みのハイキングクラブ

友と山に登り、自然に親しみ、心身を健やかに、親睦を深めます。

蝶ヶ岳~常念岳(2020.7.31~8.1)

2020-08-23 | 自主山行

自主山行報告

2020年7月31日(金)~8月1日(土)  天候 曇り時々晴れ

参加者 : 蝶ヶ岳日帰り   8名
      蝶ヶ岳~常念岳  5名   合計13名

CL 佐藤Yさん

蝶ヶ岳日帰り(7月31日) 記録 
 3:00 若草プラザ出発 4:40駒ケ岳SAにて10分間休憩。この時点ではまだ雨は残っていた。スマホで雨雲の位置を確認するリーダー。
 午後から天気は回復、天気予報を信じ車は進む。5:30辺りだったか空を見上げると灰色の雲の間から青空が見え隠れするではないか。5:35安曇野インターを降りる。ついに太陽が顔を出す。
 6:06三股駐車場に到着。既に20台位の車があった。和泉、名古屋、広島、群馬などのナンバーの車が並ぶ。岐阜ナンバー3台が加わる。
 本来ならバスでの到着であった。長距離運転をして下さった方々に感謝申し上げます。
 Aコース「蝶ヶ岳~蝶槍ピストン」B コース「蝶ヶ岳~常念岳縦走」蝶が岳ヒュッテに宿泊しての山行の予定であったが、7月度例会において天気の心配もあったが何よりもコロナの感染が再び拡大の様相を呈している、この時期の山小屋泊を危惧する意見があり、中止の決定がなされ、転進となったものである。
 7/31(金)「蝶ヶ岳日帰り」同7/31(金)「蝶ヶ岳~常念岳縦走」8/2(日)人形山日帰りが新たに計画された。
 蝶ヶ岳日帰り参加8名、縦走参加5名、人形山参加5名が決定した。 6:30駐車場出発 6:40登山者カード提出 夏山常駐パトロール隊の方に体温測定を求められ従う。簡単な説明を聞いた後6:50登山道に足を踏み入れる。皆クリアーしたが、そうでない者がいたら?
 7:14「力水」通過 7:22「ゴジラにみえる木」到着、石がいい仕事をしている。 目元には草が生え、まるで睫毛のよう。愁いを含んだ瞳のゴジラ。8:35「まめうち平」
 到着。先行していた縦走組精鋭5名と落ち合う。予定より早い到着だ。9:30頃「蝶沢」手前付近から常念岳が雄姿を見せ始める。この分なら山頂で槍、穂高の展望も望めるかもしれない。2140m地点「蝶沢」通過、滑らないように慎重に渡る。
 11:40大滝山との分岐を過ぎると『お花畑が広がる蝶が岳山頂付近は北アルプスでも有数のお花畑が広がっている事で定評がある』信州・com 期待を裏切らない光景が眼前に現れた。圧巻である。
 クルマユリ、深山キンポウゲ、コイワカガミ、ヨツバシオガマ、キヌガサソウ、キバナシャクナゲなどが咲き誇っている。ここに至るまでの登山道でも数多くの花々が出迎えてくれた。ゴゼンタチバナ、カラマツソウの群生など。
 12:05蝶ヶ岳山頂到着。先行していた精鋭組とハイタッチ、登頂の喜びを分かち合う。山頂は広々としており解放感いっぱい。登山中は心地よく感じていた風も山頂ではやはり寒く感じる。防寒着で調整。
 待望の槍、穂高の展望は頭隠して尻隠さずという表現はふさわしくないか?あまり機嫌が良くなかったと記すべきか?それでも相変わらず常念岳は優しく微笑んでいた。明日は精鋭組が登るのだから「よろしく」だ。機嫌を直してくれるのを期待しつつ昼食を済ませ
 13:10下山開始。精鋭組ともここでお別れ。槍が一瞬顔を見せてくれたような気がするが心の眼が見ただけかもしれない。15:30「まめうち平」予定より少し遅い。
 16:52下山者カード提出17:10駐車場 に戻って来た。
 登山日前夜は合羽着用も覚悟していた。蝶ヶ岳日帰りということは結構ハードなものになるのではないか不安も感じていたが、どちらも杞憂に終わった。登山前半は雲も多く標高の高い所からのスタートだったためか涼しく、想像していた、汗はかかなかった。「暑い」というような声は聞かなかったように思う。
 登山道は随所に木製階段が設けられており助かったが嬉しくはなかった。計画書の山の特徴に「急登はないが距離は長い」とあったが」長い距離も数多くの美しい花々に出会え、苦にならなかった人も多かったのでは?歩数計は32,570歩を示していた。コロナウイルスと長梅雨に翻弄された今回の山行も全員の無事下山が叶った。
 17:25駐車場を離れ、梓川SAにて2台の車は合流、休憩し18:30解散した。 リーダー、諸役の皆様お世話になりました。ありがとうございました。
 今回出会った花たちは他にも コケモモ、ギンリョウソウ、イワツメ草、ウサギギク、ヤマアジサイ、ハクサンフウロ、セリバシオガマ、ツリフネソウ?トリアシショウマ????。だんだん怪しくなってきたのでこれにて終了。
 8/1 関東甲信、東海地方に梅雨明け宣言が出された。
                                   (記録担当 安藤Kさんの報告より)

