クリアーしたが、そうでない者がいたら?
 7:14「力水」通過 7:22「ゴジラにみえる木」到着、石がいい仕事をしている。 目元には草が生え、まるで睫毛のよう。愁いを含んだ瞳のゴジラ。8:35「まめうち平」
 到着。先行していた縦走組精鋭5名と落ち合う。予定より早い到着だ。9:30頃「蝶沢」手前付近から常念岳が雄姿を見せ始める。この分なら山頂で槍、穂高の展望も望めるかもしれない。2140m地点「蝶沢」通過、滑らないように慎重に渡る。
 11:40大滝山との分岐を過ぎると『お花畑が広がる蝶が岳山頂付近は北アルプスでも有数のお花畑が広がっている事で定評がある』信州・com 期待を裏切らない光景が眼前に現れた。圧巻である。
 クルマユリ、深山キンポウゲ、コイワカガミ、ヨツバシオガマ、キヌガサソウ、キバナシャクナゲなどが咲き誇っている。ここに至るまでの登山道でも数多くの花々が出迎えてくれた。ゴゼンタチバナ、カラマツソウの群生など。
 12:05蝶ヶ岳山頂到着。先行していた精鋭組とハイタッチ、登頂の喜びを分かち合う。山頂は広々としており解放感いっぱい。登山中は心地よく感じていた風も山頂ではやはり寒く感じる。防寒着で調整。
 待望の槍、穂高の展望は頭隠して尻隠さずという表現はふさわしくないか?あまり機嫌が良くなかったと記すべきか?それでも相変わらず常念岳は優しく微笑んでいた。明日は精鋭組が登るのだから「よろしく」だ。機嫌を直してくれるのを期待しつつ昼食を済ませ
 13:10下山開始。精鋭組ともここでお別れ。槍が一瞬顔を見せてくれたような気がするが心の眼が見ただけかもしれない。15:30「まめうち平」予定より少し遅い。
 16:52下山者カード提出17:10駐車場 に戻って来た。
 登山日前夜は合羽着用も覚悟していた。蝶ヶ岳日帰りということは結構ハードなものになるのではないか不安も感じていたが、どちらも杞憂に終わった。登山前半は雲も多く標高の高い所からのスタートだったためか涼しく、想像していた、汗はかかなかった。「暑い」というような声は聞かなかったように思う。
 登山道は随所に木製階段が設けられており助かったが嬉しくはなかった。計画書の山の特徴に「急登はないが距離は長い」とあったが」長い距離も数多くの美しい花々に出会え、苦にならなかった人も多かったのでは?歩数計は32,570歩を示していた。コロナウイルスと長梅雨に翻弄された今回の山行も全員の無事下山が叶った。
 17:25駐車場を離れ、梓川SAにて2台の車は合流、休憩し18:30解散した。 リーダー、諸役の皆様お世話になりました。ありがとうございました。
 今回出会った花たちは他にも コケモモ、ギンリョウソウ、イワツメ草、ウサギギク、ヤマアジサイ、ハクサンフウロ、セリバシオガマ、ツリフネソウ?トリアシショウマ????。だんだん怪しくなってきたのでこれにて終了。
 8/1 関東甲信、東海地方に梅雨明け宣言が出された。
                                   (記録担当 安藤Kさんの報告より)

コースタイム
若草プラザ3;00=駒ケ岳SA4:40~4:50=三股駐車場6:06~6:30=登山口6:50=まめうち平8:35=蝶沢9:30=大滝山分岐11:40=蝶ヶ岳12:05~13:10=まめうち平15:30=三股駐車場17:10~17:25
=梓川SA18:15~18:30解散

 

 

