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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

粟田神社の出世えびす祭。1月9日から11日開催。生姜が効いた美味しい甘酒の接待も

2015-01-11 | 祭事・神事・風習

毎年、ミモロは、近所の東山の「粟田神社」で行われる「出世えびす祭」に伺っています。
もちろん今年も。「だって、ご町内のいろんな方に会えるんだもの…」と。地元のお祭りの楽しみは、ご近所に暮らしていても、なかなか会う機会がない方々に会えること…。「新年のご挨拶もするんだ~」と、張り切って出かけました。

「あ、ミモロちゃんいらっしゃ~。いつもいろんなとこ行ってるんですね~」と、三条通にある、大正時代に創業した作業服の専門店「カドヤ作業服店」の廉屋さん。(*「ミモロ カドヤ」で検索すると詳しくお店のことがわかります)

いつもミモロに会うと、抱っこしてくれる大好きな方…。「わ~廉屋さんだ~あけましておめでとうございま~す」とさっそく飛びついてご挨拶。「甘酒あるから、お詣りしておいで…」と言われ「は~い」とミモロは、本殿へまず…。


ミモロがお詣りしていると、「もしかしてミモロちゃん?」と、参拝していた方が…「はい、ミモロです。こんにちは~」「わ~ミモロちゃんだ~ブログ見てますよ~」と。「わ~ありがとうございます。うれしい!」と。
大切に袋から取り出したぬいぐるみさんといっしょに…。「大切にされて幸せだね~。愛されてるね~」と、なにやらお話ししています。

いろんなお友達が増えるミモロ…「これも神様のお導き…?」と。

本殿脇の「出世恵比須神社」は、いつもひっそり静かに鎮座する摂社ですが、この3日間は、正面の扉が開き、中にいらっしゃる日本最古の寄木造りの恵比寿像と伝えられるえびす様と対面することができます。
伝教大師の作と伝えられるもの。「なんかすごくうれしそうなお顔だよね~」とミモロがいうように、右手に釣竿、そして左手に釣り上げた大きな鯛を、持ち、いかにもうれしそうな感じ。右足を組まれた半跏のお姿です。えびす様は、七福神の中で唯一日本古来の神様。海に囲まれた島国日本の漁業の神さまとして崇敬されてきました。大国主命=大黒様の子ともいわれます。恵比寿&大黒は、ともに福の神として日本人にはなじみ深い神様です。大黒様は農業の神様、恵比寿様は、漁業の神様、農業・漁業が日本の人々にとって、どれほど大切だったのかをうかがい知ることができます。

さて、「粟田神社」の摂社のひとつ「出世恵比須神社」の創建時期は、不詳ですが、源義経が、まだ牛若丸の時代に、源氏の再興を祈願したえびす様。以来、出世、門出のありがたいえびす様として崇められています。

境内では、福笹や熊手の授与が…。

可愛らしい巫女さんが、縁起物を笹につけてくれます。


ミモロは、「これにする~」と、以前にも求めた小さな鯛の根付けを…。
「これ、いい音色がするの…」とチリンチリン。福を招く鈴の音です。


「ミモロちゃん、甘酒どうぞ…」と、廉屋さん。生姜をたっぷり入れていただく甘酒の美味しさ。
「体が温まるね~」と。

東山の中腹にある「粟田神社」。そこからは、平安神宮などの鳥居が眼下に広がります。


「ここからの景色、いいよね~」とミモロ。「え?もう行くの?は~い」
ミモロは、お気に入りの鯛の根付けを下げながら、神社の石段を下がります。
チリンチリン…ミモロが歩くたびに、福鈴の心地よい音色が…。

「粟田神社」の出世えびす祭は、本日、17時まです。
 

*「粟田神社」の詳しい情報は、ホームページで
地下鉄東西線「東山駅」から徒歩7分。蹴上方向に三条通を進みます。


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カニ食べ行こう…八坂神社そばの「札幌かに家」で、かに会席に舌鼓。

2015-01-10 | グルメ

「やっぱり冬は、カニ食べたいなぁ~」というミモロ。そこで、お友達と一緒に、東大路通沿いの「札幌かに家」に行くことに。
ここは、「八坂神社」を東大路沿いに、少し南に下がった西側にあります。
  