コースタイム
若草プラザ3;00=駒ケ岳SA4:40~4:50=三股駐車場6:06~6:30=登山口6:50=まめうち平8:35=蝶沢9:30=大滝山分岐11:40=蝶ヶ岳12:05~13:10=まめうち平15:30=三股駐車場17:10~17:25
=梓川SA18:15~18:30解散

 

 

蝶ヶ岳~常念岳(7月31日~8月1日) 感想・雑記
【1日目】
 雨の降る若草プラザ駐車場に集合し3台の車に分乗、蝶ヶ岳ピストン組8名、常念岳へ縦走組5名が出発。雨の中、中央自動車を走り安曇野IC出るころには、雨は止んでいた。
 蝶ヶ岳登山口三俣駐車場到着。ピストン組を見送りゆっくり装備を整え救助隊員による検温後、登山スタート。本沢に掛かる橋を渡り樹林帯を進む。常念岳への分岐を右に過ぎると、木ゴジラに遭遇!面白かった。
 まめうち平で休憩後、しばらく緩やかな登山道を行った。青空の下に常念岳を望み、水量豊富な蝶沢を過ぎると階段の登りが延々と続いていた。ほとほと階段に飽きたころ、大滝山への分岐お花畑に到着。お花畑を眺めつつおやつタイム。その後、程なく山頂に到着。
 お目当ての穂高連邦から槍への稜線は雲を纏っていた。それでも、涸沢、槍沢、ザイティングラート、赤い屋根の涸沢ヒュッテが臨め、会話が弾んだ。
 昼食を終えたころ、ピストン組が到着。全員で記念撮影。縦走組五人はピストン組と別れてヒュッテへチェックイン。検温を済ませてお部屋へ。部屋は2畳ずつを壁で仕切り、大きな窓付きのカプセルホテルの様な作り。コロナ対策がされている快適な部屋の窓から星空を眺めつつ就眠。
【2日目】
 夜明け前、東の空に明けの明星が輝いていた。西には梓川を隔てて穂高のシルエットが美しく、雲一つない。ヘッデンの明かりを頼りに、蝶槍を目指す。太陽が登り、穂高連邦の美しすぎるモルゲンロートに感動。
 北鎌尾根のギザギザ岩稜の先にツクンと槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、キレット、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、北尾根のナイフエッジの尾根、そして、明神岳。北アルプスの主役が鎮座しており、その姿を思い思いにカメラに納めた。
 蝶槍から常念岳へ向かう途中、急坂を下り樹林帯のコルの先に目にした、青空とダケカンバが映る池塘池が神秘的であった。2592mピークへの登りはお花畑が広がっており、オタカラコウ、メタカラコウ、ニッコウキスゲを愛でつつ、この気持ちの良いピークで朝食をとることにした。
 その後、ハイマツ帯をぬけ、いよいよ常念岳への岩稜帯の登りが始まるも、山頂は見えているがなかなか手強い。山頂へのゴールがみえたところで、男性に先頭を譲ると二人は駆け上がって行き、一方、女性三人はカタツムリの如く這うように山頂へ。
 祠のある山頂正面で記念撮影。正面に槍ヶ岳、遠くに富士山、南アルプスの山並み360度の大パノラマが広がっていた。山頂から下ったところでゆっくりと休憩をしていると、霧が出て視界が悪くなってきた。そんな中、下山の途中で雷鳥の親子に遭遇。やはり視界の良くないときに出会うのが雷鳥である。
 濃霧の中、常念小屋の赤い屋根が突然現れた。やれやれ、お疲れさま。小屋の周りは人が多い。テント場もにぎわっていた。CL佐藤さんが、下山口の一の沢へ迎えのタクシーの予約を入れる。13:45無事に一の沢へ下山。迎えのタクシーで三俣駐車場へ向かい、温泉で汗を流し帰路に着いた。
 今年の夏山は、新型コロナウイルスと長引く梅雨と大雨の影響が大きく、リーダーのご苦労を思うと頭が下がります。中止とした蝶ヶ岳、常念岳。
CLの、計らいでの自主山行。感謝いたします。皆さまお疲れ様でした。
                                   (記録担当 泉谷Kさんの報告より)

