みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

白馬大池(泊)~白馬岳~大雪渓

2019-08-10 | クラブ山行

クラブ報告

2019年8月3日(土)~4日(日)1泊2日   天候 晴れ   参加者 22名 

 

CL 佐藤Yさん

 猛暑日が全国的に続く。岐阜県の市が全国ベスト10の上位を占めるのはいつものこととなって驚かない。が、最近は美濃市が上位に躍り出た。「みのハイキングクラブ」と言うとあの美濃市ですねと言われるようになってしまった。あ~ぁ、この暑さから逃げ出したい。そんな時は、登ってしまえばあとは涼しい3000m級の山に行くことだ。
 
8/3 ほぼ定刻に出発。頂上は標高2932m、池あり、雪渓あり、お花畑ありの山行で楽しみだ。バスは綺麗で補助席なし、リクライニング付きシート、定員25名レンタカーだ。補助席が無いのは長距離では助かると満足感に浸っていたら、バスガイドさんかと間違えそうな美声が飛び込んできた。CLの佐藤さんの挨拶だった。駒ヶ根SAを過ぎる頃は7時、バス内で朝食をとる。道の駅白馬では全員登山靴に履き替えた。鷲見さんはエネルギー源となるバナナをいつものように配られる。園原さんは持参した袋に入っている10個ほどの生ピーマンを種ごとパクパクと食べていた。その光景に周囲は皆驚いた。
 栂池高原駐車場は夏山シーズンの土曜日とあってか、満車に近かった。登山届を出し、ゴンドラとロープウエイを乗り継いで、栂池自然園駅に到着。空気は爽やか。ここ標高1829mからが登山開始である。樹林の中を登るが、風が無いためか、次第に汗が頬を伝わるようになる。銀嶺水という小さな湧き水があり、つい立ち寄ってしまう。
 小さな残雪を登り終えると広い湿原の天狗原に到着した。水芭蕉の葉が80cmほどにもなっている。涼風が汗を拭ってくれる。木道が作られ、ベンチもある。ここで昼食となった。
 乗鞍岳直下は大きな石がごろごろとあり、難儀だった。雪渓を直登気味に登ると大きなケルンのある乗鞍岳頂上2436mに到着した。眼下にはコバルトブルーの白馬大池や、赤い屋根の白馬大池山荘、色とりどりのテント群が見える。宿泊の小屋までもう直ぐである。
 白馬大池山荘に14:00着いてから夕食17:45までたっぷりと時間がある。小屋前に陣取り、冷えたビールで乾杯だ。2次会は白ワイン、赤ワイン、焼酎、それにつまみと多彩で、重いのに持ち上げられた会員に感謝していただいた。「こんな風景を見ながら酒飲めるなんて最高!」は今回初めて宿泊山行に参加されたYさんの弁だ。所狭しと張られた数多くのテントからは焼き肉の良い匂いが漂ってくる。と思いきや、差し入れがあった。松本山岳会所属で単独山行のNさんからである。勿論、我々は飛び入りを温かく迎入れ、その後はNさんが入っての宴会となった。話があっちに行ったりこっちに来たり、好き勝手なことを言っては笑いの時間となった。ハイキングクラブと名は付いているが、メンバーの目指すところは多彩でNさんも驚いていた。確かに名の通りハイキングから薮山、三角点のある山、岩登り、沢登り、雪山、アイスクライミング、岐阜百山、日本百名山から三百名山、ヨーロッパアルプスなど海外の山、さらに史跡巡りと分野が豊富である。目指すところを問わないこの寛大さが、みのハイクの良さと言える。
 
