みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

木曽駒ヶ岳・三ノ沢岳

2017-09-14 | クラブ山行

クラブ報告

2017年9月10日(日)~11日(月)     参加者 21名

     

 CL 渡辺 Aさん
第1日目 9月10日(日) 晴れ
 昨年は雨で中止になった山。雨の心配もなく皆さん早くからお出まし、出発の5:00は車の中で確認した。今年初の山小屋泊まりの山行で、それぞれ皆さん緊張したのか3人のドタキャンがあった。
菅の台バスセンター(850m)に着く 大勢の人で混んでいた。団体予約がしてあるのでバスに乗り込み、しらび平駅(1.762m)から、ロープウエイに乗り千畳敷駅(2.162m)に着く。
トイレに行ったり、少し食べたり、ストレッチで高度に体を慣れさせる。
青空に千畳敷きカールが綺麗に見える。
駒ガ根神社で2日間の無事をお願いしてA班から登って行く。まだ少し高山植物は残っていた。左手に宝剣岳が見え時折人が立っているのが見えた。八丁坂の急斜面をジグザグに登る、今日は日曜日だから小学生も多い。
アキノキリンソウ、トリカブト、チングルマは花柱が可愛くたなびいている。
アルミ製の階段と鉄製の手すりが出てくると乗越浄土が近くなり嬉しい。
平坦な乗越浄土に着く、右には後から登ろうとする伊那前岳方面ガスで見え隠れしている。宝剣山荘まで行き休憩となる。トイレを借り先に支払を済ませ、食堂の隅に不要な物を置き、まず中岳を目指し岩に登りバンザイ。いったん下り最後の登り木曽駒ヶ岳に、初めての方に三角点をタッチしてもらう。先に集合写真を撮りランチとなる。
寒くも無く美味しいお弁当、それぞれいつもの様にいろんな物をいただく。
頂上からはガスがかかり眺望は残念でした。
下山にかかるとまだトウヤクリンドウ、コマクサが植生地帯に咲いていた。帰りは一端下り、宝剣岳の練習で右側から岩場を通り宝剣山荘に着く。
明日も通過するが宝剣岳に登ることになり、空身で全員で出かける事にした。
急な石ころの斜面を通り、いよいよ鎖の岩場必死で掴み三点確保の繰り返し15分位で頂上下の大きな岩場の神社にお参りした。岩の上に仁王立ちしたのはクラブでは2人だった。下山も慎重に足場を見て先輩の口添えを聞きながら新人さんは下りた。
小屋前で希望者のみ12人は伊那前岳に登る事になった。この山はここへ来るたび、一度は登りたい山だったので実現できた。伊那前岳は三角点もあり集合写真を撮り下山した。後組は冷えたビールで乾杯してたとか。
夕食は5:00だったので部屋で雑談などしていた。
夕食のメニューご飯、みそ汁お変わり自由、サラダ、ハムコロッケ、コンニャク、人参、油揚げなどの煮物、野沢菜の漬け物。食堂から夕焼けが綺麗に見えた、誰かが三ノ沢岳が綺麗に見えると言ったので、写真を撮りに外へ出たら寒くて1分と居られなかった。
6:00から食堂を借りて今日の反省会をした。その後飲んだりしていたが、消灯の8:30前には皆さん静かに寝入った。
 出会った高山植物 
チングルマ、アキノキリンソウ、トウヤクリンドウ、コマクサ、ハクサンボウフウ、イワツメクサなど
                      (記録担当 渡辺Aさんの報告より)

 コースタイム
わかくさプラザ5:00=阿智PA=駒ヶ根IC7:00=駐車場7:15~7:25・・・菅の台バスセンター7:25~7:35=しらび平着8:10~8:35=ロープウエイ駅着8:50~9:20・・・千畳敷・・・八丁坂分岐・・・乗越浄土10:04・・・宝剣山荘10:15~10:40・・・中岳・・・木曽駒ヶ岳頂上11:35~12:30・・・宝剣山荘13:05~13:27・・・宝剣岳13:45~13:55・・・宝剣山荘14:10・・・伊那前岳14:26~15:00・・・宝剣山荘へ下山15:20