コースタイム
1日目 7月31日
若草プラザ3:00=富加関IC=安曇野IC=三股駐車場6:00~6:40・・登山口6:50・・ゴジラ7:25・・まめうち平8:25・・蝶ヶ岳11:20・・蝶ヶ岳ヒュッテ 泊 
2日目 8月1日
蝶ヶ岳ヒュッテ4:30・・蝶槍5:30・・2592P6:30・・常念岳8:55~9:30・・常念小屋10:30・・一の沢登山口13:45

 

                                      (写真提供 五十川さん)

                                  (地図提供 古谷さん)

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伊吹山(山の日登山)(2020.8.9-10)

2020-08-14 | クラブ山行

クラブ山行報告

2020年8月9日(日)~10日(月)  天候 曇りのち晴れ 

参加者  Aコース(マイクロバス)  17名
     Bコース(夜行登山)    12名   合計29名 

CL 木村さん

Aコース(マイクロバス)記録
 関で待つマイクロバスへは、マスクを付け、手指消毒をして乗り込み、窓を少しずつ開けて出発しました。CLのコロナ感染防止の注意事項と挨拶後参加費の集金を済ませました。コロナ渦とは言えマスクを付けても日頃の鬱憤晴らしにおしゃべりはやっぱり楽しい。伊吹山ドライブウェイ(全長17㎞)の料金所に山の天気晴、視界良好、温度20度、風速2~3mと表示した案内板がありました。高度を上げて行くと山頂方向にガスが舞っていて眺望を心配しましたが、スカイテラス(山頂)駐車場(標高1260m)に着いたらやはり視界良好で、既に多くの車が有りました。
 西登山道入口で今日は山の日と言う事で、地元ボランティア「伊吹山もりびとの会」から特別にお花畑植物ガイドが配られ、確実に花名が判り大変参考になりました。道幅が広く傾斜も緩やかな歩きやすい登山道で、琵琶湖の竹生島、比叡・比良の峰々が望め、伊吹山だけに見られる固有種「ルリトラノオ」と良く似た「クガイソウ」が共にお花畑に咲いていました。特に登山道西斜面のフェンスで保護された区画ではピンクのシモツケソウが美しく咲き誇り、今年はまさに「百花繚乱」でした。9合目でBコースの方々が前夜南面の三ノ宮神社から夜行登山をされた道と合流し、日本武尊像を経て山頂三角点に到着。集合写真を撮ってから近くの南弥勒堂辺りで昼食となりました。山頂は日射しが強く暑かったが、視界良好360度のパノラマで霊仙山はじめ鈴鹿の峰々、眼下には関ヶ原、東海道線が手に取る様に望まれました。下山前にCLから日本武尊伝説を聞き、階段の多い中央登山道を下りました。下山途中では、9月初め頃の最盛期に白い穂を揺らす「サラシナショウマ」が咲き始めてお花畑一面に拡がっていました。
 帰りのバスもマスクと手指消毒、窓を開けて醒ヶ井へ。中山道醒井宿には、伊吹山で難に遭ったヤマトタケルの熱を醒ました伝説の清水「居醒の清水」を源流とする地蔵川が流れていて、梅に似た白い小さな花「梅花藻」が清流の中になびいていました。「梅花藻」は水温14℃前後の清流にしか生息しない「湧水の妖精」とも言うそうで、絶滅危惧種の「ハリヨ」の産卵場所になるそうです。暑い最中なのに名高い観光地でもあり人出もかなり有りました。
 醒ヶ井水の宿駅でゆっくり休憩や買い物を済ませ、帰途の車中でCLの挨拶を受け、関へ帰着後解散となりました。諸役の方々、参加の皆さん大変お世話になりました。
                             (Aコース記録担当 水野Yさんの報告より)