8/4 白馬岳頂上の日の出を見ようと4:00に小屋を出る。星が輝いている。寒くはない。船越ノ頭で真っ赤な日の出を拝み、カメラのシャッターを切る。モルゲンロート(朝焼け)に染まる白馬三山も綺麗だ。小蓮華山2766mでは朝食弁当を広げた。三国境2751mを過ぎた斜面にはコマクサの群落が見られた。小さくても凛として美しい。
 白馬岳頂上には7:35到着。人気の山とあって、早い時間帯ではあったが、多くに登山者で賑わっていた。山頂は東側が断崖絶壁で切れ落ちており、眼下には白馬大雪渓を登る登山者がまさに蟻の行列のように見える。
 白馬山荘からの下山の醍醐味の一つはお花畑だ。紫、黄、白などの花が沢沿いに一面咲いている。雪渓から吹き上がる涼風が気持ち良い。花の中で寝そべっていたい気分だ。小さい頃、田んぼのれんげの中で大の字になって雲を眺めていたことを思い出す。
 雪渓の上部で軽アイゼンを装着する。落ちてきた岩が雪渓のあちこちに見られる。ヘルメット装着のメンバーの用意周到ぶりに頭が下がる。三大雪渓の1つの白馬大雪渓を気持ち良く下る。下界の猛暑とは程遠い涼しさで、寒く感じる人もいるかもしれない。1時間ほどで今回のイベントの1つ、大雪渓の歩行は終わった。あとは白馬尻小屋、猿倉で冷えたビールを飲むだけである。そしてみみずくの湯で汗を流して完となる。
 今回は、湿原、ゴロゴロの石、残雪、池、花、稜線歩き、展望、お花畑、大雪渓と変化に富んだ魅力のコースだった。良き日に計画してくださったCLをはじめ、諸係の皆さん、メンバー諸氏の方々、ありがとうございました。     

出会った花の一部(多すぎて書けず)
桃、橙、黄系・・・コマクサ、クルマユリ、ミヤマキンポウゲ、イワベンケイ、ナデシコ
青、紫系・・・チシマギキョウ、ミヤマオダマキ、ウルップソウ(花は終わり)、ハクサンフウロ、イブキジャコウソウ、テガタチドリ、
白系・・・チングルマ、ハクサンイチゲ、シコタンソウ、イワオウギ 、ミネウスユキソウ、タカネヤハズハハコ
                         (記録担当 多賀さんの報告より)

 

コースタイム
(1日目8/3)関5:15==富加関IC==駒ヶ根SA7:10==安曇野IC==道の駅白馬(登山靴に履き替え)9:00~9:15==栂池高原駐車場9:30・・・栂池パノラマウエイ(ゴンドラリフト、ロープウエイ)9:40・・・栂池自然園10:20~10:35・・・銀嶺水11:20・・・天狗原(昼食)11:55~12:15・・・乗鞍岳13:25・・・白馬大池山荘(泊)14:00

(2日目8/4)白馬大池山荘4:00・・・船越ノ頭(日の出)4:45~5:00・・・小蓮華山(朝食)

5:50~6:25・・・三国境6:50・・・白馬岳7:35~8:00・・・白馬山荘8:20~8:30・・・白馬岳頂上宿舎8:50・・・避難小屋9:30・・・葱平岩室跡10:15・・雪渓上部(軽アイゼン装着)10:30~10:40・・・雪渓下部(アイゼン脱着)11:45・・・白馬尻小屋(昼食)12:00~12:30・・・猿倉13:20~14:00==みみずくの湯14:30~15:30==安曇野IC==梓川SA休憩16:50~17:05==恵那SA休憩18:50~19:00==(瑞浪~土岐事故車渋滞)==関21:00



                                                  (写真提供 五十川さん・前田さん)


花々(白馬大池~白馬岳~大雪渓)

                                           (写真提供 五十川さん・前田さん)

 

 

                                 (地図提供 GPS地図 前田さん 作成 古谷さん)

 


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (白馬岳)
2020-02-07 16:40:21
白馬岳
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Unknown (扇三嶋神社)
2020-02-07 16:40:42
竹下明希
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Unknown (蒲池静恵)
2020-02-07 16:40:56
平井佳織
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Unknown (岡村いずみ)
2020-02-07 16:41:13
開田裕治
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Unknown (秋庭伶香)
2020-02-07 16:41:46
新木さくら
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