           
                                                                                   (写真提供 渡辺Aさん、福田さん)

 

      

第2日目(三ノ沢分岐より) 9月11日(月) 曇り
やっとの思いで宝剣岳からの難所を乗り越え、三ノ沢岳分岐に到着した安堵による山行も終わった感と、朝からのガスと強い風で今後の景色も期待できないことから、このまま千畳敷駅へ降りると伝えられました。その時CLさんより今回の山行のメインは三ノ沢岳へ行くことであるのでこのまま行程を続けたいと言われ、SLさんからも時間もまだ7時であり危険な場所もないと意見もあり、結局行くグループ14人と帰るグループ5人に分かれることになりました。その際、記録をする人がいない状況となり、思わず引受けてしまい、ここからは私の雑記にて勘弁頂きたい。
 分岐を出発し相変わらずガスが発ちこめ、視界は30メートル何も見えません。晴れていれば目的地のピラミッドのような三ノ沢岳や中央アルプス南部の山々、遠くには御嶽山や乗鞍岳も望めるらしいが今日は残念ながら真っ白の世界が広がるだけでした。それでも宝剣越えの自信からか、ハイマツに囲まれた道を皆軽やかに下って行きました。アップダウンの続く尾根道を一時間程最低鞍部まで200mほど下ると、緩やかな登り坂を経て、徐々に急登となり岩場もありましたが順調に足を進めました。
 さらに1時間ほど登ると遭難者を悼んだケルンがあり、山頂までもう少し。登山道の傾斜が少し緩やかに感じたら、周辺にお花畑が現われました。チングルマ・ミヤマキキョウ・アキノキリンソウ・ハクサンイチゲ・シナノキンバイなどの高山植物が咲き「花の名山」として人気のある山だと感じましたが、時期としては少し遅く、できれば7月ごろに再び訪れたいものです。そして、出発から2時間半、2846.5m山頂に到着しました。
 残念ながらガスで展望はなく、笑顔で記念撮影。天候が悪くなりそうだったので少し休憩をとり下山開始となりました。復路は同じ道を戻りましたが、標高差200mの登り返しは大変長く感じられ、ひたすら歩き続け往路とほぼ同じ2時間半で分岐に到着しました。
ガスと強風で休憩も少しで切り上げ、極楽平へと稜線を歩いていると、眼下に千畳敷駅が見え、先に戻ったグループの手を振る姿に思わず笑顔、途中Oさんの出迎えもあり午後1時30分無事千畳敷駅に到着しました。
2日間で、中岳・木曽駒ケ岳・宝剣岳・伊那前岳・三ノ沢岳と五つの頂きに立て大変満足しています。また、初めての山小屋・岩峰越えと貴重な経験をしました。今回も先輩の方々の脚力・体力・気力に脱帽しました。参加された皆さまお疲れ様でした。ありがとうございました。
                             (記録担当 熊崎Yさんの報告より 

第2日目(三ノ沢岳分岐より)分班 千畳敷下山組
緊張の連続した宝剣岳を乗り越して三ノ沢岳分岐に到着しました。ここで今後の方針を協議しました。14人はそのまま三ノ沢岳に向かい、天候不良や体調不良、疲労の見られる7人は極楽平から千畳敷に下山することになりました
 三ノ沢組と分かれ稜線を進み、強い風を受けながらほんの一歩きで極楽平に到着です。後は千畳敷までの僅かな距離を下るだけなので、風をよけて山陰でまずはコーヒータイムです。緊張の糸もすでに切れ落ちていて、三ノ沢組を待つ長い時間が始まりました。不要になった嗜好品のおやつが出るは出るは、皆さん食料の余裕があります。もう一日位は泊まれる量です。宝剣岳の反省や、まだ行っていない山の話などをしていると時間の立つのも忘れそうになります。
 重い腰を上げジグザグに高度を下げていきます。山肌はすでに、秋を通り越し冬の装いです。やがて来る、長い雪の季節ももうすぐです。雪の下で力をたくわえ、やがて来る陽光の春を待ちます。風に揺れる「チングルマ」の群生が見事です。