「本タラバのかに祭りだって~」と、いそいそと店内に入るミモロ。「わ~大きなかにがいる…」ロビーの水槽に釘付けに。
 
ビルになっている大きなお店…案内されるまで、待合室で過ごします。
間もなく、エレベーターで3階の個室へ向かいました。
さっそくメニューをチェック。
「どのコースにしようかな…」と。コースは4000円くらいから、1万円くらいまで、かにの種類と料理の数で変わります。ミモロ、今晩は、ズワイガニにしてね~「え~本タラバじゃないの?」と少々不満げ。お友達と一番小さなコースをお願いしました。
ここでは、かにの揚げ物やお寿司などの単品も追加できます。ほかにも手軽に食べられる2000円くらいの御膳など、本当に種類豊富です。


まずは、酢の物などの前菜がミモロの前に…。
「美味しそう…」と、目が点に…。「かにには、日本酒じゃないの…」と、小瓶のお酒も注文します。
「乾杯~!」
次々にテーブルに運ばれるかに料理。お造りや小鍋…
 
カニのグラタン、茶わん蒸し、
 
「天ぷらもある~、わ!お寿司もかにが乗ってる…」と、次々現れる料理に大興奮のミモロです。
 
ほかにもシュウマイ、雑炊、デザートも…。
「結構お腹いっぱいになっちゃった~」とポッコリお腹を撫でるミモロ。よかった~満足してくれて…。

「まだ、本当は、食べられるけど、腹八分にしとくね~」とミモロ、なんていい子なの・・・。
確かに、女性には、ほどよい量ですが、男性ならちょっと足りないかも…。

ロビーには、お持ち帰りできる品々もいろいろ。
  
「なんかどれも美味しそう…」とミモロ。特に「これ今度、南座で歌舞伎見るとき、持っていくのいいかも…」というのは、カニのお寿司。そう、ホテルでの食事にもお勧めです。また、お花見にも…。
 

「札幌かに家」は、札幌本店のほか、名古屋店と京都店だけ。「え~東京にないんだ~」
京都に来て、手軽なかに料理を楽しむのにおすすめのお店です。

「また、ランチに来ようね~」と、かに寿司を食べるのを楽しみにするミモロです。

*「札幌 かに家」の詳しい情報は、ホームページで。

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京の冬の旅。非公開文化財特別公開にも登場する「東福寺」の塔頭「勝林寺(しょうりんじ)」へ。

2015-01-09 | 寺社仏閣

「ミモロちゃん、冬の特別公開の前に、御本尊をお正月だけ公開しているお寺に行ってみない?」と、友達に誘われたミモロ。
「行く行く…」と、さっそくお出かけに。待ち合わせしたのは、紅葉で有名な「東福寺」の塔頭のひとつ「勝林寺」です。
 
ここは、勝ち運、財運のご利益で知られるお寺で、ご本尊は、「毘沙門天立像」。平安時代の仏師、定朝の作と伝えられる一木造りの仏様です。
「この毘沙門天さまが拝めるんだよ~」拝観料600円を納めると、お寺のパンフレットのほかに、福豆、お札をいただきました。「これは、初詣の特別拝観のときだけだって…」とミモロは、うれしそう。

まだ雪が残る境内。
 

ここ「勝林寺」は、1236年、時の関白、九条道家の発願により、藤原氏の氏寺として建立された「東福寺」の塔頭のひとつ。
天文19年(1550)に東福寺第205世住持の高岳令松禅師によって、勝林庵として建立されたのだそう。東福寺の北側の鬼門に位置し、守護することから「東福寺の毘沙門天」として崇敬されてきたお寺です。

本尊の秘仏、毘沙門天立像をはじめ、「毘沙門天曼荼羅」、虎の襖絵など、貴重な文化財が伝わっています。それらが、1月10日から3月18日までの「第49回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」で拝むことができます。

この「毘沙門天」さまは、等身大の大きさ。勇ましいお顔もりりしく。なんでも東福寺創建よりも前に、作られ、長らく東福寺の仏殿の天井内にひそかに安置されていたそう。江戸時代に発見。
「わ~ずいぶん長い間、暗い所で、おひとりでいらしたんだね~。さびしかったかも…」とミモロ。毘沙門天さまは強い仏様だから、大丈夫…。さて、その仏像の左には、白いお顔の美しい吉祥尊天像が寄り添うようにいらっしゃいます。女性に美と幸福を授けるそう。その前で、ミモロが、両手を合わせて熱心にお祈りしています。ミモロも女の子ですから…。