蝶ヶ岳~常念岳(7月31日~8月1日) 感想・雑記
【1日目】
 雨の降る若草プラザ駐車場に集合し3台の車に分乗、蝶ヶ岳ピストン組8名、常念岳へ縦走組5名が出発。雨の中、中央自動車を走り安曇野IC出るころには、雨は止んでいた。
 蝶ヶ岳登山口三俣駐車場到着。ピストン組を見送りゆっくり装備を整え救助隊員による検温後、登山スタート。本沢に掛かる橋を渡り樹林帯を進む。常念岳への分岐を右に過ぎると、木ゴジラに遭遇!面白かった。
 まめうち平で休憩後、しばらく緩やかな登山道を行った。青空の下に常念岳を望み、水量豊富な蝶沢を過ぎると階段の登りが延々と続いていた。ほとほと階段に飽きたころ、大滝山への分岐お花畑に到着。お花畑を眺めつつおやつタイム。その後、程なく山頂に到着。
 お目当ての穂高連邦から槍への稜線は雲を纏っていた。それでも、涸沢、槍沢、ザイティングラート、赤い屋根の涸沢ヒュッテが臨め、会話が弾んだ。
 昼食を終えたころ、ピストン組が到着。全員で記念撮影。縦走組五人はピストン組と別れてヒュッテへチェックイン。検温を済ませてお部屋へ。部屋は2畳ずつを壁で仕切り、大きな窓付きのカプセルホテルの様な作り。コロナ対策がされている快適な部屋の窓から星空を眺めつつ就眠。
【2日目】
 夜明け前、東の空に明けの明星が輝いていた。西には梓川を隔てて穂高のシルエットが美しく、雲一つない。ヘッデンの明かりを頼りに、蝶槍を目指す。太陽が登り、穂高連邦の美しすぎるモルゲンロートに感動。
 北鎌尾根のギザギザ岩稜の先にツクンと槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、キレット、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、北尾根のナイフエッジの尾根、そして、明神岳。北アルプスの主役が鎮座しており、その姿を思い思いにカメラに納めた。
 蝶槍から常念岳へ向かう途中、急坂を下り樹林帯のコルの先に目にした、青空とダケカンバが映る池塘池が神秘的であった。2592mピークへの登りはお花畑が広がっており、オタカラコウ、メタカラコウ、ニッコウキスゲを愛でつつ、この気持ちの良いピークで朝食をとることにした。
 その後、ハイマツ帯をぬけ、いよいよ常念岳への岩稜帯の登りが始まるも、山頂は見えているがなかなか手強い。山頂へのゴールがみえたところで、男性に先頭を譲ると二人は駆け上がって行き、一方、女性三人はカタツムリの如く這うように山頂へ。
 祠のある山頂正面で記念撮影。正面に槍ヶ岳、遠くに富士山、南アルプスの山並み360度の大パノラマが広がっていた。山頂から下ったところでゆっくりと休憩をしていると、霧が出て視界が悪くなってきた。そんな中、下山の途中で雷鳥の親子に遭遇。やはり視界の良くないときに出会うのが雷鳥である。
 濃霧の中、常念小屋の赤い屋根が突然現れた。やれやれ、お疲れさま。小屋の周りは人が多い。テント場もにぎわっていた。CL佐藤さんが、下山口の一の沢へ迎えのタクシーの予約を入れる。13:45無事に一の沢へ下山。迎えのタクシーで三俣駐車場へ向かい、温泉で汗を流し帰路に着いた。
 今年の夏山は、新型コロナウイルスと長引く梅雨と大雨の影響が大きく、リーダーのご苦労を思うと頭が下がります。中止とした蝶ヶ岳、常念岳。
CLの、計らいでの自主山行。感謝いたします。皆さまお疲れ様でした。
                                   (記録担当 泉谷Kさんの報告より)

コースタイム
1日目 7月31日
若草プラザ3:00=富加関IC=安曇野IC=三股駐車場6:00~6:40・・登山口6:50・・ゴジラ7:25・・まめうち平8:25・・蝶ヶ岳11:20・・蝶ヶ岳ヒュッテ 泊 
2日目 8月1日
蝶ヶ岳ヒュッテ4:30・・蝶槍5:30・・2592P6:30・・常念岳8:55~9:30・・常念小屋10:30・・一の沢登山口13:45

