ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

鹿ヶ谷の「安楽寺」の夏の行事「中風まじない鹿ヶ谷カボチャ供養」。

2018-07-31 | 祭事・神事・風習

7月25日の午前中、ミモロは、「哲学の道」のそばにある鹿ヶ谷の「安楽寺」に出かけました。
  
この日は、年に1度の「カボチャ供養」の日。拝観料500円には、カボチャの接待もついています。

まずは、本堂に進み、ご本尊に阿弥陀様に参拝します。
 

ここは、浄土宗のお寺。詳しいことは、以前、ミモロが訪れたときのブログで見てください。

さて、通常は非公開のお寺で、春と秋の特別公開。また毎月2日の「くさの地蔵縁日」などに公開されています。
「カボチャ供養に行ってみたかったんだ~。カボチャ食べられるんでしょ」と食いしん坊のミモロ。

 
そう、7月25日は、京都の伝統野菜のひとつ「鹿ヶ谷カボチャ」と煮たものが、参拝者にふるまわれます。冬至に食べられるカボチャですが、ここ「安楽寺」では開山の真空上人の夢 のお告げで「夏の土用に鹿ヶ谷カボチャを食べると中風にならない」とのことから、始められたカボチャ供養です。

「これが鹿ヶ谷カボチャ~。瓢箪の形が個性的だよね~」
文化年間に津軽から京都にもたらされ、栽培。菊座型の日本南瓜が変化したものと言われます。肉厚で煮付けに適したもの。

カボチャ供養の日は、朝からお寺の関係者やご近所の方々で、カボチャの接待の準備が行われます。
  
甘辛く煮炊きされたカボチャ。これを楽しみに、大勢の人たちが参拝に訪れるのです。
 

ミモロもカボチャ交換券で一椀いただきます。
「おいしそう~」お茶も頂き、ほっこりするひと時を。

庭を眺めながら味わうカボチャの美味しさ・・・。「中風より熱中症にききそう~」と思うミモロです。


お寺には、カボチャに因んだグッズもいろいろ揃っています。すべて養護施設などにいらっしゃる方々が作られたもの。
 ビーズのカボチャのストラップが素敵です。

カボチャをいただいたミモロは、境内の「くさの地蔵」へ参拝に。
「こっちだよ~」
さすが先日も訪れた場所。ためらいなくドンドン進みます。

「こんにちは~。ミモロ来ました~」「あ、ミモロちゃん、よくいらっしゃいました。暑かったでしょ?」と、「くさの地蔵」の縁日には、名物の「地蔵もち」とかわいい「お地蔵さま」を作ってらっしゃる三田さんご夫妻。
「暑い~」とご挨拶もそこそこに扇風機に当たります。

出張料理人の三田清美さん。この日は、お餅と共にクルミで作った品などを。「熱中症の予防にいいのよ」と言われ、ミモロは試食をパクリ。「美味しいね~」と。

ご主人の三田一之さんは、位牌作家。ここでは、小さなお地蔵さまが並びます。「モダンな感じ~。かわいいね~」


ミモロは、お餅とクルミ、そしてお地蔵さまを求めます。

「また、会いに来ます~」とミモロ。「はい、またね~。暑いから気を付けてね」「は~い」と手を振ってお別れします。

涼やかな蓮の花。

でも今年の京都は、本当に暑さ続き。雨も豪雨や台風でドッと降りましたが…。「少しずつバラバラに降ってほしいよね~」と、空を仰ぎ思うミモロなのでした。

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