そして、右には、「毘沙門天」と「吉祥尊天」のお子様とされる「善膩師童子(ぜんにしどうし)」がいらっしゃいます。
「へぇ~ファミリーなんだ~。天井から発見されてから、幸せに暮らしてらっしゃるんだね~よかった、よかった」と、ミモロ。

この三尊とも秘仏のため、通常は拝観できません。だからぜひ、「京の冬の旅」で…。

さらに、「毘沙門堂前堂」の左右には、迫力ある虎の襖絵が…。大正15年に日本画家の擽文峰が描いた3頭の虎が…。「すごくリアルで迫力満点…」と、ちょっとおびえるミモロです。


撮影はできないので、お見せできません。ぜひ実際にご覧になってくださいね。

拝観後、ミモロは、お寺のお座敷で宇野住職とお話しを…。 
「ミモロさんは、ここ初めてですか?」「はい、東福寺は、何度か来たんですけど…ここは、来たことありませんでした」と。「そう、ちょっと奥の方に入る感じですからね~」「すごく静かでいいですね~お庭も素敵…」
  
雪景色のお庭は、なかなか見られないもの。


静かな時間が過ぎてゆきます。きっと秋の紅葉も見事だろうと想像されます。

「ここでは、坐禅や写経の体験もできるんですよ」「え~ぜひやってみたい!」とミモロ。「あの~もう少し、温かくなってからでいいですか?」「はい、特別公開が終わってからの方が、落ち着いてできると思います。またそのころおいでください…」と。

帰りがけ…「あ、お守り…」
勝ち運やここぞという時に力をくださるお守り。黒い守り袋がスマート。
「わ~これ美守りだって…」
色とりどりの守り袋は、女性の美と幸せを守るもの。「これ持ってると、美しくなれるの?」とミモロ。仏様に守られてると自信を持てば、美しくなれるのでは?「食べ過ぎても、太らない?」う~それはどうかな…?

ともかく写経や座禅で、心を鎮めることが、美しさにつながる道なのでは…。

「あ、直会…」本堂前には、日本酒が…「どうぞ、ミモロさん飲んでください…」とご住職。「え?いいんですか?」とミモロ。そばの紙コップにしっかりお酒を注ぎます。ミモロおかわりはダメよ…。

「あの~ちょっと待ってて、トイレ行ってくる~」と、境内のトイレに…。
しばらくして「すごくキレイなトイレでね~。便座も温かかった…」と感激して帰ってきました。トイレがきれいなところは、それだけでもかなり好印象に…。ここのトイレは、気持ちよく過ごせました。

京都の寺社仏閣で、トイレがあまりきれいでないところも、まだかなりあります。また外国人観光客のために、和式トイレだけでなく、洋式のトイレは、増やしてほしいもの。トイレの数も、不足気味。ますます増える観光客のために、寺社仏閣のトイレ整備を期待したいものです。

「京の冬の旅」は、1月10日から3月18日まで、今回は、「秘められた京の美をたずねて」がテーマ。「琳派400年記念」に当たり、俵家宗達、本阿弥光悦、尾形光琳のゆかりのお寺なども公開されます。


*「勝林寺」の詳しい情報は、ホームページで





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日本茶の老舗、「一保堂茶舗」へ。新春限定の大福茶(おおぶくちゃ)や日常使いの「いり番茶」

2015-01-08 | 老舗
春の京の町…。ミモロは、京都御所の東側を走る寺町通に出かけました。「寺町通」は、平安時代、京の町の一番東側の通りだったそう。そう、鴨川の向こうは、まだ荒れ野や畑が続く土地。寺町の名は、秀吉が、京の町の都市計画を進めた折に、点在する寺をこの通り沿いに移転させたことによります。
「今ある本能寺も、その時、寺町にできたんだよね~」そう、信長が光秀に討たれ、焼失した寺は、この寺町に再建されました。
この通りにお店が登場するのは、江戸中期からで、それまではお寺がずらり。火事や災害で崩れたお寺が、移転した土地に、後に店が進出してきます。そんな一軒が、「近江屋」というお店。