 

                                      (写真提供 五十川さん)

                                  (地図提供 古谷さん)

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池田山  (2020.3.28)

2020-04-06 | 自主山行

準クラブ山行報告

2020年3月28日(土)   天候 曇り   参加者 22名 

 

CL 木村さん

 朝6時 家を出る頃パラパラと雨が残る空を見上げながら荷物を積み込み出発、窓を少し開けた車内ではマスクを着用してコロナ対策、関市役所に集合する頃には一部青空も見え始め、まずまずの天気となりました。アルコールスプレーを準備して皆さんの手にシュッシュ💨、健康管理に鉄壁の布陣で臨むFさん。
 定刻の7時に市役所を出てSさんの指示の元 長良川左岸を西へ、大縄場大橋を渡り池田温泉 道の駅で集合の後、登山口へと車両移動。諸般の大人の事情が重なり霞間ケ渓登山口から大津谷登山口に変更となり皆さん支度を始めます。健脚のSLさんとHさんは霞間ケ渓登山口からのアプローチとなりました。
 駐車場で、体験山行のIさんの紹介が有り、Nさんの指揮で入念なストレッチ。
 いよいよ山行スタート、この辺りには「願成寺西墳之越古墳群」が揖斐茶の茶畑の中に整然と美しい佇まいを見せています。
 8:57大津谷登山口標識を過ぎ、獣避けの柵の施錠を確認して通過し、間伐の行き届いた杉木立の登りで足慣らし、200m地点で服装を整え水分補給、更に急登のつづれ織りを進みます。
 9:30暑くなってきたCLさん恒例の体温調節、決して〝腹芸〟などではないです。
370mで両班共に小休憩、脇にはツツジ科の馬酔木(あせび)の白く小さな鈴状の花が咲いていました。この〝あせび〟見た目によらず有毒植物のようなので気を付けたいと思います。近くの山桜の花びらは早くも散り始めて居るものも有りました。
 513m四等三角点を通過、第2班は小休止して地図を確認、此処ではマツブサ科の樒(シキミ)の薄緑色の花が見頃でした、この〝しきみ〟花には全く匂いが無いのですね、初めて知りました。 鉄塔巡視路階段の急登を、息を整えながら登ります。急登が終わり林道に出るとモクレン科の田虫葉(タムシバ)の白い蕾が芳香を放って居ました。
 別ルートからアプローチのSLさんとHさんは、登山道合流地点に先に着いていたのですが、我々の到着を待ちきれずに60m程下って迎えに来られました。
 800m登山道の合流地点で両班ともおやつ休憩を取り、11:15電波塔を出発、茶屋 森の駅にて入山料200円をキッチリと納めて通過します。峠の西側は眺望が良いはずなのですが、伊吹山は生憎 厚い雲の中でした。
 12:00池田山山頂923.7mに到着、二等三角点にタッチして「寒いから はよ早よっ」と記念撮影。展望台東側の眺めは絶景でしたが、御嶽山や乗鞍岳は雲の中で拝めません。吹き付ける北風を避けて東斜面で昼食を摂り、12:50帰路へ。途中のパラグライダー離陸場からの眺望は素晴らしかった。
 散策に行っていたCLさんとIさんを待って13:45焼石神社通過、途中の東屋で全員の整列を確認、14:00改めて下山を開始、15:25霞間ケ渓登山口駐車場で満開の桜を愛でて、体験山行のIさんの感想が有り、CLさんの挨拶で解散となりました。
 高低差800m超えの池田山周回コースはなかなか登り応えが有りました、コロナ都合により温泉に入れないのは心残りでは有りますが、雨と雨の合間を上手に縫って、桜と新緑の季節を迎える爽やかな山行が楽しめた事はひとえに、計画・準備をされましたCLさんの強運のおかげと感謝致します。諸役の皆様、参加された皆様お疲れ様でした。
                                   (記録担当 園原さんの報告より)