 私の判った花名
  アカソ ルリトラノオ クガイソウ キオン サラシナショウマ メタカラコウ シモツケソウ イブキジャコウソウ カワラナデシコ コオニユリ ワレモコウ イブキフウロ 

コースタイム 
関7:25==道の駅池田温泉8:33 8:43==ドライブウェイ入口9:08==スカイテラス(山頂)P9:40 9:50・・日本武尊像10:40・・伊吹山三角点10:50 10:55・・南弥勒堂10:57 昼食 11:35・・スカイテラス(山頂)P12:10 12:15==ドライブウェイ出口12:45==醒ヶ井水の宿駅P13:10・・地蔵川バイカモ鑑賞13:20・・地蔵川源流・居醒の清水13:34・・醒ヶ井水の宿駅P14:00 14:25==道の駅池田温泉15:05 15:15==関16:35

 

                             (Aコース写真提供 水野Oさん)

 

                             (Aコース写真提供 水野Oさん)

 

 

Bコース(夜行登山)記録
 今回の山行は、8月10日の『山の日』に合わせて企画された。Aコースはマイクロバスで伊吹山ドライブウエー山頂まで行き山頂を散策するコース。Bコースは夏の暑さを避け、ご来光も見みられる夜行登山コース。今回はBコースに参加した。

 9日の午後6時頃、雨が降ってきて心配したが、集合場所の池田温泉Pに午後11時に着く頃には雲の間に霞んだ月が見える程度に回復してきた。伊吹山登山口に着くと真っ暗で静まり返っていて、無人の駐車場にはすでに駐車した車があったが、我々の3台もギリギリ駐車することができた。
 CLの挨拶があり、夏の夜行登山の趣旨説明と、ヘッドライトのベルトで頭が痛くなるので帽子の上から付けるか、または手に持つ様に指示があった。
 午後11時50分、C班、Ⅾ班の2班に分かれて、ヘッドライトの光の集団が真っ暗の山に向かって出発。1合目までは林の中で風が無く、蒸し風呂の様に暑い。まだ歩き始めなのに汗が流れ落ちた。
 2合目に来ると林から抜け出て休憩。スキー場の跡地で遮るものが無くなり少し風が出てきた。夜空には雲の間に半月が見え隠れしていた。星も数個だが見える。
 3合目で休憩。鹿の被害を防ぐ柵がありその中に夕菅(ユウスゲ)が一面に咲いていた。昔の伊吹山に比べて最近は花が少ないという。鹿の被害か、または温暖化による環境変化だろうか。これから上は頂上までトイレが無く、また急斜面になり、登山道も落石等で荒れてきた。
 6合目付近の避難小屋の外で休憩。避難小屋は壁が石作りで頑丈、中には12人程度(密を防ぐと6名か?)は入れる。トイレ、水なしであった。
 8合目付近から高度差による気温低下と風が出てきて下の暑さが感じられなくなってきた。
 頂上には午前4時30分到着した。また、帽子の飛ぶような風の強さで、やや寒くなり合羽を羽織った。山の日のためか登山者も多い。ご来光を見ようと多くの人が待っていたが、残念ながら雲が出てきて見られなかった。
 風が強い為、開店前の建屋の間の風の遮る場所を探して朝食を取った。Iさん・Sさんが暖かいお味噌汁を作ってもらったので美味しく頂いた。頂上で冷たいビールを飲もうと思って買っていたが、寒さのためまったくその気は起こらなかった。暖かいお味噌汁が最高のご馳走であった。
 朝食後、午前6:30下山を始めた。山の日のためすれ違う登りの登山者が多い。頂上付近の登山者は涼しい顔で登ってくるが、登山口付近では暑さのため顔一面汗だくの登山者が多かった。私も同様で下山中なのに暑さで顔から滝のように汗が流れた。一合目付近のスギ林の中の蝉の声を聴いて、涼しかった頂上の記憶から夏の暑さの現実に戻った。登山口の駐車場に戻ると晴天になり猛暑となっていた。午前10時、神社の木陰でCLの挨拶後解散した。
 今回の夜行登山の印象は琵琶湖方面の長浜市街の赤色・黄色・青色・白色の様々な宝石の様な美しい夜景と、斜面の草むらの陰でヘッドライトの光に反射する多くの鹿の目、また、頂上の強風による寒さと下界の猛暑、そして夜の暗闇と昼の青い夏空といった対照ではなかっただろうか。
 夏の暑さに対して夜行登山の効果を実感した山行であった。CLを始め、諸役の皆様、参加された皆様お疲れ様でした。
                                   (Bコース記録担当 古谷さんの報告より)

