10月のある日、ミモロは、お友達に誘われて、伏見の町の探訪へ出かけました。


伏見といえば、坂本龍馬が滞在した町。町中には、竜馬通と名付けられた商店街もあります。
今も、江戸の風情を留める町。「京都の町中より、昔の面影があって面白い」とミモロ。

町中には、物資を運搬した水路がめぐり、「昔は、いろいろな船がいきかったんだろうなぁ~」と想像できる場所です。

現在は、京都市伏見区ですが、かつては伏見市だったこともあるそう。「知らなかった~」とミモロ。
今回、伏見の町を案内してくださるのは、月桂冠大倉記念館の三輪さん。この探訪会は、「近畿民具学会」という「民具の研究と普及、民具の調査・収集・保存・活用などにかかわる会員相互および関連組織との連絡をはかることを目的とする学会です。今回の参加者も、博物館や歴史資料館などの関係者でした。
ミモロは特別参加です。
「伏見は、昔からものづくりの町として栄えてきたんですよ~」と三輪さん。


商店街にも、いろいろな昔ながらのお店が連なっています。
まず、一行が向かったのは、町中にある「油掛地蔵尊」です。


ここは、「油懸山 地蔵院西岸寺」という浄土宗のお寺です。お寺に掲げられた説明書によると、「地蔵尊は、伏見天皇、正親町天皇のご信仰深く、不思議な霊験があり、文保元年(1317)に伏見院別御殿の地を下賜し、地蔵院の称号を賜ったのだそう。それが現在の場所とのこと。
また油掛地蔵尊は、その昔、山崎の油商人が、この地蔵院の前で転び、油をこぼしてしまったそう。大切な油をこぼし、落胆した商人は、残りの油を地蔵尊にかけたところ、その後、大いに栄えた、店は繁盛したのだそう。以来、油を掛けて祈願すると商売が繁盛すると信仰されるようになったとか。それで「油掛地蔵尊」と呼ばれるようになったということです。

「このお堂の中に、お地蔵さまがいらっしゃるの?」と、参拝した後、お堂を覗いてみました。

「あ、黒光りしたお地蔵さまがいらっしゃる~」

身の丈127センチの石仏の立像で、なんでも鎌倉時代の作と伝えられているそうです。
「油でべとべとになっちゃってるけど、石鹸で洗ったらいけないんだろうなぁ~」とミモロ。みんなの願いがこもった油だから洗っちゃだめと思うけど…。
お寺があるのも「下油掛町っていうんだ~」

「さぁ、次の場所に行きますよ~」「は~い」ミモロは、急いでみんなの後を追いました。
次に向かうのは、畳屋さんです。

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