コースタイム
関7:00==池田温泉 道の駅駐車場8:10==大津谷公園駐車場8:30・・・大津谷登山口8:57・・・電波塔出発11:15・・・池田山山頂12:00~12:50・・・焼石神社13:45・・・東屋14:00・・・霞間ケ渓登山口へ下山し解散15:25==関16:40

 

                                      (写真提供 三輪さん)

                               (地図提供 古谷さん)

 

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三森山-水晶山 2020.1.11(土)

2020-01-18 | 自主山行

自主山行

2020年1月11日(土)   天候 晴れ   参加者 21名

CL 須田Kさん

 12月例会地図読み勉強の実践として、公開自主山行が計画された。当初1月12日の予定日であったが、天候不順が予想されたため、1月11日に実施された。当初の参加予定者は、27名であったが、日程変更に伴い21名の参加者となった。
 2020年の最初の満月を車窓から眺めながら、関市役所を出発、阿木川ダムでトイレ休憩、順調に車を進め、岩村ダム駐車場に到着した。
 
車を降りると東濃の底冷えの寒さに震えながら、登山の準備をする。各自登山の準備が完了し、体操担当のデビューを古谷さんの号令の下ストレッチを行い、須田さんの指導による地図とコンパスで位置確認した後、3班に分かれ、8時45分登山開始した。
 
12月例会地図読み勉強では、岩村城址から水晶山を経て三森山に至るルート水晶山から三森山へのコースの工程表であったが、実践の今回は、逆のコースを辿り、水晶山登山口から岩村城跡や城下町散策の楽しみを胸に予定より15分早く登山をスタートする。
 岩村ダム駐車場からの林道を歩き始めて直ぐに三森山登山口を発見、そこには「参道入口」の道標があり鳥居を潜り参道に入る。
 山道は、「四駆の軽自動車が通れる程の広さがある」と冗談が出るくらいの幅広く歩き易い道であった。登山道には、木のネームプレートが多く掲げられ、なかには誤ったネームプレートが置かれた箇所もあった。
 
三森山の由来は「三つの盛りがある山」で、天照大神が出産されたときに胞衣を切断した鎌をご神体とする三森神社、奥ノ院、帝釈梵天がそれぞれ別のピークに祀られている信仰の山である。三森神社までの登山道には、多くの観音が祭られて、土壌侵食により今にも崩れそうなもの、手水鉢の横に祭られたものなどがあった。後に道標により観音の数が三十三観音であることを知る。
 
また、「七本松(松並木十株が続く)」のプレートの脇には、寂しそうに生き延びている1本の松、サクラとヒメコマツとアカマツの重なる根、恐竜や麒麟の足のような奇妙な形をした木などが点在し登山を楽しましてくれた。
 
そろそろ小休憩の場所を探していた矢先、整備された階段の先に工事中の林道に出た。林道脇の広いスペースで水分補給や服の調整などをし、再び登山道へ進んだ。林道の方に進むとの提案が出たが、登山道を進むと直ぐに工事中の林道が行き止まりであることが分かり、登山道を進んだことが正しいかったと冗談話をしていると、三森神社の鳥居に到着した。
 
9時42分鳥居を潜って三森神社に参拝、無事の登山を祈願し、その先の眺望台地に到着した。この展望台からは、三河湾、御在所山、伊吹山、白山連峰、御嶽山、乗鞍岳、眼下には日本一の農村風景を言われる岩村町富田地区を眺めることができ、この先の水晶山の方角を確認した。ここで、小休憩を取り、この絶景を背景に集合写真を撮る。地図とコンパスで地図読みをした後、次の三森山山頂を目指し出発する。
 