コースタイム
9日(日)
関==池田温泉P23:00==伊吹山登山口(250m)23:35~23:50

10日(月)
・・・1合目0:25~35(トイレ休憩)・・・2合目1:00・・・3合目1:45~55(トイレ休憩)・・・五合目2:40・・・六合目避難小屋2:45~55(休憩)・・・七合目3:25・・・八合目3:55~4:05(休憩)・・・頂上(1377.3m)4:35~6:30・・・伊吹山登山口10:00 (解散)==池田温泉P==関

 

                               (Bコース写真提供 三輪さん)

 

                                   (地図提供 古谷さん)

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第13回おれんじの会 飛騨古川と宇津江四十八滝

2020-08-11 | 散策

おれんじの会報告

2020年8月6日(木)  天候 晴れ   参加者16名

CL 水野Oさん

 しばらく休止されていた「おれんじの会」が「飛騨小坂の滝めぐり」として一旦計画されたが7月の下呂市の豪雨災害で不可能となり計画変更された。
 8月1日にやっと梅雨明けとなり、猛暑を予感しつつ集合地へ着いたら古谷さんがバスの中を丁寧に消毒しておられ、ウイズコロナ時代のお気遣いに感謝しつつバスに乗る。美濃加茂のぎふ清流里山公園で3名と合流して、国道41号線が一部不通の為無料開放された高速道路を利用して飛騨市へ向かう。
 飛騨市役所駐車場でふるさと案内人の上台(じようだい)さんと合流。まつり会館へ入場し300余年の伝統がある古川祭の迫力ある映像を見る。古川祭の「起こし太鼓と屋台行事」はユネスコ無形文化遺産や国の重要無形民族文化財に指定された伝統行事。3台の豪華な屋台実物や、御神興行列、起し太鼓等を見学する。とにかくものすごい祭りである、古川の人口1万8千人、気多若宮神社(けたわかみやじんじゃ)の氏子は1500戸で、この祭りを維持するのは大変ですと語っておられた。
 飛騨古川は戦国時代に増島城の城下町として築かれ江戸初期に天領となった歴史の町である。又近年はNHKの朝ドラ「さくら」やアニメ「君の名は。」の舞台となって名高い。
 三寺巡りの円光寺から白壁土蔵街や瀬戸川の鯉を見ながら時折吹く心地良い風の中を散策、なんと観光協会の方がご一緒でカメラを向けられたので私たちが広報に載るかも?。「さくら」の舞台の三嶋和ろうそく店、銘酒蓬莱の店を訪れ、壱之町通りの伝統的な民家造り等の説明を聞きながら市役所駐車場へ戻った。
 案内人さんや観光協会さんの見送りを受けて、さあ、夏は滝巡り・マイナスイオンを浴びるが一番と宇津江四十八滝に向かった。駐車地の「レストハウスしぶき」職員さんの解説によれば、四十八滝といっても滝の数では無く四十八滝伝説に登城する若者「よそ八」に由来すると言う。猪臥山付近を水源とする四十八滝川に沿って13個の滝が続きそれぞれに名前が付けられていた。中間の王滝は落差18.8mで滝群中最大。雄大な滝を背景に集合写真を撮った。滝のしぶきを浴び緑陰の遊歩道の高度を上げ、ブナの大樹が聳える標高880mの展望台に到着。晴れていれば穂高や乗鞍岳が見られるらしいが夏雲に覆われていて残念、展望台や川沿いの木陰に散らばって涼を取りながらランチタイムを終えた。食後僅かな距離の最上段の上平滝まで往復してから下山した。
 ここは「21世紀に残したい全国自然100選地」「岐阜県名水50選地」指定のお勧めコースで、ゆっくり登っても1時間程で13個の滝全部が見られるのでぜひお出かけを!。
 新型コロナの先行きは不透明で、バス乗車の度に手指消毒を願い、車内では空気入れ替え、車内でのマスク着用、古川散策もマスク着用の参加者のみなさんお疲れ様でした。企画して下さったCL、SL、諸役の皆さんに感謝です。
                                 (記録担当 鷲見Sさんの報告より)

行程
わかくさプラザ6:00==ぎふ清流里山公園P6:25==ひるがの高原SA7:22~:33==飛騨市役所P8:20~:50・・まつり会館8:52~9:40・・古川町並散策10:45==宇津江四十八滝P11:03~:15・・滝めぐり・・展望台12:00~昼食~12:45・・上平滝13:00・・展望台13:10・・宇津江48滝P13:40~14:00==道の駅アルプ飛騨古川14:08~:20==ひるがのSA15:05~:15==ぎふ清流里山公園P16:10==わかくさプラザ16:35

