京都御苑の西、上長者町通沿いにある古い趣漂う「弘道館」は、江戸中期の儒学・皆川淇園(みながわきえん)が創立した学問所でした。

数年前、ここは、マンション建設を予定され、取り壊される一歩手前で、有志により保存活動が行われ、歴史的価値の高い建物を守ることができました。以降、ここは、かつての学問所だったことから、茶会、文化講座、展示会などが行われ、現代の京都文化の発信地として活躍しています。
この日、ミモロは、ここで行われるお茶会を含むイベントに参加するため訪れました。
まずは、お茶会からご紹介します。
ここ「弘道館」は、550坪という広い敷地を有します。マンション建設が行われようとした時は、荒れ放題だったというお庭は、ここを保存しようと立ち上がった有志のおひとり、茶道家であり、京都の文化歴史など研究なさっている太田さんなどを中心に、少しずつ整備されて、今は見事なお庭に…。

「ここは、何度も来たことあるけど、いつ来ても素敵~」とミモロは、お庭を眺めながら思います。
日本のお茶は、そのお茶会を主催する主人の様々な嗜好が、訪れるお客様を迎えます。

「あ、こっち行っちゃいけないんだよね~」飛び石の上にさりげなく置かれた「関守石=止め石」。「立ち入り禁止」と書くより、本当に趣がある決まり事。
飛び石は、大きさも傾き具合も異なり、そこにも趣を感じます。


母屋をグルリと廻るように、配置された石にそって、お庭の奥へと進みます。


さぁ、お茶室に入る準備をしましょう。静かに気持ちを整えて…

下は竹、上は、杉皮で覆われた壁面。お庭だけでなく、建物の作りも、なんとも凝った造り…

「よいしょ~」なかなか優雅に上がれないミモロです。

広々したお座敷が、この日のお茶会の場所に…

ミモロは、ほかのお客様と一緒に、毛氈の上に座ります。


この日は、お点前は、拝見せず、みんなでお茶とお菓子をいただきました。


ミモロの前にも、この日のお菓子が…お茶会のお菓子は、その日のために作られる特別製。和菓子は、味だけでなく、その名前を聞くことで楽しむものだそう。「あ、どうしよう、お菓子の名前に聞き漏らしちゃった~」と、食べることに集中したため、お菓子の名前がわかりません。

黒文字も、太田さんが、1本1本削ってつくるのだそう。「このごろ黒文字の木が少なくて…」とのこと。
お菓子を食べ終えたころ、お茶が運ばれました。「頂戴いたします」と、ミモロはきちんとお辞儀を…。

お客様の前に運ばれたお薄の茶碗は、それぞれ異なります。
「これ、秀吉も使ったかもしれないお茶碗なんだって~」と、貴重な茶碗でいただけるのも感激。

「あ、おサルの絵…」江戸の絵師で、猿を得意とする森狙仙(もりそせん)の掛け軸を拝見するミモロ。

「この頃、お茶をいただく機会が多くなったね~。ミモロもお茶習おうかな~」と思いはじめています。
ここ「弘道館」では、毎月、「京文化教養講座」が行われ、「茶の湯の文化を識る」というお茶の歴史をはじめ、茶道のことを知ることができる講座があります。
詳しくは、「有斐斎 弘道館」のホームページで
さぁ、そろそろこの日のメインのイベントに参加しましょう。

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