途中の奥ノ院、釈梵天には立ち寄らず、暫くすると山道脇にイワカガミを発見、更に進むと山道の両側や大群落があり見頃標識(4月下旬下~5月上旬)が見て、春の再登山に夢が膨らませる。暫くすると「上矢作風車」の標識があり、風力発電の風車を展望、「合体木」の標識の横には、ヒメコマツとコナラの絡み合った合体木を発見し、見ごたえのある登山道だと感動する。
 
登山開始から1時間余り、漸く本日最高地点の三森山山頂(1,100.3m)に登頂、能郷白山を眺望し、登頂記名をした。
 
山行計画では、三森山山頂での昼食を予定していたが、予定より早い到着であったことと、全員が昼食できるスペースの確保ができないほど狭いことから、昼食場所の変更をする。
 
三森山山頂を過ぎると、「この先 急傾斜 きけん」の標識があり、急傾斜のアップダウンや長い痩せ尾根の緊張感の連続で、スピードダウン、エネルギーを消耗し空腹を感じながら、図根三角点(地籍調査のための三角点)を通過、昼食場所を探し更に進む。
 
笹の群生や平坦な道のりを歩き鈴ケ根尾根に到着した。そこは、北風を避け日差しのある広いスペース、御嶽山、白山連峰などを眺望でき、付近に仮トイレのある絶好な場所。絶景を眺め、手作りの漬物、お菓子やおかずを交換しながら昼食した後、集合写真を撮った。
 
その後、水晶山山頂を目指す途中、分岐点で道標や地図読み確認を怠ったため、岩村ダムへ向かうハプニング、低山の道迷い遭難の文字が過り、地図読みの大切さを実感する。水晶山四等三角点、分岐(水晶山と岩村ダム)を通過し、12時43分、水晶山山頂(958m)に到着、展望のない山頂であった。
 
水晶山山頂で、車の運転者の5名と分かれた。その5名は、分岐(水晶山と岩村ダム)まで戻り、急傾斜のコースから30分程で岩村ダム駐車場に下山し、岩村コミュニティセンターに車を移動する。
 
他のメンバーは、水晶山山頂から水晶四等三角点を見落としたものの、水晶山登山口へ、スタートから5時間かけ全員無事に岩村城跡まで下山する。そこで、全員トイレを済まし城下町へ進む。先に到着した5名の運転者と合流し、城下町を散策。酒屋で試飲、菓子屋で名物の蒸しカステラを試食、みたらし団子のような小さい五平餅団子を食べ、家族へのお土産を購入など堪能して岩村コミュニティセンターに到着した。
 
CLさんの挨拶後、現地解散した。
 
素晴らしい景色、イワカガミの群生、ピイチクと鳴く鳥の囀り、点在するタヌキのトイレなど変化のある楽しいコースを堪能し、分岐点で方向確認の地図読みの実践をすることができ、全員が無事に実り多い登頂であった。
 
ご尽力頂きましたCLさん、諸役の皆様ありがとうございました。参加された皆様、お疲れ様でした。
                                (記録担当 村井さんの報告より)

コースタイム
関6:55==富加関IC7:07==恵那IC7:45==阿木川ダム(トイレ)7:57~8:08==岩村ダム駐車場8:20~8:43・・・三森山登山口8:45・・・三森神社9:42・・・眺望台地9:43~9:54・・・三森山山頂・点名:富田三等三角点10:23~10:25・・・図根三角点11:08・・・鈴ケ根展望所11:21~12:00・・・点名:水晶山四等三角点12:20・・・分岐12:32(水晶山と岩村ダム)・・・水晶山山頂12:43・・・点名:水晶四等三角点13:10・・・分岐13:20・・・水晶山登山口13:40・・・岩村城跡13:50~14:03・・・岩村資料館14:25・・・岩村城下町14:30~15:10・・・岩村コミュニティセンター15:20(現地解散)

 

                         (写真提供 古谷さん) 

                                    (地図提供 古谷さん)

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