  チングルマ 風にゆらゆら ほうけてる

白い清楚な花を付けていたのもつかの間、今は風車に変わり吹く風に揺らいでいます。花言葉は「可憐」なんです。花からきたと思うのですが私には風に揺れる穂が可憐に見えます。
今度見る機会があれば近くでじっくり見てみてください。チングルマは草では無く木なんです。折ってみることはできませんが立派な年輪があります。マッチ棒大になるのに何十年とかかるそうです。稚児車、珍車の別名もあります。
 短い下りも終わり千畳敷ホテルの屋根が見えて来ました。三ノ沢組が降りてくるまでまだまだ相当な時間があります。久しぶりに与えられた貴重な自由時間、何に使おうか迷いますが まずは一杯。
                            (記録担当 鷲見Mさんの報告より)
                      

               
                                                                                                  (写真提供 渡辺Aさん)

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岩登り講習会

2017-09-05 | クラブ山行

クラブ報告

2017年9月3日(日)  天候 晴れ
   
 
参加者 29名 みのハイク 8名・大垣労山 4名・可児 3名・岐阜ケルン 4名・多治見 3名 
        
瑞浪 3名・土岐 2名・中津川 1名  講師 1名  

          

CL 圓戸さん
県連遭難対策部主催の岩登講習会が各務原市の、伊木の森クライミングエリアにて開催されました。 今年の春先に開かれた、労山統一部会の講演会でお話をされた労山本部の遭難対策部長の提案もあり、今回の講習会は参加者2~3名に対して1名の講師をと言う事になりました。 当会にも出来るだけ多数の講師推薦依頼が有り技術と経験を考慮し、大島さん 山中さんに講師をお願いしました。
メイン講師も 愛知県連会長の森さんが勤められました。

(午前)
  森講師による 今日の講習手順の説明
  1、服装 ヘルメット ハーネス等の装着は完全であるか(お互いに指差確認をする)
  2、ロープとハーネスとの結び方:  シュリンゲのメインロープへの各結び方3種類  
    エイトノット2種類 及びグローブヒッチ ムンターヒッチ 
  3、アンカー構築技術:  セルフビレイの取り方 流動分散 独立分散
    ロープによる確保技術 支点の強度、構造、種類
  4、リーダー、 フォロワーのロープによる確保技術
  5、懸垂下降技術
 以上の項目に付き、実技を交え、間違いやすいところの指摘も有り詳細な説明があった。   

(午後)
  昼食休憩を挟み 4グループに別れ各2名の講師が付き、岩場で実地練習となった。 
 トップ セカンドを決め 2名にて、確保技術の練習: 
 トップをセカンドが確保器にて確保しながら登搬する トップがビレイポイントに着いたら
 自己確保し セカンドの登搬確保の準備をする。 準備が出来たら、セカンドが登る  
 セカンドが登り終えたところで、セカンドの自己確保。 終了点まで登ったとの想定でその
 地点から下降準備をしロープダウン、 懸垂下降にて降下する。  
 
開始点、終了点には各班の講師が待機し、各機器、ロープの装着に問題があればその都度指     
 導するという形式で 何度も練習をした。               

天候にも恵まれ 順調に運ばれましたが、皆さん熱心に練習され予定時間を1時間以上オーバーしました。 森林限界を越える高い山へ行くと、多少は岩場が出て来ます。安全に通過する為 岩への対処 簡単なロープワークは必要ではないかと思われます。
全員怪我もなく無事に終了しました。 最後に森講師から、山登りのベテランも慣れからの怪我、事故、遭難が多発しています。安全の再確認をお互いにお願いしますとの事でした。
参加の皆様 お疲れ様でした。
                           (記録担当圓戸さんの報告より)

 

  コースタイム
 現地駐車場(講師:8:00 参加者:8:30)->講習開始(9:00)
 ー>昼食(11:30)(12:10)->講習終了(16:20)
       (今回は人数により現地集合にしました。)

 

        
                                                                                        (写真提供 前田さん)

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