goo blog サービス終了のお知らせ 

ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

京都、鷹峯の「常照寺」。紅葉を愛でながら、のんびり秋を楽しむミモロ

2017-11-26 | 寺社仏閣

京都の紅葉の名所のひとつ、鷹峯。そこには、紅葉を楽しめるお寺が3か所あり、それらを巡るのが楽しみです。
「源光庵」「光悦寺」をめぐり、最後に訪れたのは「常照寺」です。
 
「ここもキレイに紅葉してる~」と境内へ。

「常照寺」は、元和2年(1616)に本阿弥光悦の土地の寄進と、その息子光瑳の発願で開創された日蓮宗のお寺です。寛政4年(1627)には僧侶の学問所として鷹峯檀林を開設。山城六檀林のひとつとして栄えます。ここが有名なのは、吉野太夫ゆかりのお寺であり、毎年4月に行われる「吉野太夫花供養」の花魁行列には、多くの人で賑わいことから。

吉野太夫は、寛永年間、一世を風靡した名妓。縁あって「常照寺」の日乾上人に帰依し、23歳のときに私財を投じ、お寺に山門を寄進します。それがお寺の入口の「吉野門」です。境内には、吉野大夫の墓があります。

本堂には、光悦筆の扁額がかかります。お寺が最も栄えたいたころは、大勢の学僧が勉学にいそしんでいたのです。

広い境内をトコトコ巡るミモロは、茶席「遺芳庵」に至りました。
 
「ここ畳の部分少ない~立礼のお茶室なのかな?」庭を眺めながらお茶を楽しんだ茶席です。
ここには、吉野太夫が好んだとされる円形の窓「吉野窓」があります。
外から見ると、こんな感じ
完全な円形ではなく、下の方が直線に・・・。これは人間の不完全さを示すものと言われます。

茶席の屋根にかかる楓の紅葉は、まるで吉野太夫の艶やかさを示すように、そっと茶席に寄り添っていました。
 

境内の散策を続けるミモロ・・・「こっちにお池があるみたい~」
 
先に進むと、そこには「白馬池」が。池には、白馬にのった観音様のお姿が…
  
その昔、この池は霊地として知られ、仙人が住んで白馬で往来していたという伝説が残ります。平成21年に荒れていた池を復興させ、現在の姿に。

「このお寺、ホントに広いんだ~」と、トコトコ山を巡る小路を進むミモロです。

お茶券を買っていたミモロ。「そろそろ休憩しよう~」と境内に設けられた緋毛氈の並ぶエリアで、お茶をいただくことに。
紅葉を眺めながらのお茶の美味しさは格別です。

「あ、ご住職…こんにちは~、ミモロと申します」と積極的に自己紹介。
「おや、かわいいお客様、ようこそお詣りくださいました」と笑顔でミモロを抱っこ。
「へぇ~京都のこと、いろいろレポートしてるんですか~。それはそれは…この時期の紅葉は、敷もみじといって一面を絨毯のように包んだ景色なんですよ~」と。「敷もみじっていうんだ~。素敵な言葉・・・」
なんて日本語は美しいのでしょう。もみじの風情を表す言葉の豊かさに、日本人の心が表れています。

「あ、そうだ~ミモロちゃんにぴったりのお友達ご紹介しましょうね~」と。わざわざ取りに行ってくださったのは、日蓮宗のマスコットキャラクターの小僧くんです。「キャ~可愛い~」と抱き着くミモロ。ふたり?の姿を微笑ましく見守るご住職でした。
ミモロ、迫りすぎ~小僧くん、困ってるでしょ!
シャイな小僧くんは、ミモロに迫られて、ちょっと困惑気味。どうも失礼致しました。「では、この辺で~」と、ご住職は、小僧くんを元の場所に戻しに・・・
「あ、行っちゃった~バイバイ」と名残惜しそうなミモロです。
お二人の後ろ姿を見送ります。
素敵なお出会いがあってうれしいね。「うん…」とうれしいけど、お別れが寂しいミモロなのでした。

お茶をいただいた後は、鬼子母神尊神堂に参拝。「子供を守る神様でしょ」
 
そう、なんでももともとは、子供を食べる鬼だったそう。でも仏様の教えで改心し、子供を守る神様に大変身を遂げたのでした。「でも、結構お顔怖いね~」とミモロ。御厨子の中の鬼子母神さまの像は、鬼のお顔をなさっている鬼形鬼子母神尊像です。

「こちらもお詣りしよう~」と、隣に立つ「常富大菩薩」へと移動します。
  
ここは、お寺の鎮守社で、常富大菩薩をお祀りしています。なんでもその昔、境内でしばしば不思議なことが起こると噂がたち、そこで噂がたつ場所を夜調べたところ、1匹の白狐が一心不乱に書を見ていたのだそう。その姿を見られた狐は、やむなく山へ戻り、その後修行を重ね常富大菩薩になられたのだとか。常照寺を去るとき、起請文などを残し、今も霊宝として残っているそう。文末には、爪の印が押されているとか。
「勉強熱心な白狐さんだったんだ~。偉いね~修行を積んで菩薩さまになるなんて~。とてもできることじゃないね~」とやらた感心するネコのミモロでした。

また境内には、「帯塚」という全国初の帯を供養する塚が、吉野門のそばにあります。
 
帯に感謝するために昭和44年に建立されました。

ご住職に「敷もみじ」という言葉を教わったミモロは、それからも境内のあちこちの敷もみじの上を歩きます。
「ヨイショ~」
「なんか歩き疲れちゃった~」と言い出すミモロを抱き上げると、あれ?靴が片方ありません。どこで落としてしまったのでしょう。慌てて近くを探しますが、ミモロの赤い靴は、赤いもみじと同じ色で、まるで敷もみじのまぎれてしまったよう。
「あ、見つけた~」しばらくして、もみじの間に落ちているのを発見。
「よかった~」「ホント、もみじと一緒だ~」とこれでは見つけにくかったのも頷けます。

「あ~お靴見つかってよかった~」とほっとするミモロでした。


鷹峯の紅葉は、噂通りの美しさ。存分に秋を満喫したミモロです。


*「常照寺」の詳しい情報はホームページから




人気ブログランキング
ブログを見たら、金魚をクリックしてね ミモロより

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、まで

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする