「一度入ってみたかったんだ~」と、ある日ミモロは、寺町通にある「ヌーベルバーグKyoto」を訪れました。
3年前にできたというタルト・タタンが人気のお店で、もともと京都大学の近くにあった名店の流れをくむところだそう。
りんごを煮詰めて焼くお菓子タルト・タタン。ミモロの好物のひとつです。
店内に入ると、甘く香ばしい薫りがミモロの鼻をくすぐります。「わ~いい匂い…」
料理長の上山明さんが笑顔で迎えてくれました。
タルト・タタンは、実は、失敗から生まれた産物。19世紀のフランスでホテルを営むタタン姉妹が、伝統的なアップルパイをつくっていたところ、リンゴをバターと砂糖で炒めていたところで、他の用事でその場を離れ、せっかくのリンゴを炒めすぎてしまいました。でも、そのまま捨てるのはもったいない…ということで、その上にタルト生地をかぶせ、オーブンの中へ。タルトが焼けたところで、ひっくり返してみると、なんと香ばしいデザートが…。「じゃ、もしタタン姉妹が、アップルパイを上手に作っちゃったら、タルト・タタンって生まれなかったのかも…」とミモロ。そう、失敗から生まれた新しいお菓子です。
こちらのお店で使うのは、青森産のふじという種類のリンゴ。
それをカットして、バターと砂糖で約2時間ほど煮詰めます。
しばらくしてから、その上に、自家製のタルト生地をかぶせ、オーブンでさらに1時間焼くのだそう。
なかなか時間がかかるお菓子です。
店の調理場の棚には、小さな鍋がズラリ。これはホールタイプのタルト・タタン用のもの。
ミモロは、お正月に初めてこのお店を訪れました。
「あの~タルト・タタンください~」お店では、カットされたものにクリームを掛けていただきます。
香ばしい薫りとリンゴの甘酸っぱさにミモロはうっとり。「あんまり甘くないのがいいね~紅茶とぴったり~」と。
お店では、カット用に大きな鍋で作ります。その鍋には、十数個のりんごがつかわれるそう。お持ち帰り用のホールタイプは、小さな鍋で…こちらは、4から5個のリンゴで…。
「こういうお菓子を、温かいお部屋で、ブランデー入りの紅茶でいただくと最高だね~」と、なかなか通なミモロです。
はじめて訪れてから、しばらくして、ミモロは再びお店へ。
「あ、煮詰めてる…」外から中を覗くと、ちょうどリンゴを調理中。
「また、来ちゃいました…」「あ、いらっしゃいませ~」とお店の方がミモロを覚えていてくださいました。
「はい、一度会うと忘れません…個性的なお客様ですから…」と。
「あの~今日は、お友達にプレゼントするお菓子買いに来ました…」とミモロ。
「タルト・タタンにしようかな~。あれ?リンゴのパウンドケーキがある~数量限定だって~」
こちらもリンゴがいっぱい…。「これ食べたことないから、これにしよう…」と。
ここは、カフェレストランなので、タルトタタン等以外に、パスタやキッシュなどのお料理も楽しめます。
市役所の西側で、お買いものにも便利な場所。寺町散策の折りに、ぜひ立ち寄りたいお店です。
「あ、このプレートカワイイ…」
オリジナルの食器もフランスチック。なかなかキュートです。
「今度、ランチに来よう…またね~」と言いながら、お店を後にしたミモロです。
*「カフェレストラン ヌーベルバーグ kyoto」京都市中京区寺町通御池上がる上本能寺町473 浅井ビル1F 075-741-8734 平日11:00~18:00LO 土・日曜~21:30lO 火曜休み 持ち帰り用のホールタイプは1994円、りんごのパウンドケーキは1620円
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