 

                                 (写真提供 古谷さん)

 

 

                                  (地図提供 古谷さん)

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別山(2399.3m)(2020.7.25~26)

2020-08-01 | クラブ山行

クラブ山行報告

2020年7月25日(土)~26日(日)   天候 曇り時々雨   参加者 7名

CL 五十川さん

 今回の山行は、登山口までの距離があり、コースタイムが長いということで、最初の予定では関市役所3時集合になっていました。運転してくださる方の負担が並大抵ではないので、登山口のある市ノ瀬ビジターセンターのキャンプ場で前泊することになりました。ビジターセンターに到着した時には雨が降っていて、テントを張るのに躊躇してしまいました。とりあえず、先に夕食を食べても雨はやみそうにありません。
 食事を作った炊事場が広く、他のキャンパーも無かったのでそこにテントを張ることにしました。ただ、全員が張るほどの広さがなかったので、申し訳なかったのですが女性陣が中で、男性の方々は外でと言う事になってしまいました。
 寝ている間も、時々雨音が止むことはありましたが、朝起きた時にはやはり小雨が降っていました。全員で協議し、登山道も危険な箇所があまりなく、雲の流れを調べるとなんとか持ちそうだとCLさんが判断されて、出発することになりました。天気の良いときに登りたいという方2人に待っていただいて、5人で登山を開始しました。
 最初は林道を歩き、右に山道に入ってしばらく歩くと登山口に着きました。ゆるやかに登っていくと、右手に大きな桂の木を観ることができ、ブナの原生林も見事でした。登山道の脇には、微妙な色合いの山アジサイが所どころに咲いていて、雨の中を歩いていても少しも気になりません。国立公園なので採ることはできませんが、山菜の宝庫らしく、よく肥えたウワバミソウや番傘のようになったヤブレガサ、モミジガサがたくさんありました。
 最後の水場を過ぎると少し傾斜を増し、その後も緩やかになったりを繰り返しながら、お花が咲く笹原に出ました。以前登った三ノ峰経由の別山への登山道でも見ることのできたササユリ、ニッコウキスゲ、カライトソウ、シモツケソウ、ギボウシなどが色鮮やかに咲いていました。
 石畳や木道が現れ、そろそろチブリ尾根避難小屋に近くなったような気がしました。長大なチブリ尾根を歩いて少し飽きあきした頃に、先を歩いていたIさんが「着いたよ」と呼んでくれました。
 新しく、居心地の良い小屋に入り、ほっと一息をつきました。時刻は8時30分でしたが、朝食が早かったので、それぞれ持参の昼食を食べました。
 別山山頂を目指すことも考えたのですが、霧が出てきて風がかなり強く吹き始めました。小屋からは樹林帯が無いので、風が強く吹けば危険であるとの判断で下山をすることになりました。
 小屋の前で記念写真を撮り、下山を始めました。色とりどりのお花に別れを告げ、時々陽が差す中をドンドン下りました。最後の水場地点を過ぎたあたりで、別当出合からの白山登山道を眼下に眺められました。そこからはぬかるんだ道が続き、濡れた石や木の根で滑らぬように注意しながら下山をしました。
 12時30分頃に登山口に到着し、後は林道を下って市ノ瀬ビジターセンターに到着しました。お待たせした方々と合流し、白峰温泉で汗と疲れを洗い流しました。CLさんの挨拶の後、関に向かいました。
 思わぬ長い梅雨に悩まされ、CLさんは気をもまれたり、事務手続きを何度もされたりご苦労をおかけしました。おかげで梅雨のすき間を縫って、満足のできた一日を過ごすことができました。CLさんはじめ、参加の皆様本当にありがとうございました。
                              (記録担当 中島Mさんの報告より)

ースタイム
25日
関市役所13:00==市ノ瀬ビジターセンター16:00
26日
市ノ瀬ビジターセンター4:50・・猿壁登山口5:20・・4.5km地点7:00・・チブリ尾根避難小屋8:30~9:50・・小屋から2.2km地点10:40・・登山口12:30・・市ノ瀬ビジターセンター13:00==関市役所18:10

 

                                  (写真提供 古谷さん)

 

                                   (地図提供 古谷さん)  

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