そう、現在の「一保堂茶舗」の前身です。

昔ながらの風情を漂わすお店。明治から大正末期までは、この通りには路面電車が走っていました。小説家・梶井基次郎が「檸檬」に表現した町も、このあたりです。京都大学にも歩いて行ける(当時の人は、今より歩きますから・・・)寺町には、帝大生が闊歩する通り、書店や紙、筆などの老舗も多く、また骨董店やアンティークショップなども点在する、今も文化香る大人の散歩道です。

「こういう古い感じのお店、素敵~」とミモロ。以前にも一度、お邪魔したことがあります。店内は、昔の茶壺や木製の茶箱が、今も現役で活躍中。
 

今や、東京などでは見られなくなった茶葉の量り売りも健在です。
「お煎茶も種類が多くて、迷っちゃうね~」と、ガラスケースを覗くミモロ。

およそ300年前、享保2年(1717)に初代店主となる渡辺伊兵衛が近江から京に出て、ここに店を構えます。
「わ~再来年は、300周年なんだ~」とミモロ。
その後、弘化3年(1846)、江戸末期に、山階宮から、「茶、ひとつを保つように…」と、「一保堂」の屋号を賜ります。以来、今日まで、日本茶一筋…。現在は、販売だけでなく、日本の文化のひとつ「お茶」の普及などにも尽力し、店には、美味しいお茶が味わえる喫茶室、また家庭で上手にお茶が淹れられるようになる文化講座も開催しています。

「この古いお店の感じ…ホントにいいよね~」とミモロは、店の中を見回します。

この建物、実は、近年、全面的に建て替えをされたもので、古い風情はそのままに、耐震、耐火構造などがしっかり施されているのです。古い町並みを保存しながらも、災害に強い街づくりが求められる京都です。

「よかったらお茶どうぞ…」とお店の方に…。
「え?いいんですか~」と、もちろん遠慮なく…。店の一角にあるカウンターでいただくことに…
「いい香り…。ミモロがおうちでお茶いれると、なんかあんまり美味しくない気がする…どうしてかな?」と。
そういう人は、ぜひ、お茶のお教室で、美味しいお茶の淹れ方を学びましょう。「今度、参加しようかな?」

さて、今の時期、新春に京の人が頂くのが、「大福茶」です。
「だいふくちゃ?」とミモロ、いいえ「おおぶくちゃ」と読みます。これは、旧年中にたまった邪気を祓い、新年を祝う縁起物のお茶で、京都では、お正月によく出されるお茶。
「六波羅蜜寺」でも、「皇服茶」として接待されたお茶です。「みんなおんなじなの?」そう、考え方は同じ、でも、中身がいろいろ違うようです。一般的なのは、「昆布と梅干」が入った塩酸っぱい味のお茶。ここ「一保堂茶舗」は、玄米茶を用います。
1月15日まで販売する季節限定のお茶です。

また、「ミモロこれ大好き…」というのが、「いり番茶」です。
京都では、昔から庶民のお茶として、子供からお年寄りまで愛飲する番茶で、大きなヤカンに、その日の分を作っておくことが多いお茶です。
価格も、150gで432円という手ごろさ。
京都では、馴染みのお茶なのですが、「初めてお飲みになる方から、一番苦情が多いお茶なんです」と広報の方。

この「いり番茶」は、一般的なイメージのお茶とは違って、葉っぱは、開いたまま。パリパリした茶色の葉です。お味は、にが香ばしいもの…。「初めて飲まられる方から、たき火のようだとか、たばこ吸って作ったのか、など、お叱りを受けることが多いんです」と。
「え~そうなんだ~。ミモロは、お薬みたいな、にがい味のとこが好き…。さっぱりするよね~」と、愛飲するお茶なのです。

ミモロなどは、茶葉が大きく広がっているので、急須に入りきれないと、わざと、手で葉っぱを砕いて淹れています。いっそうにがみが出るのですが、「そこがたまらない…」と。脂っこい料理とも相性抜群。カフェインが少ないので、夜でも飲めるお茶です。

「まだ、おうちにいり番茶あるんだった~」といいながらお店を出るミモロ。なんだ、見ただけ…。


「家でお茶しよう~」と。お茶のお店に来ると、急に自分で美味しいお茶を入れたくなるミモロ。


お友達が持ってきてくれた「花びら餅」。お正月に味わう京菓子です。それを食べながら、美味しいお茶を…。


京都のお正月を満喫するミモロです。

*「一保堂茶舗」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ…








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お年賀のお菓子を買いに、下鴨「茶寮 宝泉」へ。お正月飾りも素敵なお座敷

2015-01-07 | グルメ

「下鴨神社」に初詣にやってきたミモロ。お友達に送るお年賀のお菓子を買いに、神社から徒歩5分ほどにある「茶寮 宝泉」へ。ここは、ミモロが先ほど白玉しるこを食べた神社境内にある「お休み処 さるや」の母体の和菓子店です。
 
住宅地の一角にある趣ある日本家屋が、茶寮で、お菓子を買うだけではなく、そこのお座敷で、わらび餅やお抹茶などがいただけるのです。
このお店には、お雛祭りの時期や、祇園祭の時期などにも訪れているミモロ、お気に入りのお店のひとつです。

 
暖簾をくぐり、店内にはいると、広い土間のスペースに、いろいろなお菓子が並んでいます。「下鴨神社」にちなんだ葵の葉をかたどった「賀茂葵」は、丹波大納言を使った、この店を代表する銘菓のひとつ。「ハートの形に似てる…」とミモロ。それ、葵の葉っぱです。

「どのお菓子にしようかなぁ~」と、品を見ながら、そこの試食を次々に…。「う~どれも美味しい…悩んじゃう…」と言いながら、またパクリ。

「あ、ミモロちゃん、あけましておめでとうございます」と奥から出てきてくださったのは、このお店の店主の古田さん。
ミモロとは、以前から顔なじみ。「わ~いらしたんだ~うれしい…」と、駆け寄るミモロです。

お正月の三が日、古田さんは、下鴨神社の「さるや」で、ひたすらお雑煮をつくっていたそう。「う~食べたかったなぁ~」と、1月4日までのお雑煮を食べそこなったミモロは、残念でたまりません。

また、今年は、「下鴨神社」の式年遷宮の年。
4月に向けて、神様にお供えするお菓子や、式年遷宮を記念するお菓子を、どのようなものにするか、いろいろ考え中なのだそう。「式年遷宮という素晴らしいものに関われるのは、本当にありがたいことです。いろいろ学ばせて頂き、また息子に引き継いでゆきたいと思っています」と。20年に1度、巡ってくる式年遷宮。それに関われる人たちの意気込みは、相当なもの。親から子へ、そして孫へと、伝統の文化と技術を継承してゆくシステム。その素晴らしさは、日本ならでは…。

約20年で、建造物をはじめ、あらゆるものが、古びて、あたらなパワーをチャージするために、新しいものを作るという日本の神道の考え方。まだ使えそうと思っても、新調することで、その技術が保たれる…なんと昔の人たちは、考えが深いのでしょう。未来のことをしっかり見据えているのです。

「ミモロちゃん、お茶どうぞ…」と…。「わ~うれしい…」
すっかり寛いでいるミモロ。「なんかミモロちゃんかわいいですね~」と、しみじみミモロを見つめる古田さん。なんでも最近、息子さんが生まれたのだそう。ミモロに息子さんの愛らしさを重ねているようでした。

「あの~お座敷上がっていいですか?」とミモロは、今日は食べないのに、お庭を見に、お座敷へ。
まだ雪が残るお庭を、ガラス窓越しに眺めます。


「あ、お正月の飾りがある…」床の間には、初日の出のお軸や、福鈴が飾られています。
 

「あら、クマちゃんが振袖着てる~」と、座敷をあちこち歩き回るミモロを見て、お座敷にいらしたお客様。
「あの~ネコなんですけど…」
「あ、失礼…かわいい~」。振袖姿を褒めてもらったミモロは、「まぁクマって言われたけどいいや~」と、笑顔に。それから素敵な和服姿の方たちと、いっしょにしばしおしゃべりを…。東京からいらしたお友達を案内なさってここへいらしたそう。

ミモロは、「賀茂葵」と栗のお菓子を箱に詰めてもらって、「これ、お友達に送るんだ~」と目的を果たして満足そう。

「このお菓子も食べたかった…」と、季節の和菓子を眺めて…。まだ食べる気なんだ~。


「今度にする…」そういうと、夕暮れが迫る中、トコトコと家路に向かいました。



*「茶寮 宝泉」京都市左京区下鴨西高木町25 075-712-1270 10:00~17:00 水曜休み






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